しみじみとした気持ちで、心の奥のほうから揺り動かされるような番組でした。
ミシュラン三つ星を10年連続獲得する寿司職人・小野次郎さんと、
その次郎さんが認める、天才的な天ぷら職人・早乙女哲哉さんの
30年にわたる交流を追ったドキュメンタリーでした。
お互いのコミュニケーションはほぼ会話なし。
早乙女さんは毎日昼過ぎにすし屋を訪ね、次郎さんの寿司をいただく。
次郎さんは1か月ごとに早乙女さんの店の端の席に掛けて、ただ天ぷらをいただく。
ただそれだけで、お互いの力量を知り、
感嘆し、称賛し、自分の気持ちに火をつけて研鑽の糧にする。
そんな常人には計り知れない領域の、
魂の部分でのキャッチボールがすさまじいなあと
ただあの映像を見ていただけで感じてしまいました。
もうお互いにしかわからない心境なのでしょうね。
再放送は未定ですが、NHKオンデマンドでは配信されています。