ヤフオクで、見つけた、デルタ装着9S初期エルゴのクロモリデローザ。
ここ最近、自転車を何台か、手に入れてしまっている。
コルナゴのジルコのマスターを手に入れたあと、明らかに69年から70年の一番値打ちのあるジャンクのコルナゴ。
トニーダッシュ。闘魂。初期『ロシニョールR』タイプの刻印ロッシン。
そして、昨日届いた、(手ごろな価格で)見た目しゃっきりとリフォームされた、デローザ。
さすがに、元競輪選手だったお店から手に入れた、闘魂以外は、素人マニアではメンテししきれず、もてあましたものばかりだったが。
完全な完成車で手に入れたジルコのコルナゴマスターは、それなりに、良くメンテされたものだったが、私のパーツの好みの問題で、少し組み替えた。
この写真だけで、まともなBBメンテができていないなとわかった人は、それなりの腕のある人かと。
早速、BBじくの寸法を測り、リングナットを工具も使わず外し、右側もカンパの簡易工具で、力をこめなくても外せた。
中のグリスは新品のカンパグリスで、走行した後のグリスの汚れは無かったから、床の間自転車だったのかと。
今回のデローザは、フレームカラーも、パーツチョイスも、なかなかセンスが良い品だったが、BBが締まってなく、サイズもクランクとの組み合わせが?マークだったし、シートピンのねじが、かじっていて、ねじが回りにくい状態だったし、エルゴ9Sに、5リンクデルタブレーキ。それに使われているワイヤーのアウターは、弾力のあるスプリングタイプのスケルトンのものだ。エルゴレバーの純正ワイヤーのアウターがなぜ、昔のようなスプリングタイプのアウターから、今のタイプに変更になったのか、意味がわかっていないメカニックがメンテしたものらしく、この弾力あるフィーリングのシフト感とブレーキのスピンジー感は、とてもじゃないけど、危なくて、乗れないので、すべてバラシテメンテのやり直しだ。
どこぞの業者から買った、ロメオと同じで、きっちりメンテしないと、命にかかわるものだった。
まあ、ヤフオクで買ったものは、所詮素人から買ったものなので、あまり腹は立たないが。
今回のデローザのBBを外して、BBシェルとパイプのロー付けの仕事の仕上げを見て、感心した。
ここまで、きれいなロー付けは、はじめてみた。
内部もリューターで、面取りしたりしている。コルナゴやロッシンでは、この内部の仕上げの綺麗さ,気使いは無い。
(国内で、塗りなおしたのなら、そのときに内部の錆とかの酸処理、その後の内部錆止め処理を、する気使いが欲しかったな)
国内のビルダーのロー付けは、ヨーロッパのビルダーより、寸法管理や、芯出しが良く、確かにきれいだが、内部はラグから、ローがはみ出している量が、結構多い。その点、今回手に入れたデローザは、これで大丈夫なのと思うほど、内部パイプの先端からのローのはみ出し痕がない。
今回、デローザを手に入れフレーム内部の仕上がりにまでこだわったデローザに、惚れ込んでしまった。
メルクスが、最終的に、ロッシン、コルナゴから、デローザに乗り換えたのも、こういうところへの配慮からのことなのかなと思ってしまった。
BBだけ、カートリッジの初期9Sのものに変更して、走らせて見ようかな。