「ボブ吉」デビューへの道。

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小西真奈美さんの似顔絵。「あしたの、喜多善男」第11話(最終回)

2008-03-19 23:16:10 | 有名人似顔絵【か行】


●「あしたの、喜多善男」第11話(11日目)
「衝撃の最終回へ!!生きるか、死ぬか 」
衝撃というほどの最終回ではなかったものの、
気持ちに響いてくるものがある、感動的な「11日目」でした。

善男(小日向文世)は、「自分を壊す」と言ってましたよね。
自分を客観的に見て、「世の中からの戦力外通告」をする、
という感覚なんでしょう。
それ、ちょっと理解できます。
「壊す」という感覚は、世の中への恨み、自分への怒り、
そんな要因が言わせたのではないでしょうか。
「自由」というのは、最後の自己主張だったように思えます。
そして宵町しのぶ(吉高由里子)が「(善男を)許さない」と
言ったのは、やはり「逃げる」事に対してだったんでしょう。
そのしのぶを始め、幾つかの力が重なって、
平太(松田龍平)は、善男の居場所へとたどり着きました。
平太は、自殺した父親の存在と重ね合わせ、
逃げて欲しくないと願う。
そして「それ」を止める、最後の決め手は「空腹」「カレー」でした。
美味しいカレーを食べても、憧れのアイドルに会えても、
年老いた母親を目にしても、その気持ちは変わらなかった善男。
でもそれらは、善男の気持ちにボディブローのように
効いていたと思うんです。
それがあの瞬間、空腹に気付き、身体が反応してしまった。
善男がニュートラルに戻った、瞬間ではなかったでしょうか。

『人は人を恨み、怒り、裁いて罰を与えようとする。
怒りに身をゆだね、行動することは、
実はそれほど困難なことではないのだ。
人間にとってもっとも困難なこと、
それは他者を、そして自分を許すことなのだ。
その先にこそ、調和があると知りながらも
人は許すことをなかなかできない。
誰もがその内側に黒いものをかかえている。
誰かを傷つけることもある。
罪を犯すことも。
悲しみにうちひしがれることもあるだろう。
だが、その同じ人間が、純粋に愛を求めることがある。
本当の愛を手に入れたいのであれば、
許すことを知りなさい。
他者を、そして自らを。』
死なないで・・。

おそらくドラマを見られた方のほとんどが、
宵町しのぶのこのセリフ、詩が、記憶に深く残ってるんじゃ
ないでしょうか。
僕も少し救われたような気がしました。

カレーパーティの様子も、宵町しのぶやみずほ(小西真奈美)、
みずほの会社の「その後」も、描かれませんでしたが、
それもこのドラマの渋いところかもしれません。
単に、時間がなかっただけかもしれませんが(笑)
そういえば、結局「にし」さん出てきませんでしたね。
原作では、みずほの名字が「西」だったとか。
そのかわりに「小西」さんが、演じてたからいいのか(笑)
滅多にドラマのDVDには手を出さない(出せない)んですが、
11大特典のついたDVDボックス、欲しい。


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5 コメント

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心に染みました。 (アンナ)
2008-03-20 09:40:46
こんにちは。

衝撃的な終わり方じゃなかったけど
このドラマらしい終わり方だったと思います。

しのぶのセリフは多くの人が感動したみたいですね。
あのセリフを検索した人が結構いたみたいですよ。
私も心に染みました。
そのセリフをしのぶが言ったことでさらに心に
ぐっときた(笑)だって、可愛いんだもん。。
あの喋り方。
しのぶの涙にもらい涙しちゃいました。
音楽も耳にまだ残ってます。
BGM良かったですね。
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Unknown (ミマム)
2008-03-20 10:22:42
こんにちは。

>そのかわりに「小西」さんが、演じてたからいいのか(笑)

うまいっ!(笑)
私も「西」さんの出番を気にしてましたが
見終わったときにはそんなこと忘れるくらいドラマの世界に浸ってしまいました。
原作、ドラマとどう違うんでしょうね。
読んでみようかな~。
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こんにちは (やな)
2008-03-20 11:48:01
特徴をよく捉えていて素晴らしい似顔絵ですね☆

