瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

本業と息抜き

2019-01-25 20:38:05 | 随想
何かを為すために人は生きているんでしょう。その何かをここでは本業と云うことにします。で、本業以外は息抜き。
なので、この項で指す本業はいわゆる仕事、職業のことではありません。

もちろん仕事が本業だってぇ人もいます。いわゆる趣味がこの項で云うところの本業という人もいます。
自分の本業が何かを知る人は幸せです。本業を知っているということは生きる意味を知っているということだからです。

それを知らないまま生きるってぇことは、ずっと息抜きだけをしていることになる。
この項の冒頭、ここでの定義として本業以外は息抜きとしました。なので仕事も本業でないなら息抜きです。仕事が息抜きってぇのはピンと来ないかしら。本業に対して息抜きって言ってるだけなんで、呼び方なんかなんでもいいです。余技でも気晴らしでも気分転換でも。

本業を自覚してないと一生息抜きに終始してしまう。
仕事が本業でないなら、一日のほとんどが息抜き。で、家に帰って仕事で疲れたからってのんびりする。のんびりすることが本業なら、それで為すべきことを為しているので結構です。が、本業でないなら、それは息抜き。こうして一日中、息抜きだけして眠りに就く。

せっかく享けた生です。活かしたいもんですなあ。息抜きだけしてたんでは生を活かしたとはいえませんからね。本業をしてこその生です。

今、文字にして気がついたんですが、生を活かす、縮めて生活。ですが、文法的には間違いですね。生を活かす、なら活生ですから。でもそんな言い方はありません。生存と活動を縮めて生活なのであって、生を活かすなんて語義の解釈はできません。できませんが、生活とは生を活かすことでもあるのです。

息抜きも必要ですが、それは本業をしてこそ。まずは本業。為すべきことが最優先です。
遊びをせんとや生れけむ、と梁塵秘抄にありますが、遊びが本業なら最優先で遊ぶべきです。徹底的に遊ぶべきです。本業をせんとや生まれけむ、です。

何をすることが生を活かすのかは人によって違います。自分の本業を生きることが肝要。極端なことを言えば、本業さえしっかりやれば、他のことはどうでもいい。他のことは息抜きで余技なんだから。
本業だけが生なんです。



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