Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

信用できないニュース

2017年10月06日 08時34分01秒 | Weblog
壮大な栄誉、いたずらかと疑う=ノーベル文学賞のイシグロ氏―英
 「BBCの取材を受けた時点では、まだスウェーデン・アカデミーからの連絡を受けていなかった。このため、感想を求めるBBCに対しても、いたずらではないかと最初は疑ったという。」

 これは妥当な選考だと思うが、イシグロ氏はBBCのニュースを信用できなかったらしい。
 彼の出世作の「日の名残り」(The Remains of the Day)は、典型的な「信用できない語り手」(unrelaible narrator)の小説で、(読んでから10年以上たつので記憶はやや不鮮明だが)「執事として自分は完璧だ」と思い込んでいる主人公が、客観的にみれば、車をガス欠にするわ身近な女性(女中頭)の愛には気づかないわ、主人が利敵行為を働いているのにも目をつむるわ、要するに、賢くない使えない人間だったというのが、主人公の話からわかってしまうというもの。
 これを機会にほかの作品も読んでみたいと思う。
コメント
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