昔が良かった。

古き良き時代というけれど。クルマ好きにとって、60年代、70年代は希望があった。

初期Cレコ 刻印シリーズで組んだプロミネンスをゲット

2017-04-07 22:32:59 | CYCLE

ヤフオクを見るとき、私は、時々、友人のナカガワ氏のフレームが出ていないかと、探してみるのだが。

プロミネンスのクロモリフレームで、カンパエンド仕様のものがないかなと見ていると、今回は、完組状態の初期Cレコ仕様のものを見つけた。


手前が今回手に入れた、Cレコ仕様 
奥のものは、普段乗っている9Sレコードチタニウム仕様

一部、旧Sレコだが、まずは手に入らないお宝、幻の最初期のデルタブレーキに、フロントチェーンホイールが、刻印クランクで、しかもどう見ても、なかなか手に入らない長い目のもののようだ。
FDは、Sレコだが、RDはCレコ初期の刻印タイプのダブルテンションのようだ。
   

   

デルタブレーキは、過去に、2型から、5リンクタイプまで、いろいろ試して、結局、安全性から実用に耐えぬとの結論で、コバルトに変更、さらに、デュアルピボットタイプへと替えて、同時に、デュレーラーや、ハブも、Cレコの7速から、9速時代のものに変更した経緯がある。

一応、この9速のレコードチタニウム仕様で、私のナカガワプロミネンスは、完成していたのだが、フル刻印仕様のCレコが組み込まれた、ナカガワプロミネンスとなると、気になるものだ。

ヤフオクの写真だけでは、なかなか解らないことも多いし、出品者のリンクをたどっての写真でも、現物を見てみないと、とてもじゃないけど、入札できるような価格ではない。

質問欄から、連絡をいれて、現物確認をさせてもらえることになった。

フレームは、私の愛車のプロミネンスと、同時期のもので、フォーククラウンも全く同型で、サイズが違うのと、私のものは、一度ナカガワでフレームレストアと同時に、リヤ幅を今風に130㎜に変更してもらっていることが違うだけだ。

少し私には小ぶりのフレームサイズだが、Cレコのディスプレー車両だと思えば、サイズはあまり気にならない。
大切なのは、デルタブレーキの年式と、クランクの長さだ。

初期の小ぶりのデルタブレーキは、効かないとの欠陥とかで、メーカーによって回収されたと噂されたもので、持っているマニアに聞いても、『あれは全くブレーキが効かないので実用にはならない』と、聞かされていたものだ。

私は、カンパがブレーキを初めて作った時に、どうしてもそれが欲しくて、当時は主流だったマファックは買わずに、安いダイヤワイマンで、長く我慢して、日本輸入第一号入荷分を、当時在籍していたZUNOWレーシングでは手に入らなかったので、実業団チームでは敵となる大阪の友田サイクルで、関西でたった1個のみ入ったものを、手に入れた経緯がある。
当時の最初期、カンパ刻印なしブレーキセットだ。あれを持っているなら、Cレコデルタも、最初期分でないと意味がない。
最初期の刻印デルタが手に入るとなると、クランクも刻印タイプが必要となるが、Cレコの刻印クランクは、当時の主流のサイズは165mmで、170mmの刻印クランクは、ヤフオクではほとんど見当たらない。

今回のナカガワプロミネンスは、そのまずは手に入らない、幻と言われる最初期デルタブレーキと、少し長めの刻印クランクがついているように、写真からもわかるのだ。
オーナーは、私の現車確認の気持ちに、快く、答えてくれた。

オークションの締め切りの日にちもあるので、1日も早く現物確認したかった。
明日明後日にでもという私の希望に、出品者は答えてくれた。

オークションは、私の知る限り、一度は流れている。
自転車というもので、一般からすると、びっくりするくらい高価なロードレーサーだが、ナカガワ、プロミネンスというフレームに、刻印Cレコードとなると、今後、何年待っても出てくるかどうかも分からない。
自宅を出発するときに、私の理性はもうすっかりなくなっていた。

