その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

カーディフ ローカル線でケーフェリー城へ行く

2010-02-25 07:51:25 | 旅行 イギリス
 日曜日はもともとカーディフ発のウエールズ南部を巡る1日マイクロバスツアーにでも参加しようかと思っていたのですが、前日に電話したら、既に定員一杯とのことでした。そこで、案内所で貰ったパンフレットを頼りに、カーディフからローカル線に乗って30分ちょっと行ったところにあるケーフェリー城を訪れました。写真は乗ったローカル線。


 2時間に一本しかないローカル線です。カーディフから海と反対の内陸部に向かって、小山と小山の間を縫うように走ります。車両には4,5名の人しか乗っておらず、ローカルの雰囲気満載です。30分程でケーフェリーの駅へ。周りには何もない無人駅を想像していたら、意外と周囲にはお店がそこそこある駅でした。駅から来た方向に向かって取った写真です。


 駅から歩くこと10分足らず。周りをお堀に囲まれた美しいケーフェリー城が見えてきました。丁度、天気も良くなってきたので、空の青と、草の緑がとても美しいです。鳥の鳴き声の聞える、のどかな日曜日の午後です。




 ケーフェリー城は1200年代に建てられた城で、ウエールズの城の中では最大規模のものです。




 古城がこれほど神秘的なものとは初めて感じました。これまでのロンドン塔、ウインザー城、エジンバラ城などは、城自体の立派さに加えて、その建物の中に展示してある、絵や武具、工芸品などの美術品が見どころ満載なのですが、この古城にはそうした展示物はありません。ただ、城が残っている(大規模な修復が1930年代にされているようですが)だけで、その素朴さがたまりません。

 ところどころ未修復のままになっている城の残骸が想像力をかきたてます。これほど、「兵どもの夢のあと」という言葉がぴったりくる場所はないのではないでしょうか?今にでも、鉄の鎧を身にまとった兵士たちが飛び出してくるような錯覚にさえ襲われます。




 クロムエルの攻撃を受けて傾いたままになっているとのことですが・・・


 城の周りを散歩する幼い子供を連れた家族連れ、釣りを楽しむ人、城めぐりが好きなのか若いカップルなどなど、寂しくならない程度にぽつぽついる人達も風景の一部に取り込まれて、とっても長閑な雰囲気を演出していました。


 できることなら、ゆっくりしていたいのですが、帰りのバスを逃すと更に2時間待たなくては行けないので、後ろ髪をひかれる思いで、城をあとにしました。

 ちょと、これから古城めぐりに凝ってみようかな。

 2010年2月21日



(付録)カーディフに戻って遅い昼食。ミレニアム・スタジアム前にあったパブにて。さすがに2日連続のフィッシュ&チップスはつらかったので、ラムステーキを。ビールをつけて何と6.2ポンド。エラク安い!中にはウエールズやイングランドのラグビー選手の写真がいっぱい。






 ミレニアム・スタジアム横にあったスタジアム・ショップ。ここもラグビー一色です。
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