教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ツインが来た (上巻)

2010-02-09 00:05:51 | 科学
先日、愛車ユーノスコスモがお亡くなりになった話をした(※1)。
わたしのいるこの片田舎では車がないと生きていけないので新しい車を買ったわけだが・・・。
そして選んだのがスズキのツインという車である。

コスモに比べれば、馬力は1/6、トルクは1/5、車重は1/2、全長は1/2強、ホイールベースは2/3、新車価格は1/3、燃費はたぶん1/4。
おまけにツインターボからハイブリッドになり、サスペンションはダブルウィッシュボーンからストラットになり、駆動方式はFRからFFになり、もちろんエンジンは縦置きから横置きで、ロータリーからレシプロに変更になった。

もはや共通点を探すほうが難しい。
2ドア車であること、国産車であること、超絶不人気のレア車であること、それくらいしか共通点は無いかもしれない。



なんでこんな車を買ったのか?
もはや車を楽しむ人生は諦めたのか?

もちろんこれには確固たる理由がある。
意外にこの車はおもしろいのだ。



この車の最大の特徴は、超ショートホイールベースの2人乗りだという事にある。
前のコスモに比べたら全長は半分くらいしかないわけで、体感的には異常にに小さく感じる。

さて乗ってみる。
座席は前ほど広くはないが、後ろの席がないおかげで案外窮屈な感じはしない。

この後ろの席がないというのは構造からしてアタリマエなのだが、実はそれ以上の意味がある。
これはツイン独特の乗り味に多大なる貢献を果たしている。
頭の位置のすぐ後ろに後輪タイヤが位置するようにできているのだ。

そうするとどうなるか?

まず、そうではないフツーの車の乗り味から説明したい。
一般的なミニバンを運転することを想定してほしい。
ハンドルを切ると、切った方向に体ごと持っていかれる。
アタリマエといえばアタリマエだ。

ではツインは違うのか?

実は違う。
頭が後輪タイヤの上にあるおかげで、ハンドルを切るとアタマは動かずに足の先から旋回するような感覚に陥る。
フツーの車でいうと、後部座席に座ってハンドルを握って運転したらそんな感じになるかも・・・というような印象だ。

おまけに我が家のツインはハイブリッドである。
やたら重いバッテリーが後ろに積んである。

それはどういう意味を持つか?

一般的なミニバンはやたら前が重い。
だからハンドルを切ると前側が外へ持っていかれるような感じを受ける。
こういうのをアンダーステアという。

たぶん市販車では若干アンダーステア気味なくらいがちょうといいと思う。
とはいってもミニバンのような極端なアンダーステアは乗り味を大きく損ねてしまう原因になる。
おまけにミニバンは運転者がかなり前よりに座ってるからなおさら乗り味が悪い。

ツインは違う。
後ろにやたら重いバッテリーがあるおかげで案外いい前後バランスになっている。
アタマが後ろにあるのと相まって、意外にハンドリングが楽しい。
ツインはFFだが、典型的なFFの乗り味とは別のところにあるのが何ともフシギな感じがする。
FRでしかも軽くて馬力のあるエンジンを載せたコスモの乗り味はサイコーだったし、またあんな車に乗りたいと思うのも事実だが、まあこれはこれで楽しいのだ。



さて前置きはおいといて、街へ繰り出してみる。



(次回へ続く・・・)



【※1 コスモの話】
恋人の心臓が止まる時
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/e/65cb0b040e9125581a6cd019162fad7f