traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

へなちょこ登山隊08年始動 ~新メンバー加入~

2008年06月29日 21時31分32秒 | へなちょこ登山隊

梅雨ですね。 

ストレスが溜まりまくっているクライマーの皆さんこんばんは。

いいじゃないですか。 オフシーズンがあったって。

しばらく活動を休止していた『へなちょこ登山隊」ですが、夏山シーズンを前に

トレーニングを再開です。

 

今回はひさびさということもあり、広沢寺温泉から日向薬師を経て大山そして広沢寺へ戻るという初級者コースでした。

総合距離は20kmとちょっと長いけど、上り下りは比較的短い。

今回からヨメの妹も参加したのだが、ちょっと堪えた様子。

 

日向山 山頂 展望はない。 ヒル多し。

 

日向薬師への路すがら 梅林があった。 梅の実が大量に落ちていた。

集めたら梅酒がたくさんできそう。

 

 

日向薬師ですよ。 早朝のせいか人はすくなかった。 

 

 

 わらぶきの堂々とした屋根です。 古刹ですな。

 

 

 

日向林道から九十九折の急登を終えて。なだらかな尾根

 

やっとついた『見晴らし台』だが、ガスで何も見えず。↓

 

山頂まではまだ標高差で500m急登が続く。

早くもへなちょこぶりを発揮↓ 

 

午後2時ようやく登頂。

頂上は風もなく暖かであった。

 

あまり人のいない不動尻への下山路を選ぶ。

静かで新緑が美しい。

 

 

階段は少なめで歩きやすい。 人が少ない割にはキレイに整備されている。

 

 

もう少しで林道ですよ。 おねえさん。がんばって。 

左端 足をさするイモウト

 それにしても多かったよ。

 

なにがって

 

ヒル 

 

ヒルは靴から這い登ってきます。まめにチェックしましょう。


墓参り

2008年06月26日 21時38分07秒 | 日々是帖

 

今日は兵庫まで出張であったので、大阪は天六にある先祖のお墓参りをしてきた。

 

新幹線で来れば2時間半であるが、なかなかついでがないとお参りもままならない。

 

母が亡くなって早や6年が経った。 なんだかすでに遠い昔のことのようだ。

今回は時間もなく30分程度だったので、一応家族の無事や息子たちの報告をしておいた。

 

10回忌にはまだ生きている親族を集めて、きちんと祝詞をあげてもらおう。

自分が死んだらここに入れるのかな?  きちんと息子たちに伝えておかないと。

この公営の霊園はいつまで存続するのだろうか? 

 

それにしても京都、大阪の家並みというのは不思議だ。

家々が軒を接して建っている。

 

本当に軒がくっついている

なんでそんなに詰めて建ってるの??

火事がおきたら一連托生だよね。

 

消防法や建築基準法はクリアしているのかしら?

それとも大阪独自なの??

謎だらけの町並みである。

 

どーみても長屋だよね。


照り映えるは巖のくに

2008年06月15日 23時10分50秒 | 瑞牆/不動沢

久しぶりに瑞牆に行ってきた。

静かな原生林、風格ある岩壁の威風、日本ばなれしたスケール、質の高さ。

どれをとっても貴重な岩資源である。大切に守って行きたいものだ。

 

駐車場に着くといるわいるわ。 かつて見たことの無い数のクライマーがひしめいていた。 みんな5月の天候不順にストレスを溜めていたのだな。

 

↑末端壁メインエリア 右からペガサス、トワイライト、アストロドーム 見えないけど、左端は春うらら  

10回以上ここに来ているけど、4ライン同時に取り付いているのは初めて見た。

 

今日はハッシーたちに合流させてもらい、末端壁へ。 現地でM川さんと待ち合わせ。

すでに岩場につくと複数のルートがロープすだれの状況。 どれにしようか?などと悩んでる暇は無い。 とにかく空いてそうなルートに予約入れないと。

M川さん。アストロドームに順番を入れてギアを準備していると、携帯が鳴った。

「岩手で震度6の地震発生。 待機せよ」 仕事とはいえ、目の前のご馳走をおあづけで帰らなくてはならなくなった。 ご愁傷様、お勤めご苦労さまです。

 

 

はっしー アストロドームRP おめ! 