私も宵町しのぶのセリフがとても印象的でした。今改めて読み返してみると、喜多善男が自殺をとどまるに至った理由もそのセリフに込められていたんですね。

私もそれぞれのその後を見たかったんですが、自分で想像して楽しむことにします(^_^)
返信する
こんばんはです (ikasama4)
2008-03-20 19:50:58
小西さんの表情がとてもイイですね。

善男にとっての「希望」は
平太にとっての「絶望」であり

善男にとっての「絶望」は
平太にとっての「希望」であり
それはもしかしたら
ネガティブ善男が望んだ事なのかもしれないですね。

しのぶの言葉はとても印象的でした。

自分と見つめあう事で自身の罪を認め
償いたいと思う

それこそ「絶望」の中の「希望」なのかもしれませんね。


私はWikipediaで「西」さんの存在を知りました。
もしかしたら、みずほの旧姓とかが
そうだったってオチなのかもしれません(笑)
返信する
コメントありがとうございます。 (SHINGO。)
2008-03-21 14:17:40
☆アンナさん、こんにちは。
>そのセリフをしのぶが言ったことでさらに心に
吉高由里子さん、時効警察にもちょこっと出てたようですが
まあ、よくぞこの子に、このセリフを言わせた、って思います。
ドラマ界にあっては、まだほとんど無名じゃないですか。
下にも書きましたが、このドラマが企画され、
制作された事自体、奇跡のようなもんです(笑)

>しのぶの涙にもらい涙しちゃいました。
マネージャーの表情にも、グッときませんでした?
もう、思い出しただけでも、たまりません(笑)
名シーンだな、あのシーン。

>音楽も耳にまだ残ってます。
サントラを買おうとまでは思わないんですが、
こんなシャレたドラマ音楽、ないですよね。
11大特典がどんなものかわからないけど、
DVDは欲しいなぁと、本気で思った(笑)

☆ミマムさん、こんにちは。
>見終わったときにはそんなこと忘れるくらい
僕は基本的にドラマは、「ながら見」なんですが
最終回、けっこうドラマに魅入ってましたね(笑)
面白さでは、断然「10話」が面白かったんですが
最終回は、見終わってホッと出来たというか、
「いいドラマだったなぁ」としみじみ思いました。

原作は、かなり違うんじゃないですかね。
僕も興味はあるんですが、宵町しのぶが出てるなら
読んでみようかな(笑)

☆やなさん、こんにちは。
そちらに伺おうと試みてるんですが、
こちらのパソコンがパワー不足なのか
いつもフリーズしていまします。申し訳ない。
でも前に、少し拝見した事あるんですよ。
「のつもり」という「付け足し」、痛いほどわかります。
でも、あなたの絵には、それは不要です。
これからも、素晴らしい絵を描いてください。

>自殺をとどまるに至った理由も
そうそう、そうなんですよ。
言いたかった事が、すべてあの詩に凝縮されてるんだと思います。
あのシーンは何度も繰り替えし、見てしまいます。
下にも書きましたが、周囲の人の表情もよかった。

>自分で想像して楽しむことにします(^_^)
カレーパーティのシーンなんて、楽しそうで
見てみたいですけどね。
でもそれを入れたら、普通のドラマになってしまいそう。
でも高視聴率なら、入れてたんだろうな(笑)

☆ikasama4さん、こんにちは。
>小西さんの表情がとてもイイですね。
ありがとうございます。
でもikasama4さんの、小西さんの似顔絵の前では
無力です(笑)
龍平さん、小西さんの似顔絵は、見事でした。

>しのぶの言葉はとても印象的でした。
淡々と始まりましたが、次第に引き込まれました。
周囲の方の表情もよかった。特にあのマネージャー。
あの表情だけで、今後の事務所と宵町しのぶの
関係が想像できます。

>それこそ「絶望」の中の「希望」なのかもしれませんね。
そうやってひも解いていくと、
やっぱりいいドラマだったと思います。
今のこの、人気者、大きな事務所の俳優しか
主役を張れないドラマ界にあって
このドラマが、制作された事自体が奇跡。
見逃さなくて、本当によかったと思います。
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