traditional climbing

クライミングスタイルにうるさいオヤジ系クライマーの日記
 クラック、スラブを愛するクライマー歓迎します。

アルパインクライミング再び

2015年03月31日 23時17分30秒 | たそがれ登山隊

3月21日(土) 八ヶ岳は阿弥陀岳北稜に行ってきた。

日帰りだし、急遽思い立ったので独りで行くつもりだったけど、ちょっぴり不安だったので

行きそうな人を選んでダメモトで誘ってみた。 

Tさんが同行してくれることになった。 実力、経験は今一つわからないが、先月赤岳主稜を登っているので多分大丈夫だろう。

 

この時期の雪質は劇的に変化することがある。 装備はいろいろ考えて取捨選択した。

ロープは迷ったけど、パーティーを組む以上必要だろう。 軽量ダブルロープ50mを用意した。 このロープは一昨年ヨーロッパアルプスで活躍するはずだったが、アクシデントで出番がなくなりお蔵入りしていたものだ。

ビレイ前提となると、ロック、アイスハーケン、カラビナ、スリングなど、どんどん装備が重くなっていく。 

先週は阿弥陀北西稜のパーティーが腰ラッセルという情報を聞いて八ヶ岳で初めてワカンを用意した。

そして下山で雪崩の危険地帯を通過するので、3種の神器も持参。

Right&Fastじゃなくなってきた。 

前夜 八ヶ岳PAで車中泊して、7時丁度に美濃戸を出発。 本当に暖かく、これが3月かと疑うほどだ。 南沢のアプローチは思ったより長く、結構ばててしまった。

赤岳鉱泉よりも30分くらい長いのだな。 それにしてもこんな緩い道でゼーゼー言わされるとは・・・

行者小屋に9時30分到着。 不要な装備をデポして出発。 相変わらず体調は悪いがルートは短いからなんとかなるだろう。

 

ジャンクションピークまでは1時間とあった。雪がしまっていたので本当ならもっと短縮しなくてはならないのだが、私の足はペースが上がらない。

JPを過ぎると急に傾斜がきつくなり、雪面も氷化してきたのでアンザイレンしてコンテで登る、

第一岩壁でビレイ。 やっと岩が出てきた。 こうなると急に元気になるから不思議だ。

 

いきいきとロープを延ばす。

アンカーもランニングもハンガーボルトが打ってある。 ガイドさんが整備しているのかな。

ボルトがなくてもNPがあればプロテクションは取れるし、雪がついていたら見つからない可能性もある。 ナッツだけは持ってきたが使うまでもなかった。

 

 

 

第2岩壁を越え、短いナイフリッジを渡るとあとは雪稜が続く。

再びコンテで頂上へ

JPからは1時間かからずに登ってしまい、少々拍子抜け。 

今シーズンはもう終わりだけど、また来たいなと思わせてくれた。

八ヶ岳、 すっかり飽きたと思っていたけど、近くて良き山だ。 

もっと体力トレーニングしないとダメだけど、長年培った技術はそれほど錆びついていなかった。 ちょいちょい油を挿して頑張ろうかな。

 

 

 

 

 


食品クレームに思うこと ~シェア不可~

2015年03月03日 23時20分18秒 | 日々是帖

NHKドラマ 「限界集落株式会社」を見てて、不覚にも目に涙が・・・

それほどお涙頂戴の物語ではないのだが、日頃の想いが重なってしまった。

過疎化の進む村で若い娘が農業法人を立ち上げ、苦労の末に3年目、ようやく軌道に乗りかけたときに

有機栽培をうたった名物作物から農薬が検出された。

殺到する注文にこたえようと増産に次ぐ増産で疲れ切った生産者が、有機の除虫剤である「木酢液」と

間違えて「農薬」を散布してしまった。  本人はそれと気づかず直売所で有機農産物として販売

農林水産省の抜き打ち検査で発覚し、地元紙にも「食品偽装の疑い」として取り上げられる。

経営コンサルタントは問題が大きくなる前に、その当事者の農家を切り捨てる決断をするのだが・・・・

 

