その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

アスコットで競馬を見る

2009-07-28 05:52:33 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 一度は観てみたいと思っていた、本場イギリスの競馬を見に行きました。ロンドンから列車に乗って1時間弱ほど南西に下ったアスコット競馬場です。ここは毎年5月に行われ、セレブのファッションショー的な豪華さを誇るロイヤル・アスコットで有名なところです。

(アスコット駅の駅看板)


(正面玄関を入ったところにあるパドックとスタンド。建物の奥が馬場です。)


 競馬はイギリス上流階級のスポーツと言われますが、まず紳士淑女達のドレスアップの華やかさに目が奪われました。競馬場というよりも、着飾って、競馬をネタに、仲間と会話を楽しむ社交場という感じです。華やかさという意味では、決してロイヤルオペラハウスにもひけはとりません。数回でかけたことのある東京府中競馬場とのあまりの違いに愕然としました。
 あと、観客の中に中国人が多いのも驚きです。学生と思しき若く着飾った男女、小さな子どもを連れた家族づれ、そして正直、府中競馬場にはいいかもしれないけどアスコット競馬場には全くそぐわない恰好と雰囲気のおじさんおばさんグループなどなどあらゆる年齢層の中国人グループが闊歩しているのにはびっくりでした。

(英国の淑女と中国のおじさん)


 競馬場もただただ広いです。前半行われたマイル戦(1600m)はなんと直線一本の勝負です。さすがに長距離レースは周回コースを使いますが、向正面ははるかかなた。双眼鏡を使っても、馬群は見えるが個々の馬まではとても追い切れないという感じでした。

(直線のずっと右奥がスタートです)




着飾った観衆の雰囲気と広大な緑が広がる競馬場と洗練された設備が組み合わさって、独特の舞台が出来上がっているという印象でした。

 あと、しくみは良く分からないのですが、馬券の運営主体がいくつもあって、其々がお店を出しているのが面白いです。同じ単勝でも、どこで買うかにより配当率が微妙に違います。ですので、「うちは他社よりXX%配当が良いですよ」という売り文句で広告を出している業者もいます。中央競馬会の独占よりもこちらのやり方のほうが健全ですよね?

(私が買った馬券出店)


 競馬場観察、人間観察で馬券を買う時間も無かったのですが、帰る前に1レースはせっかくだから買おうと思い、単勝馬券を2枚買いました。当然、馬の名前は知りませんので、その場で思いついた数字2つを1枚づつ各1ポンドで購入(何ともせこい買い方ですが・・・)。しかし、たとえ1ポンド馬券でも、馬券を持っているのと持っていないのでは、見る気合いが全然違います。すると何と、そのうちの1枚が大当たり。配当率9倍で9ポンドになって返ってきました。ビギナーズラックとはまさにこういうことを言うのでしょうね。でも、その嬉しさは、もしかしたらロンドンにきて一番かもしれません・・・・

(頑張れ!!!!)


 とっても充実感のある半日のお遊びでした。また、来ようっと。

2009年7月26日
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