すっかり石ころに魂を奪われたオヤジクライマーをご存知の皆様こんばんは。
中年をすぎてからの『火遊び』は怖いといが、水曜日に行ったばかりなのに、
仕事が溜まっているのに、今日もフラフラと御嶽駅に降り立つ。 もうビョーキだ。
かなり寒くなった。 朝は日当たりのよい岩場でアップしないと身体がほぐれない。
そしてすぐにあの『デッドエンド』へ
水曜日に核心のポッケをとらえていた。 もしかしたら、もしかしたら・・・・・
という妄想にとらわれた4日間であった。
やっぱり妄想にすぎなかった。
今日は15発くらい撃ちまくったが、一度たりとも核心の穴には届かなかった。
ルートだと核心のムーブも一度できると、どんどん精度があがっていって、ほとんど失敗しなくなるもんだが、
ボルダリングってひとつひとつのムーブがとっても微妙な要素が影響しており、すこしでも狂いがあると結果ゼロ! て感じで叩き落される。
だから一度登れたからって、次にできる保証はなにもないのだ。
この日は前回よりも後退しており、かなりモチが下がってきていた。
しかし昨夜のNHKスペシャルで見た『王監督』の言葉と目力を思い出した。
*土壇場で大事なのは『気力』だ。 どんなに技術があってもそれを発揮できるのは気力が充実しているからだ。
* もっと貪欲になれ、ボールを凝視せよ。 他のことはすべて忘れるくらい没頭しなければ勝負には勝てない。
そうだ 気力だ 集中力だ
スコーピオン、キャデラックランチ、スーパーイムジン 難ルートをRPしたときの集中力を思い出すのだ。
それまで漠然とみていた ひとつひとつのホールドを1分間づつ凝視する。 それこそ穴が開くほど。
そしてそのホールディングをしっかりとイメージしてからトライすると。
格段にムーブが安定したではないか。
核心ホールドには届かなかったが、午前中の出来とは全然違うものになった。
指のほうが耐えられなくなったので3時に打ち止めした。
このデッドエンド。 カチも非常に厳しいが、バランス、フットワーク、身体の振り、体幹力、引き付けなどなどがすべて高いレベルで調和しないと撃退される。
特に腹筋と足を上げるインナーマッスルが重要。 どうやって鍛えればいいのだろう。
でもこれが完璧なムーブで登れるころには私はさらに強くなっているということだ。