先日から、240Zの公売オークションが、びっくりするほどの高値で、飛んで行ってしまったし、友人から頼まれて、GTV6を仕入れしてしまったし、自分用にも欲しかった、X1/9は、予定外の価格になって、飛んで行ってしまったし。とにかく、ここの所、理性のなくなることばかりが続いていた。

自宅をでて、高速に乗る前に、銀行に寄っていた。
希望のものだったら、何とか手に入れようとの気持ちからだ。オークションは一度流れている。あとは出品者の気持ち次第。
出品者宅について、びっくりした。
同業者だった。(当方と違って、ドイツ車だけど)
どうも、クルマやする人間は、ロードレーサーが好きな人が多いようで、工場の一角には、コルナゴなどの超高級ロードレーサーが並んでいた。

オーナーの好みからすると、このナカガワプロミネンスは、すこし、方向が違うらしくて、出品したようだ。(価格も違うけれど)
これだけのお宝パーツがついていても、実用には使えない性能なので、手放すのだろうが、私にすれば、実用は、いま乗っている9Sプロミネンスがあるし、まったく同じ銘柄のフレームで、まったく同じ色のフレームならば、1台は展示用で、状態が良ければ全く問題なし。

現物のコンディションは、十二分に良い品だった。
同業者のヨシミ、同じ趣味仲間のヨシミ。
すこし、お願いもして、即決で譲ってもらうことになった。
(実は、お会いする前に、私のメールから、なにか感じたのだろうか、朝一番に、オークションの出品は、取り消していたらしい)

多分乗ることはないだろう。(このブレーキでは乗れない)
あと少し、Sレコパーツがついているところがあるので、それを手持ちのCレコパーツと交換して、ディスプレイロードレーサー完成だ。(床の間レーサー)

ひょっとしたら、今普段乗りしている9S仕様が、私には少し、フレームサイズが大きいし、今の時代は、Sレコ時代のころより、二回りほど、サイズの小さなフレームを使うのが主流となっているので、フレームを入れ替えるかも。
Cレコデルタブレーキは、大きめのフレームのほうが、良く似合うし、実用上も、ワイヤーの取り回しなどで有利なようだし。

ただ、組み替えるのなら、リヤーのツメの幅が違うので、また、ナカガワワークスに持ち込んで、リヤー幅修正とともに、全塗装、錆止め対策のテクティル処理をしなければならないので、面倒かなと。。。。。。。。。

Sレコパーツも余ってくるし、Sレコ仕様も、また作るか。。。。
ただし、Sレコ仕様作るなら、年代から言って、旧ヘッドマーク、旧デカールのZUNOWで、フレーム職人は、キングが良かったころの名人、西埜さんか中川氏がZUNOWで作っていたころのものに限るし、間違っても、蔭山氏の手のものは、いらないし、今思うと、旧工場が、手つまりになった時に、手放した、あのSレコ仕様のフレームが惜しまれる。

フレームって奴は、どこのブランドのものかではなく、実際に誰が、そのフレームに火を入れた職人かで、値打ちが百倍も2百倍も変わる。

デザインで有名になったころのブランドのものや、職人が変わって、ヘッドマークも変わったようなフレームは、私にすれば値打ちがないのだ。

今まで、私が中学生のころ手に入れたクロモリのオーダーフレーム以降、手にしたフレームは、ブランド名こそ、ショップの名だったり、ズノウだったり、ノーマークだったりするが、選手時代に使ったすべてのフレームが、名人、西埜さんの手になるものばかりだった。
関西の有名ショップのオーダーフレームは、すべてと言っていいほど、西埜さんの作ったフレームだったから、私がズノウチームにいた時代でも、西埜さんが作ってくれたもの以外は乗る気がしなかったのだ。

その点、ナカガワブランドは、中川氏本人が職人なので、安心ができるのだ。

 


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