静岡県浜松市といったら、海岸に松並木が続き、海辺に町が作られた涼しいところという印象が強い。ところが、今年41.1度という記録的な猛暑が浜松市を襲った。いったい浜松市に何が起こったのだろうか。注目されるのは、浜松市が海岸に巨大なコンクリート製防潮堤を延々と築いたことだ。この防潮堤によって海から吹き込んでいた海風が遮られ、しかも熱を蓄積するコンクリートの長大な建設物が熱を市内に供給したことが、この記録的な猛暑の原因の一つであることは疑いない。海がもたらすものは津波のような厄災ばかりではない。人々は海の恵みを受けて海のそばに町を作ってきた。それを忘れて、海を粗末に扱えば、自然は人々に恵沢を想い出せとばかりに猛暑をお見舞いしたのだろう。浜松市の人々は、今後とも苦しめられることになるだろう。
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