 

この日3年ぶりにお会いした「ひらひら」さん。 

とっても上達していて、びっくり。 『春うらら』余裕のRPでした。

この分じゃ追い抜かれるのも時間の問題だ。

 

まきちゃんは 足のリハビリといいながら、完全復活が近いことを予感させた。

さかモッチンとの怪我人レース。 どちらが勝つのか。

 

 

それにしても ここ瑞牆に集うクライマーは 雰囲気が違ってらっしゃる。

小川あたりにいるチャラ系クライマーの軽さは微塵も無く、玄人筋の方ばかり。

皆それぞれ自分の登攀スタイルを持つ自立したクライマーという感じだ。

剣客でいえば、緒流を皆伝し、自ら一流を起こし道を究める兵法者のごとく。

 

「とりあえず触っとこ。」

などと軟弱な態度ではなく、

常に仕合=死合=真剣勝負!!

 

刺激になるなあ! この雰囲気。

 

↑トワイライトを一撃のもとに一刀両断にする若きクライマー

 

 

先週から腑抜けになった心根に大喝を受けたようにしゃきっとなった私は

いきなり『トワイライト』に挑戦。 

 

しかしこれが厳しいの何の。 コテンパンに殴られました。

 

 

夕暮れにもう1便出した。今度は少しはまともに相手できたが慣れぬオフウイズスがうまくできない。

 

なんとか抜けてお昼ねテラスに這い上がるが、もう夕暮れが真近だった。 夕照を浴びた美女がビレイしていた。 ちょっとお話をする。 実は逆光でどの程度の美女であったかは確認できていない。  

 

彼女も『春うらら』はまだ完登していないということだ。 またこのテラスで逢えるかな?

 

みごとなトワイライトタイム ↓ 今日も楽しく遊んだな。

 


動画って難しい

2008年06月12日 23時33分26秒 | 日々是帖
先月から動画編集と格闘しているが、これがなかなか手ごわい。
静止画ならJPEGかBMPで扱い慣れているし、互換性も汎用性もあり
苦労することはない。

しかし動画はまったく別物。 
ファイルの形式だけで化学式か?とおもうほど複雑である。

動画ファイル↓
3gp/asf/avi/dat/fli/flc/flv/mkv/mpg[MPEG-1/MPEG-2]/mov[H.263/H.263+/H.264/MPEG4]/mp4[H.263/H.263+/H.264/MPEG4]/ogg/qt/ram/rm/rmvb/str[Play Station]/swf[Flash]/ts[HDTV]/viv/vob/wmv

さらに《音声ファイル》AC3/AMR/MP2/MP3/MP4/Vorbis/ra/wma《AviSynth Script File》avs

私の持っているDVCはMPEG4/H264で高画質の圧縮版だが、これを読み込むのはI-tuneが必要だったりするし、
この(mp4)形式はウィンドウズのムービーメーカーでは扱えない。
なのでmp4⇒Avi⇒wmvへ二回のファイル変換が必要となる。

またmp4は付属のAdobi premium  elemenntsで編集だが、このソフトめちゃくちゃ難解である。

ヘルプを読んでもチンプンカンプン。 フレームだのクリップだのレンダリングだの専門用語ばっかりのヘルプで
こんなもん素人が扱えるのか?

おおまかな手順として

①全体の構成を考える。(タイトルや動画クリップ(=動画の1単位)の配置、BGMの選択など)
②各クリップのトリミング(=要は編集ね。冗長な部分をカットする。)
③各クリップのトランジッションを調整(配置したクリップとクリップのツナギの時間とエフェクト(=特殊効果)を考える)
④動画の画質調整 
⑤タイトル、クレジットの入力(冒頭のタイトルや途中のテロップ、エンディングクレジットなど)
⑥オーディオファイルの取り込みとクリップへのスーパーインポーズ(=要は音楽ファイルを取り込んで,動画にBGMとしてかぶせる)

⑦ オーディオファイルのエフェクト(=フェードイン、フェードアウトやループ再生を設定)
⑧ ファイナライズド(レンダリング)(=なんかしらんが最終の調整らしい)めちゃめちゃ時間がかかる。

今回は7分30秒のムービーを編集するのにマル一日15時間くらいかかりました。
たぶん登った総時間よりも多い。

大体今回動画を編集するにあたり、かけたのは時間ばかりでない。

* PCのメモリ256MGでは太刀打ちできず1Gにアップグレード。 5350円

* ソフト読み込むためにDVDドライブを購入  7980円

* DVDを読み込むためのコーデックをダウンロード  1480円

* カードリーダー 2100円 (結局不要であった)

 

 とりあえずスーパーイムジンの動画→You Tubeにはアップできました。 御覧ください。


みこすり半の男

2008年06月09日 23時04分07秒 | クライミング帖

昨日は甲府幕岩に行ってきた。

 

似あわねぇ! 

