向かいの駄菓子屋に子供たちが集まりなにやらやっている。部屋の中にいるあたくしには子供たちの声しか聞こえない。だから子供たちのしていることは“なにやら”としか言えず、その“なにやら”は部屋の外を見ないからいつまでたっても“なにやら”のまま。出来る、出来る、出来る、出来る、出来る！出来ると思えば出来るんだッ！子供たちの中の1人が叫ぶ。いろんなことをあきらめてしまった大人とし . . . 本文を読む
「スラムダンク」の中に「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という台詞がありますが、それは無理ッ！ってのも同じく試合終了な言葉ですねえ。無理なことを人はしません。なので、それは無理ッ！って口にした時点で終了です。やってみて「無理」だから終了するというのは当然ですが、やる前に「無理」を発動して終了させ、終了したから「無理」を確定してしまうというのは怠慢です。何もしていないん . . . 本文を読む
IDがアルファベットと数字による意味をなさない羅列では愛想がないと思いまして、意味のある単語に変更しようとしたんですが、やり方が分からない。で、IDにしようとした単語、ようするに名前をブログのタイトルに冠することにしました。名前らしい名前でもありませんが意味のない羅列に比べればマシじゃないかしらん。変な名前ですがニックネームなんですからこれで良しとしておきましょう。些細な変更ですが、とりあえずお知 . . . 本文を読む
「ねえ、置かれた場所で咲いたほうがいいのかな」と彼女が訊いた。そういえば、そんなタイトルの本があったなあ、読んだことないけど。彼女は読んだのかしら、と思いつつそれには触れず、「置かれた場所で咲きたいの？」と訊き返した。「咲けそうにないの」「咲けそうにないんだ」「別の場所で咲きたいの」「別の場所で咲きたいんだ」「辞めたいのよ」「辞めたいんだ」なんだかこれじゃ星新一の「ボッコちゃん」だな . . . 本文を読む
世の中が変われば常識も変わりますね。昔は非常識と言われたことが時が移り常識へと変じていく。よくあることです。だったら常識を変えたら世の中が変わるってことでもあるでしょう。非常識を排除せず逆に常識へと転じれば世の中は真逆へと舵を切ることになります。常識を疑えとはよく耳にする言葉ですが、常識にどっぷりと浸かっていれば常識には気が付きにくいものです。気が付きにくいものを疑うのは難しい。ならば気がつきやす . . . 本文を読む
自分が選んでいるようでそのじつ選ばされているようでもある。そんな気がしなくもありません。確かに選択肢はいくつか用意されてある。で、選んでみるけれど失敗。失敗が何度か続けば残るは……となり、そうして選んだものは果たして選んだというべきか選ばされたというべきか。選択肢なんて初めからなかったんじゃないかしらん。道は常に一本道。それを必然といったり運命といったりしますが、そういう言い方をするとそれはそれで . . . 本文を読む
今月11日の日曜にブログを閉じた方がいました。このブログにも何度かコメントしてくださった方です。寂しいと感じるとともに惜しいとも思います。書き続けることでさまざまなことが見えてくるからです。それをやめてしまうのは惜しい。生活スタイルが変化することにともない、書く時間が取れなくなるので閉じることにしたそうで……やむを得ない事情ではありますが。こういうことは呼吸と同じで吐き出せば入ってきます。書いて吐 . . . 本文を読む
人が集まれば「場」が出来ますね。「場」という言い方では漠然としてますけど。環境ってぇますか状況ってぇますか、空気感みたいところもありますかねえ。人が「場」を作り、「場」が人を作るというか人を活かすというか。相互作用みたいな関係があるようにも思います。相互作用というなら「場」が人を殺すこともあるでしょう。文字通り殺すんじゃなくてね、無能に貶めるって意味で。無能というか無用というか。「場」がその人を必 . . . 本文を読む
港町を歩きました。あたくしは海とは無縁。どこまでも田畑が広がるなかで育ちました。港のあるこんな漁師町で育ったら、あたくしはこの自分ではない別の人間になったのかしらん。歩きながらそんなことを思う一方でどこで育ってもあたくしはこの自分にしかなれなかったろう、とも思います。ま、それはさておき、その港で捕れた蛸を使ったというたこ焼き屋さんに寄りました。メニューに「はだか」ってぇのがある。驚いた。ソース無し . . . 本文を読む
井上陽水に「夢の中へ」って曲がありますねえ。歌詞の中に ♪探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で♪ ってありますけど、ホントそうですね。皮肉なもんで探せば探すほど探しものは姿を隠し、遠ざかるようです。♪それより僕と踊りませんか♪ ってなことも歌ってます。普通に考えれば探しものをしてるときに ♪僕と踊りませんか♪ もないもんで人生幸朗が「責任者出てこい！」ってぼやくのも当然ですな& . . . 本文を読む