私は私的なブログに仕事のことは書かないようにしているのだが、今回はいろいろ思うことがあった。

仕事柄食品のクレームを受けることが多い。 直接ではないが、様々なところから毎日のようにクレームが寄せられてくる。

特に中国での腐肉事件、ペヤングの異物混入事件などをきっかけに、その件数は増え続けている。

大半は品質に問題ない思い過ごしや、疑心暗鬼、いやがらせなどである。 

特に最近はすぐに「保健所に訴える」とか「ネットにばらまく」など恐喝まがいのクレームが目立つ。

ここ10年で食品にかかわる偽装や事故がクローズアップされ、世間の見る目が厳しくなったことを感じるが

日本におけるほとんどの食品業界者は厳しい自主基準をもって、品質管理していると思う。 

もちろん人の口に入るものを作って流通している業者には間違いがあってはならない。 事故はなくて当たり前という気構えで仕事を

しなくてはならないと思う。

 

しかし、仕事で失敗をしないものがあるだろうか。 悪意を持って、または消費者を欺いて利益をあげようという業者は糾弾、退場させられて

致し方ないが、過失をもって再生が厳しいほどリンチに等しい叩かれ方をする世間の風潮というものには違和感を感じる。

もちろん失敗した際には即座に公表し、回収し、説明責任を果たしたうえで再発防止に向けた取組に向かうべきだ。

異物混入にしてもどこで混入したかが検証されない段階でネットにばらまいて、風評被害にあったとき、それがいたずらであったらその発言者、リツイートした人間はどのように責任をとるのだろう。

クレーマーの中には自らの不満のはけ口として、執拗にメールでいいがかりを付けてくる輩も多い。 彼らは決して自分の連絡先を教えず、会うことを拒否し終わることのない攻撃を続けるのだ。

 

ドラマのハナシに戻ると、記者会見の場で若き代表の娘が失敗した農家の除名を発表しようとしたその肩を抑え、父親である反町がこういった。

「〇〇の処分は考えてない。 俺たち農家は失敗だらけだ。 しかし畑は何度でも許してくれる。  だから失敗した奴を許せないようなのは農家じゃない。」

記者:「世間は許しませんよ。 不正をした農家を守って会社をつぶすんですか。」

「野菜で失った信頼は野菜で取り戻す、何より大事なのは人だ」

 

私は物流部門にいる。 ここでも昨年いろいろな事故が起きた。 運送業者に対して是正の詰問状を書かなければならなかった私はいろいろ考えさせられた。 倉庫で働くひとたちがいなければ出荷は出来ない。 毎日それを運んでくれるドライバーがいなければペットボトル1本届かない。

「なにやってんだ。 しっかりやれ」というのは簡単だが、彼らを追い詰めて解決することではない。 便利な世の中に慣れきった私たちは大事なことを忘れているのではないか。

食べ物をつくってくれるひと、それを運んでくれるひとが居て、初めて生きていくことが出来るということを。

 

 

 

 

 


ゆるーく始まった 合同練習会

2015年03月01日 09時08分04秒 | ユース強化

12bをリードするモモクロ

2月28日 (土

相模原のNOSEで神奈川ユース強化合同練習会が開かれた。 

BLOCのコンペと重なったため、人数は7名と少なかったが今回は特別コーチとして

昨年の長崎国体で準優勝した神奈川県成年男子代表の新田、山内両選手に指導してもらうまたとない機会。

しかし、チーム神奈川は熱血部活動とは程遠い、ゆるーい雰囲気が特徴。 

もちろん選手個々はモチベーション高く練習しているのだが、あんまり緊張感がなく、リラックスしすぎじゃね?

 

ストーブの前でくつろいでないで登れよ!

 

カンタロー

K太

Yキちゃん

最年少 マサト

 

二人に練習を見てもらう間、オヤジどもは競技委員会を開催。 今後の日程や選考会の打ち合わせをした。

これから忙しくなりそうだ。  神奈川県を盛り立てよう、皆さん応援よろしくお願いします。

それと、コイツは強いよ~というクライマー(特に女子)がいたらぜひ紹介してください。