 

とか言わないように。 本人が一番よく知ってます。

 

ずっと張り詰めたクライミングをしてると身も心も疲労が溜まるのである。
目標を達成したあとくらいレストしたいぢゃないか。

 

本当は週末はレストして、いろいろ溜まった用事を片付けようとおもっていたのだが、
そんなときに限って『週末いかがですか?』というお誘いメールがわんさかやってきた。

いままでこっちから誘っても、なかなかつかまらなかったのに・・・・
目標をおとしたばかりだからこいつはヒマだろうと思われたのか?

 
 
まさに追うと逃げる。 逃げると追ってくる。 恋愛ゲームのようだ。

 

どーせ雨だろうと思ってたら土曜日だけ晴れのマークが。

せっかくの天気に家に居たんじゃ,余計ストレスが溜まる。 
岩場に行ってビレイと昼寝してればいいんだから気楽なもんだ。

 

と切り替えていざ出発。

 

メンバーはマル金、ドッキー、ぱるぞーさん。 なんと4人乗りである。 ガソリン価格狂乱のなか 心強いばかりではないか。 Co2削減にも貢献しているぞ。

 

   
マル金は「あー甲府幕つまんねー」 「ネチネチは嫌いだ」と不平をこきながらも、手をつけてしまった「風になれ」をトライ。


ドッキーも最近クライミングしてないといいながら、「みこすり半」にトライ。


ぱるぞーさんは始めての甲府幕。 クラックやるためにカム持参だったので、「バルタン」と「ブルーマウンテン」にトライしてもらった。

 

アニマル?
ああ、 あっしは昼寝ですよ。 ビレイくらいしますがね。 ビールでも持ってくればよかったかな。

 

甲府幕岩は森の中の静かな雰囲気で、あまり明るくはないが、これはこれでなかなか癒しの空間である。 特に新緑の季節はこころの疲れが取れていく感じだ。 

 

実はシルキーのOSを狙ってたのだが,SSさんがスモーキーにトライしていたので、メルヘンへ移動してキルトをやってみた。 


出だし核心の5.11b/cだが、終了点間際でフォールする。  やっぱりオンサイト能力はちっとも進歩していない。

 

2回目は出だしどうやったかがわからなくなり、はまる。 なんとか4回くらいトライしてやっと離陸。 一応RPした。 

このルートなんだかんだと注文の多い限定ルートらしく、限定にしないと11にならないなら、自然のラインのままで5.10で良いではないかとこちらで注文をつけたくなる。

限定なんかオンサイトではわからないし、そんなことして楽しいのかしら??

このルートのことではないが、一番たちの悪いのは後から「あーそれはね。 右のカベ使っちゃダメなんだよ。完登ぢゃないね。」などとケチをつける奴である。 登れていい気分を台無しにする。  いいぢゃないか自分が思ったとおり登れば。 

だったら、トップロープするな。プリプロするな。 ハングドッグするな。 なんていろいろ言われて楽しいかい?

 

夕方Mot&おKEIペアにのせられて、10dのルートをやる。

 

『アニさんの登りがひさしぶりに見たいな

 

なんてMotさんの言葉にはめられた。

 

見たかったのは登りではなく

 

 

 

 

『落ちるところ

だったようで、核心で落ちたことを見届けるとさっさと次のエリアに移動していった。

 

この日は4人ともたいした成果なく幕岩を後にしたのであった。

オレは何をしにきたんだっけ。

でもみんなのビレイはしたな。

私は見られなかったが、CODAさんは気合の入った登りで

『みこすり半劇場』を完登!

