アントニオのサッカー食べ放題

鹿島サポのダンナのつぶやきを浦和サポの妻がつづるブログです。

【アントニオ】努力の才能

2014年06月11日 | サッカー観戦
「この世に天才なんて、ほぼいない」。
一昨日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見て、最も印象に残った本田の一言です。

確かに、同じ人間ですから、身体能力に差があるといっても、ある範囲内に収まっているのは事実です。
本田も「チーターや〇〇(何か動物の名前を言っていたのですが、既に忘れました…)と競争するワケではないんですよ。
同じ人間なのに、そんなに差があるかと(←この辺り、関西アクセントで読むと、本田っぽい感じになります)」と言っていました。

確かにその通りなんですけど、本気でそう思って、努力で追いつこうとするのが、本田のすごいところですよね。
普通の人は、その(本田的には)“ちょっとの差”を埋めるために、死にもの狂いの努力をすることは難しいですから。
努力することの天才。本田はそういう人なんだなぁと、番組を見て実感しました。

オレ様キャラの本田ですが、これだけの努力の人だから、指導者からの信頼も厚いんでしょうね。
周囲の選手からも好かれているとは思いませんが、一目は置かれていると思います。
あれだけの努力を見せられたら、誰も何も言えませんよね。

まあ、そんな感じで、感動を覚えることもあった番組ですが、もちろん、笑える話もありました。
一番笑ったのは、バロテッリからのラストパスを本田が外した時のエピソードです。
外した後にバロテッリから「お前はゴールが嫌いか」と言われたそうなんですが、「お前だって、もっと(打ちやすい)ゴロっぽいパス出せや」と言い返したということでした(もしかしたら、心の中で思ったというだけだったかも)。

いやー、普通だったら外さないようなシュートを外した後に、「お前はゴールが嫌いか」とか言われたら、相当、落ち込むと思うんですけどねぇ。
それなのに、パスを出した相手に対して、文句つけるあたりが、本当に心が強いです。
すごい、すごい。

そんなこんなで、2週にわたって楽しめた「プロフェッショナル 仕事の流儀」でした。
本田の不調が伝えられているせいか、1回目の視聴率はあまり伸びなかったようなんですけど、今回はどうだったんでしょうか。
すごく面白かったので、もし、日本がW杯で躍進したら、ぜひ再放送をしてほしいですね。

(ダンナより)
さすがに、飲みながら見ていただけあって、妻はうろ覚えですね…。
ライオンと格闘するわけでもないし、馬と競走するわけでもない、と言っていたと思います。
いや、真顔でこれを言うんだから、面白過ぎますよ。

ちょっと、脱線しますが、このセリフで競馬ファンなら思い出すことがあると思います。
日本ダービーで断然人気だったハイセイコーに勝った、タケホープの騎手、嶋田功の言葉です。
JRAのサイトにリンクをはりますが、レースの前に「ハイセイコーが4本脚なら、タケホープも4本脚だ!」と言ったらしいんです。
勝てるチャンスはゼロではないから、そのために努力するということですね。

バロテッリには、「パス、ゴロで出せ」と言い返したんだったと思います。
カカがバロンドールを取れるなら、おれも取れるとも言ってましたね。
これも、本気なんですから。

最後のプロフェッショナルとはという質問に対しては、仕事に対して真摯であること、真面目であることだと答えていました。
これに通じるのは、今日やれることは明日じゃなくて今日やる、というセリフです。

とここまで書いて、探してみたら、NHKのサイトに、放送のまとめが掲載されていました。
上に書いたことが書いてありました。
子供に、夢が「絶対にかなう」と言ったことはない、「夢を持ってください」と言っているという話もしていました。
かなわないかもしれないけれど夢を持たなければかなうこともない、というこのセリフも、良いですよね。
どこぞの夢と魔法の王国に連れて行って「夢は必ずかなう」と聞かされるよりも、本田に会わせた方が、子供にとっては、よっぽどマシだと思いませんか!?

以前、我々は、本田のことを、テクニックもないしスピードもない、どこが良いのか分からないと、酷評していました。
もしかすると、これも本田に対する正しい評価なのかもしれません。
だからこそ、本田は努力をしているんでしょう。
そんな気がしました。

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