南無煩悩大菩薩

今日是好日也

奥義は思量を絶す

2019-11-27 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(illustration/source)

‘千尺の崖の上で木の枝を口にくわえ、手足をすべて放して口だけでぶら下がっている時、仏法の極意を尋ねる人があったらどう答えるか。

口を開けばたちまち墜落して喪身失命し、答えなければ不親切である。さあ、どうする。口を開かなくても仏法の極意を伝えることはできるはずだ。’ -香厳禅師


香厳禅師とその師との問答では、こんなもある。

「生まれてから学んだことは一切問わない。この世に生まれてくる前、西も東も分からないときの汝の本分について一句を言ってみよ」

「本分の事とはどういうものか教えてください」

「たとえ教えることができたとしても、それは私の見解であって汝の眼目を開く役には立たない」

そこで持てる本をすべて漁ってみたが答が見つからなかったので、香厳禅師はため息をついて言った。

「絵に描いた餅は飢えを充たしてくれない」

そして文字を読み漁って心を疲れさせるよりも、飯炊きをして皆のために尽くそうと決心し、本をことごとく焼き捨てたという。


また西洋にはこんな話を聞いた。

『聖書を開いたら、ページが白紙だった。神様に「何かありがたいお言葉はいただけないのですか?」と聞くと、

「あなたが書き込みなさい」という声がした。』

HAVASI — 道 (Official Music Video)
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萬時機嫌よく

2019-11-26 | 酔唄抄。
/伝空海)

‘自己の欠点を知悉し得ぬところに、一切の悩みと悲しみとは生ず。故にまた一切の苦悩の超克と解脱は、自己の如是相の徹見あるのみ。’

-森信三

如是とは是(かく)の如(ごと)し(そのようである、という意)のこと。

そうでないならそうであったりするわけがないように、そうであるなら、そうでなかったりするわけがない。原子が嫉妬深かったり、下痢が抽象的であったり、タピオカが目的論的であったりしないのと同様。

ちゃんと、みてしることで、もっと忘れかけていたそもそもの機嫌の良さを取り戻すことだってできるというものです。

西田佐知子 コーヒー・ルンバ 1961 / Coffee Rumba
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なんのことでしたか

2019-11-24 | 酔唄抄。
(picture/original unknown)

わたしがネズミだった時、可愛い娘がいました。それは器量よしでネズミにしておくのはもったいないと世間様からもっぱらの評判もいただいておりました。

嫁にはそれこそ世の中で一番偉いお方にやりたいものだと思うておりました。

この世で一番といえば、なんといっても太陽。しかし太陽はこういいました「わしは一番ではない、わしより雲が偉い。なぜならわしを遮る」

雲にいかがかと問えば、「わしより風が偉い、わしを吹き飛ばす」

そうかと思い風に伺えば、「なにをいう、わし等いくら吹いても壁はこわせぬわ」とおっしゃる。

壁、なるほど、壁の婿も悪くない、そう思いましたところ、「ばかゆうな、わしらはネズミに食われてばかりだ、ネズミにはかなわん」

・・・

わたしの娘も同類のところに嫁に行きたいと申しました。

もちろん、許すまでもないことでした。

親ばかながら、特に気に入ったのは、その婿となる同類が最初の挨拶の時に持ってきたのが、私の大好きなウィスキーだったのです。

Thelonious Monk - Loverman
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繫がれている人

2019-11-21 | 世界の写窓から
(painting/source)

あなたがたは、自分を人類という家族の一員と見ていない。だから、人類という家族の問題は自分の問題だと思わない。

Pregnant woman attacked by Hong Kong police
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不運・幸運

2019-11-19 | 世界の写窓から
(illustration/source

「これから」という時間の汽車の座席に私たちは後ろ向きにしか座れない。車窓から見えるのは通り過ぎたところだけ。

Electric Light Orchestra - Lucky Motel (2013)
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三方よし

2019-11-17 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(gif/source)

その昔、二宮尊徳翁が、広大な竹林を金をかけずに畑に変えられないか、とある人から相談を受けた。

翁は一年猶予の条件つきでそれを引き受けた。

春先、竹林に生えたタケノコを、無料で人々に開放し掘らせた。

あいた穴に山芋を植えた。

そして竹を伐採し、はげ山にした。

秋になるとこれまた無料で山芋を掘らせた。

山芋は深く掘らないと収穫できない。

かくて竹林は、大勢の人の手で労せずして掘り返された。

竹の根も燃料に配られた。

そうやって誰も損することなくウィン・ウィン・ウィンのうちに、ただで畑地ができたという。
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Be That Man