おめでとうございます。  ドッキーがあんなに苦労してたルートをあっさり登るCODAさんやっぱり 

 

アンタはエライ

 


イムジン河を渡れ第13部 ~見果てぬ夢~

2008年06月03日 00時06分25秒 | 小川山

ミャンマーの被災者の人々にお見舞い申し上げます。

中国四川省の被災者の人々がんばってください。

 

世の中にはつらい思いをしている人たちがいる中で、極楽トンボみたいに遊びまわっていて申し訳ない。 

安全な場所から安直なんだけど、義援金を送ってみた。

 ほんのちょっとだけど、被災者までなんらかの形で届いて役に立つといいなと思う。

 

  いま横浜でアフリカの諸国の人々が集まって会議をしている。 さまざまな問題を抱える悩める大陸に日本政府でなく、日本人としてなにができるのか。 よくわからないのでガーナのチョコを買ってみた。 

これでもガーナの妊婦の人たちのためになるそうだ。 

コインでできるボランティア? これくらいならすぐできる。

 

 

さて話は変わってクライミング道楽者の日記です。

 

 世の中の憂鬱とはまったく関係なく、今週もでかけました小川山 。

5月中に落とすと公言しながら、また裏切ったアニマル。

しかたないでしょ。には勝てません。 土曜日にはパートナーを2人用意していたのだが、残念ながら今回は天気に勝てず

 

そして雨天順延で明けて6月1日

 

せっかくの晴れだがイムジンのパートナーはおらず、マラ岩にいくコマさんと一緒に廻り目平に行く。  現地でGOさんと待ち合わせ。 『ロッキーロード』も宿題なので、それでも良いと思ったのだ。

 

ここでコマさんの『侠気』を見た。

 

GOさんとエクセレントをやる予定だったのに、アニマルのためにイムジンに変更するべくGOさんを説き伏せてしまった。 

 

またもや  かたじけない

 

このキモチに応えるには、なんとしても登るしかない。

レイバックでアップのあと1便目。 まだ壁に日があたっていて、しかも真上に太陽があり、まぶしくてホールドが見えない。 エイリアンがどう入っているかも見えない。  レストポイントで長時間待って、日がかげってからリスタート。

しかし今日は身体の切れもよく、ムーブもよどみなく調子がよさそう。 これは行けると自信を持つが、左手のカチから右手ガストンまではこないだより余裕があったが、

そこからは身体が伸びきるせいか足が思うように上がらない。 中途半端に左足を上げていくが、身体を振り切れず力尽きてフォール。

 

正直この失敗で自信を失いそうだった。 どう思い返しても悪い点が見当たらない。 次回のトライに生かす改善点がわからないのだ。 

 

 

本当にこのルート登れるのだろうか??

 

 

いや!悪い点はあった。 最後の最後であきらめて手を離していた。

 

足りないのは根性だ! その証拠に前腕はそれほどパンプしていないではないか。 どこかで『これ以上いけない』『無理かも』という思いがかすめていたに違いない。

 

『自分にいいわけしてどーする

スコーピオン登ったときは前腕がビリビリしびれるくらいにパンプしていた。

限界まで力を出し切った結果だ。

 

いったんは折れそうになったココロにカツをいれる。

 

そして21便目!

 

左手カチのデッドから吼えまくって動き続ける。 

 

止まったら落ちる。 

 

どうやって足をさばいたか覚えていないくらい頭が真っ白だったが、なんとか終了点へ這い上がる。 

 

↓ スーパーイムジン 最後のきついマントル

 

 

登れたよ。 

 

 

 

ジェリーがフラッシングしたこのルート。 ずっと雲の上のルートだったけど、自分のものになった。  12b/cはクラックとしても、フェースを入れても当時の日本最難ルートだったのだよ。 いまの若い人にはわからないだろね。 おじさんの思い入れは。

クライミング続けていてよかった。

 

完登したら回収しようと思っていた『お助け紐』はコマさんが回収してくれた。

(邪魔だったですよね。トライしてた皆さんごめんなさい。) 気がついてみれば、お助け紐に一切触らなかったのは最後の2日間だけだった。 やっぱり紙一重だったということかな。 それとも最初からなければよかったのかな。

いろいろ登ったあとのパフォーマンスを考えていたのだが、全部すっとんでしまったようだ。 

いろいろと思い出すことはあるのだけど、本当にパートナーになってくれた人たちのおかげです。 いろいろな人たちと通ったお殿様岩。 

近いうちにまた登りに来るよ。

 最後に歌の『イムジン河』を聴いてください。