クワババの日記

いろいろな事に興味深々

いのち

2006年03月21日 | Weblog

3人の孫を連れて映画「子ぎつねヘレン」を見てきました。

母親が仕事をもっている為に留守がちで、少し寂しい少年太一は、
ある日学校帰りに道端にうずくまっている子ぎつねを拾う。
この子ぎつねは目は見えず、耳が聞こえなく鳴くことも出来ない障害を持っていた。
「まるでヘレンケラーだ!」と獣医が言った。

太一は自分がサリバン先生になって、ヘレンが生きる為のミルクの飲み方や肉の食べ方を根気よく教える。
獣医さんに「何とかして治して欲しい」と懇願し、大学の権威あるドクターに診て貰ったが治せないと診断された。
獣医や大人たちは、自然界では到底生きて行けないので安楽死を考えるが、太一は必死になってヘレンを守る。

「障害があったら生きて居ては駄目なの!」と獣医に向かって言った言葉が胸に刺さりました。
鳴くことも出来なかったヘレンが鳴き声を発したのは、太一を求めて二度だけ、太一が摘んだ美しい花々に包まれて死んでしまいました。
「お前がヘレンを拾って愛し守ってやったから、3日の命が3週間生きられたのだ、3週間の命をプレゼントしたんだ」と獣医は言った。

さて孫たちはどんな風に受け留めたのだろか?感想を聞いても上手く言ってはくれません。

孫が学んでいる小学校の5年生が自殺した直後でもあり、親や祖父母も命に関して子供と話し合いました。
命のバトンを次の世代に繋ぐこと、命のリセットは絶対に出来ないこと、自分の命も他人の命もかけがえの無い大切なものと言い聞かせました。

息子夫婦は3人の子供を連れて「いのち」をたいせつにする為に、今朝「知覧」に行きました。
生きたくても生きられなかった特攻隊員の記念館を見学する為に。
知覧特攻平和会館
*知覧特攻平和会館*