2019-11-14 | 意匠芸術美術音楽
(picture/source)


(quote/Marcel Duchamp, 1963)

Goran Bregovic feat. Eugene Hütz (of Gogol Bordello) - Be That Man
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あなたは、神を信じますか。

2019-11-12 | 古今北東西南の切抜
(picture/source)

すなわち神とは、この大宇宙をその内容とするその根本的な統一力であり、宇宙に内在している根本的な生命力である。

そしてそのような宇宙の根本的な統一力を、人格的に考えた時、これを神と呼ぶ。

いやしくもわが身の上に起こる事柄は、そのすべてが、この私にとって絶対必然であるとともに、またこの私にとっては、最善なはずだ。

それ故われわれは、それに対して一切これを拒まず、一切これを却けず、素直にその一切を受け入れて、そこに隠されている神の意志を読み取らねばならぬ。

したがってそれはまた、自分に与えられた全運命を感謝して受け取って、天を恨まず人を咎めず、否、恨んだり咎めないばかりか、楽天知命、すなわち天命を信ずるが故に、天命を楽しむという境涯である。

-切抜/森信三「最善観」より

Symphony of Science - 'We Are All Connected' (ft. Sagan, Feynman, deGrasse Tyson & Bill Nye)
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陰徳 -It's a Wonderful Life-

2019-11-11 | 意匠芸術美術音楽
(gif/source)

山寺の 鐘撞く僧は 知らねども 四方の里人 時を知る

Katie Melua - Wonderful Life
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なんで私が・・それを知ると深くなる。

2019-11-09 | 世界の写窓から

なんで、私が

また予備校に。

Ice Cube - Why Me (Official Video)
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Peel

2019-11-08 | 世界の写窓から
(photo/source)

わたしの若しくはきみの皮はどんな皮だ。

もしそれを剥いたらどうなる、どんな巳が香り立つ。

のでしょうかね。

Deep Purple/Blue Velvet (Medley)
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ちゃんと見えてますか?

2019-11-06 | 意匠芸術美術音楽
(picture/source)

‘ちょっと、近すぎるのかもしれない’

Sometimes you just need to distance yourself to see things more clearly.

Ólafur Arnalds - Þau Hafa Sloppið Undan Þunga Myrk
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お好きなようにどうぞ。

2019-11-05 | つれづれの風景。
(photo/unknown)

わたしがいったそこに、テーブルが二つあった、ひとつは「優」もう一つは「劣」。

どっちにいるべきか、もしくはどっちに誘えられるのか。

ドキドキして待っていると、その人はこういった。

「おすきなところへ」

僕はこう聞いた「優劣というものはあるでしょ」

するとその人はこう言った。

「優と劣を決めるためにはそこの境目に線を引かねければなりません。それが私にはわからないのです、お好きなところにどうぞ、基準を決めない限り、優も劣も存在しないのです」

Abel Korzeniowski - Table for Two
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良く考えてみよう

2019-11-04 | 世界の写窓から
(gif/original unknown)

ちょっと考えるぐらいではなかなか、じっくりかんがえてもまだまだ。

先輩が後輩におごる、後輩がまたその後輩におごるようになるには長い間を要する。

異性のいない世界で生きることをイメージできる人もまずもっていない。

わたしの大好きなかけがいのない行きつけの店は、私だけが客なのでは存続出来ない。

親と子には祖と孫の、男と女には女と男の、その店の維持には客と客の、などなど、世の中はひとりひとりの応援が相互扶助として機能している。

たとえば、ある人はこういう。

「いくら自分が納めても、早く死ねば本人にとっては払い損に終わる。でも、その人の納めたお金が長生きをした誰かの役に立つ、そう思えば決して損得の問題でないことがわかるだろう」。

COCONUL
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直線と円環

2019-11-03 | 壹弍の賛詩悟録句樂帳。
(gif/source)

刻苦して泰然、その経験のない人生はたとえば直線のようでもある。

直線は、いかに延長するも、ついに直線を出ることはない。

それが円となるには、直線は自らの進路を遮断され、無限にその方向を転ずることの極みにして、はじめてついに円と成る。

つまり壁にぶつかって綺麗に角なく曲がり順繰り素直に曲がるということである。

世間一般で言う「まるい人」はすべからくそのように直線を円に変換できるぐらいのパイを持ち合わせていたのではないだろうか。

Pedro Meirelles | ARRHYTHMIA
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