ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

なぜ浜松市が41℃を記録したのか

2020-08-21 | 環境
静岡県浜松市といったら、海岸に松並木が続き、海辺に町が作られた涼しいところという印象が強い。ところが、今年41.1度という記録的な猛暑が浜松市を襲った。いったい浜松市に何が起こったのだろうか。注目されるのは、浜松市が海岸に巨大なコンクリート製防潮堤を延々と築いたことだ。この防潮堤によって海から吹き込んでいた海風が遮られ、しかも熱を蓄積するコンクリートの長大な建設物が熱を市内に供給したことが、この記録的な猛暑の原因の一つであることは疑いない。海がもたらすものは津波のような厄災ばかりではない。人々は海の恵みを受けて海のそばに町を作ってきた。それを忘れて、海を粗末に扱えば、自然は人々に恵沢を想い出せとばかりに猛暑をお見舞いしたのだろう。浜松市の人々は、今後とも苦しめられることになるだろう。

40℃を超える狂熱の日本と政治の無策

2020-08-17 | 環境
日本各地で40度を超えるような猛暑が続いている。NHKでは、猛暑予想をし、熱中症対策を呼びかけている。でも、なぜかこの猛暑に対する対策を呼びかけることはしない。クーラーを使え、マスクをたまにはずせなど、対症療法ばかりだ。不思議なことに、この猛暑に対応する政策がいっさい発表されない。猛暑は自然災害だからそれぞれ各自が対応しろと言うのだろうか。政府はもちろん地方行政も何もしない。
 この猛暑が地球温暖化の結果であることは明らかなのに、温暖化対策はほとんどこの猛暑下でも何も出されない。地球温暖化対策は全地球的にやらねばいけないことは分かっているが、それでも猛暑がつづく都市では、なにか対策をすべきではないのか。町の中にもっと緑地を広げる、公園に樹林帯を作る、とりあえず必要のないコンクリートを引っぺがす、などなど、考えれば猛暑の対策になりそうなことはいくらでもある。そんなことは非常識だと言うべからず。この猛暑がもう非常識なレベルに達しているのだから、政治も行政も何かやるべきだろう。もちろん石炭火力発電を少しでも減らすこと、海を温める原子力発電を停止するなど、脱炭素社会の実現を一日でも早く実現することは政治家の責任だ。でもそれだけじゃない。毎日、うだるような猛暑に生きざるを得ない人間にとって、気温を1度でも2度でも下げる対策を早くとってほしい。与党も野党も政治家は今こそ何をやるべきか議論を始めるべきだ。

新型コロナウイルスは人間の自然破壊が招いた

2020-08-02 | 環境
新型コロナウイルスの拡大が止まらない。パンデミックも想像以上だ。でもこれも人間が自然破壊を進めてきた結果だから、自業自得だろう。今度の新型コロナウイルスは、コウモリの一種にいたウイルスが人間に感染することによって新たな感染能力を得たと言われている。以前のSARSやMARSやエボラ出血熱も同じように野生動物のウイルスが人間への感染能力をもったことが原因と言われている。なぜこれら野生動物のウイルスが人間に感染するようになったのか。それは、人間が自然破壊(森林の伐採や開発)を進めたために、住み処を追われた野生動物が人間と接触せざるを得なくなったことが原因なのだ。人間の消化管の中には人間と共生している800種以上の共生細菌が棲んでいるが、ウイルスも350種以上いると言われている。その人間の共生ウイルスが野生動物に感染して、野生動物が絶滅に至ることも報告されている。野生動物の住み処を追うようなことは、もう止めた方が良い。自然を大切にしないと人間は野生動物といっしょに絶滅に至るだろう。自然保護は一部の自然好きな人間の活動ではない。お金がなにより大好きな経済人間たちを絶滅から守る運動でもある。