traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

納棺

2012年02月29日 22時29分42秒 | 日々是帖

父親が他界した。

年齢から言えば長寿を全うしたと言えるのだろうが、家族にとってみれば死はいつも唐突に訪れる。

つい先週には普通に話をしていた人間が、今日は物言わぬ人となって横たわっている。

商社マンの祖父を持つ父は幼少のころは海外で過ごしていた。 青島で生まれ、ブエノスアイレス、カルカッタと移り、祖父が風土病で帰らぬひととなって、インドから一家で引き揚げてきた。

神戸一高時代に終戦を迎え、6人家族の長男として苦労したようだ。 経済的な問題で晩婚であったが、母と出会い兄と私が生まれて間もなく住み慣れた大阪から横浜へと越してきた。 

世は高度成長の真っただ中。 宅地というかニュータウン開発の仕事に没頭し、ゴルフやマージャン華やかな、サラリーマンがもっとも輝いていた時期だった。

平日はほとんど顔を合わせた記憶はないが、日曜日はときどき遊びに連れて行ってくれた。

夜遅くよく、会社の部下を狭い社宅に連れてきて呑んでいたことを覚えている。 

会社が良い意味でのムラ社会で、助け合って、励ましあって生きていた。 

そんな時代だったと思う。

その後胃がんを患い「余命半年」と宣告されたにもかかわらず、その後36年も生き永らえたのは長寿の家系ならではなのかもしれない。

母に先立たれて10年目。 そろそろ呼ばれたのだろうか。 さほど苦しまず、騒がず、あっという間に逝ってしまった。 その死に様はまさに飄々としてマイペースな父の生き様そのもの。

自分はどんな生き様を残せるのだろうか。

明日は納棺、そして明後日には灰になるのだが、すでに御霊は肉体にはないのだから、あまり感傷的にはならない。 

静かに在りし日の父を偲ぼうと思う。

 

 


ノースフェースカップ本戦にて

2012年02月12日 20時44分19秒 | コンペ

 

 

入間のベースキャンプで行われた2012ノースフェースカップ本戦。 駐車場には日本全国のナンバーが並ぶ。 これが全国大会だというのが実感できる。

 

PJCC横浜からは鉄をはじめ、4人が予選から残っている。 もう一人所属はわからないが、PJCCのシャツを着た選手がいた。

丁度独りづつカテゴリーがわかれているので、パンプのSコーチもひとりづつ指示をあたえることが出来た。  ボクシングで言えばセコンドである。

 

 

プロジェクトの予選第1戦から比べると、登り易い設定になっていた。 マイクロながらきちんとスタンスもあり、ムーブをきちんと起こせば、激悪な課題はない。

見栄えを意識してかダイナミックムーブが多かった。 どちらかといえば鉄の得意系である。

ビギナー男子は2日間とも朝1のスタートなので、朝8時には会場入りして、オブザベ、ストレッチ、ウオーミングアップまですませなくてはならない。 

鉄は特に緊張するわけでもなく、出だしから飛ばしていく。 しかしこいつは前半に期待をもたせるが、後半は息切れしてしまい。 完登が出なくなる。

 

スタミナがもう少し持てば、あと2課題は確実に取れるのに。 まあ持久力も含めての力なので今後の課題ではある。

 

苦手なスローパーマッチ課題も落とし、だんだんムーブの幅が広がってきている。

 

 

TNFコンペムービー

 

 

PJCC横浜は全員が準決勝に進み、存在感を示した。 

しかし準決勝からば各予選の1位選手が加わるため、急にレベルが上がる。

ここから勝ち上がるのが難しいのだ。 

2日間横浜から往復するのは疲れた。 ちかくにアウトレットモールなどがあり、渋滞も激しい。

あとは会場は広くていいのだが、皆立ち見のために後ろの方はほとんど見えない。 なんとか工夫できないものだろうか。

Sこーち、ご指導有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 


おでかけは楽し

2012年02月07日 16時51分47秒 | 城ヶ崎

1ヶ月の療養生活は辛くて寂しかった。

まだ完治したとは言えないけど、「少しなら外の空気にあたってもいいだろう」ってお医者様もおっしゃったわ。

独りで出かけるのは婆やが承知しないので、千葉のお友達と一緒に。

「またあの方たちですか? 感心しませんね。 もっとお友達を選ばないと」

なんて婆やは眉をひそめるけれど、とっても面白くていいお友達よ。 ちょっとお下品だけど・・・

 

本厚木でWocchi(以下W)さんの車にお迎えに来てもらう。

Wさんってペンキ屋さんなのかしら、とってもシンナー臭いわ。 もしかしてパン中さん?

ひと月振りのお出かけ! 海の色も空も輝いて見えますの。

Wさんのツレ、いえいえお友達3人と合流してジャクソンボルダーにまいりました。

この方たちはいずれも「ろっくらんず」というジムにいらっしゃって、そこでは毎週のようにパーティーが開かれているということですの。

わたくしも一度行ってみたいわ。 でも胸や脚を触られるなんて、ちょっと怖くてどうしましょう。

これがジャクソンボルダーですわ。 ちょっと落書きが怖いですわね。 

「サンショウウオ 初段」のスタートするHさん。 いつもマスクをされてますけど元ヤンさんではないようです。 あんしん

おなじく「サンショウウオ」の一手目デッドを止めたT1さん

わたくしもみなさんの登りを見てたらガマンできなくて、ちょっとお稽古してみましたわ。

でも病み上がりだからほんのちょっとね。

今日ここで登れたのは

『富戸の冬』1級  2回

『お馬の魂』1級  3回

海に来られただけで満足なのに、登れてとっても嬉しい。 神様!感謝いたします。

あとは皆さんを私の知ってる「漁火」という場所にご案内したら、皆さんのはしゃぎようったらなかったわ。 まるで子供みたいに岩場を走り回って、歓声をあげてらした。

でもいつも子供みたいだから変わりないか。 なんて失礼かしら。

はしゃぎすぎて、お召し物まで脱ぎだしたので、わたくし恥ずかしくて眠ったふりをしてましたわ。

 

だってこんな恰好でしたのよ。 恥ずかしい

 

唯一 ちゃんとした格好で登られたHさんの完登シーンを撮って差し上げました。

 

漁火ルーフ 初段(ムービー)

 

帰りは婆やに叱られると知りながら、皆様と晩餐をご一緒しました。

食堂のおかみさんでしょうか、とっても優しくていい方でした。 お料理もおいしくて

お酒までたくさん頂いて、とっても楽しかったですわ。 一番まじめそうなSingenさんの横に座ったので触られずに済んだし。 Singenさん運転有難うございました。