3月21日(土) 八ヶ岳は阿弥陀岳北稜に行ってきた。
日帰りだし、急遽思い立ったので独りで行くつもりだったけど、ちょっぴり不安だったので
行きそうな人を選んでダメモトで誘ってみた。
Tさんが同行してくれることになった。 実力、経験は今一つわからないが、先月赤岳主稜を登っているので多分大丈夫だろう。
この時期の雪質は劇的に変化することがある。 装備はいろいろ考えて取捨選択した。
ロープは迷ったけど、パーティーを組む以上必要だろう。 軽量ダブルロープ50mを用意した。 このロープは一昨年ヨーロッパアルプスで活躍するはずだったが、アクシデントで出番がなくなりお蔵入りしていたものだ。
ビレイ前提となると、ロック、アイスハーケン、カラビナ、スリングなど、どんどん装備が重くなっていく。
先週は阿弥陀北西稜のパーティーが腰ラッセルという情報を聞いて八ヶ岳で初めてワカンを用意した。
そして下山で雪崩の危険地帯を通過するので、3種の神器も持参。
Right&Fastじゃなくなってきた。
前夜 八ヶ岳PAで車中泊して、7時丁度に美濃戸を出発。 本当に暖かく、これが3月かと疑うほどだ。 南沢のアプローチは思ったより長く、結構ばててしまった。
赤岳鉱泉よりも30分くらい長いのだな。 それにしてもこんな緩い道でゼーゼー言わされるとは・・・
行者小屋に9時30分到着。 不要な装備をデポして出発。 相変わらず体調は悪いがルートは短いからなんとかなるだろう。
ジャンクションピークまでは1時間とあった。雪がしまっていたので本当ならもっと短縮しなくてはならないのだが、私の足はペースが上がらない。
JPを過ぎると急に傾斜がきつくなり、雪面も氷化してきたのでアンザイレンしてコンテで登る、
第一岩壁でビレイ。 やっと岩が出てきた。 こうなると急に元気になるから不思議だ。
いきいきとロープを延ばす。
アンカーもランニングもハンガーボルトが打ってある。 ガイドさんが整備しているのかな。
ボルトがなくてもNPがあればプロテクションは取れるし、雪がついていたら見つからない可能性もある。 ナッツだけは持ってきたが使うまでもなかった。
第2岩壁を越え、短いナイフリッジを渡るとあとは雪稜が続く。
再びコンテで頂上へ
JPからは1時間かからずに登ってしまい、少々拍子抜け。
今シーズンはもう終わりだけど、また来たいなと思わせてくれた。
八ヶ岳、 すっかり飽きたと思っていたけど、近くて良き山だ。
もっと体力トレーニングしないとダメだけど、長年培った技術はそれほど錆びついていなかった。 ちょいちょい油を挿して頑張ろうかな。