はじめて知ったことならばそれを知らなかった昔のわたしには戻れないはじめて心が動けばそんな動きをしなかった昔のわたしには戻れないはじめて考えたことならそれを考えなかった昔のわたしには戻れないはじめて知り 感じ 考えたことはわたしを変化させる別のわたしが誕生するはじめましてわたし . . . 本文を読む
日めくりカレンダーをめくると、こんな諺が。深い川は静かに流れる世の中、騒々しいですな。ま、当然ですけど、こんな状況ですから。とはいえ、言いたい放題ですな。言論は自由とはいうものの浅薄なのに限って意味もなく五月蠅い。粛々と出来ることをするだけです。心静かに思慮深く、日々を過ごすといたしましょう。その生活の在りようは傍からは愚鈍に見えるかもしれませんなあ。大賢は愚なるが如し . . . 本文を読む
人ってぇのは忘れやすいものですからな。その真っ只中にいるときは、こんな大惨事、忘れるわけがない、と思い、真っ只中を過ぎ、数年後のうちは、あの出来事を忘れてはいけない、と言う。忘れてはいけないって大声出すのは、ほぼ忘れてるからです。で、世代交代するころには、すっかり忘れ果て何の教訓も残さないまま終わるってぇわけです。喉元過ぎれば熱さを忘れるってぇ諺の通りですな。ま、忘れるから生きていけるってぇ側面も . . . 本文を読む
たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日、私はリンゴの木を植えるルターの言葉らしい。出典は判らんようですけど。ま、誰の言葉だっていいですわ。生き方としてまっとうだと思います。私たちは皆死刑囚ですからな。生まれたときに死は確定しています。執行日が判らないから自覚がありませんけどね。自覚があろうが無かろうが死は常にここにあるわけです。自覚がないと、死は唐突にやってくるように思えます。唐突だから慌てふため . . . 本文を読む
『或人が私に告げて、「他ひとの死ぬのは当り前のように見えますが、自分が死ぬという事だけはとても考えられません」と云った事がある。戦争に出た経験のある男に、「そんなに隊のものが続々斃たおれるのを見ていながら、自分だけは死なないと思っていられますか」と聞いたら、その人は「いられますね。おおかた死ぬまでは死なないと思ってるんでしょう」と答えた。』上記は漱石の「硝子戸の中」からの引用。死ぬことに関してさえ . . . 本文を読む
こんな状況だから日頃考えないで済ませていたことを考えるいい機会だ、なんぞということを言う人がいますな。この物云いは考えることはいいことだ、という考えが前提になってます。気に入りませんね。考えることはいいことで考えないことは悪いこと、なんてことはありません。どっちでもないよ、考えるなんてぇのは。ようは性質（たち）ってぇだけです。考える性質の人、考えない性質の人がいるってぇ . . . 本文を読む
食べ物を粗末にするってぇことは命を粗末にするってぇことです。私たちの食べるもの、それはほかの命ですからな。いじめによる自殺があると決まって、命を大切にしましょうと先生が子どもたちにのたまう。食品ロスが問題となる世の中。一方で命を粗末にしておきながら、一方で命を大切にしましょうもないもんだ。空々しい。私たちは命に対して無頓着になってるんでしょうなあ。 . . . 本文を読む
肉体が維持されればいいってぇもんでもないでしょう。精神が荒廃しちゃなんにもなりません。生きるってぇのは肉体と精神の両輪ですからな。肉体あっての精神だ、と考えれば、ともかくも食えればいいってぇことにもなりますが、果たして肉体あっての精神なのかしらね。精神あっての肉体ってぇ考え方もあるでしょう。だとしたら、食えればいいってぇことにはならない。精神的充足がなければ意味がありません。ってぇかねえ、そもそも . . . 本文を読む
何者かになろうと人は努力しますが、なろうとしてなれるものでもないでしょう。自分は自分でしかありませんからな。自分が何者かであることに気づくだけです。答えはどこかにあるのではなく、ここにあるのです。 . . . 本文を読む
