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サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

どちらのミサイルが怖い?

2006-07-28 | 政治
北朝鮮がミサイル発射実験をしたことを、国連安保理で制裁決議までして大騒ぎした日本だった。たかがミサイルの発射実験に何を大騒ぎしているんだと思っていた。たしかに、漁船でもいたら危ないことに変わりはない。ひとこと危険水域に何時間か立ち寄らないようにという事前の予告くらいあっても良かったのではないかと思う。が、日本の対応は、結局は北朝鮮のミサイル発射実験を、さも日本に向けてミサイルを発射したように民心をあおって日本の軍国主義化に利用しようとしただけだった。テレビも新聞もそれをしってか知らずか、大騒ぎに同調した。

 ところがお笑いだ。25日の夕方、兵庫県沖で日本の自衛隊がミサイル発射実験を行った。しかし、防衛庁は何の事前予告も行わず、目の前に水煙を立てて着弾したのをみた漁船が大あわてで避難した。遭難しても不思議はなかった状況だ。日本政府の阿倍晋三官房長官よ。北朝鮮を非難できるのか?日本政府は自分自身を国連安保理で非難してみろ。大笑いだ。

 怖いのは北朝鮮のミサイルではなく、日本の自衛隊のミサイルだった。もし漁船に被害が出ていたら、自衛隊はどうするんだ。自衛隊が日本の国民の安全に何の関心もないことがよく分かった。自衛隊は自衛隊しか守らない。国民は自衛隊から自分たちの安全を守らなければならない。なんてこった。沖縄戦の時に、日本軍は国民を守らなかった。同じことが将来も起こるだろう。軍隊では安全は守れない。憲法の全文と九条にあるように、諸国民の信頼に依拠してこそ安全はあるのだ。軍隊を持たないこと、侵略はしないこと。アジアの人たちにそれらを示してこそ、われわれの安全はある。

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