裏のものを全部楽屋に持って行ってもらっても、
舞台上の小道具だけは取りに行けません。
それが、私の管理になっていた「行状録」でした。
この「行状録」、
ご覧頂いてない方には、何のこっちゃ?ですよね
今さらですが説明させていただきます。
私の役は能化見習い。
地蔵菩薩になりたくて、190年も修行してるのに、
ぜんぜん昇進の見込みのない、
典型的な落ちこぼれの神様見習いなのです。
漫才コンビのような相方と、
いつも黄泉の国でフラフラしているんですが、
見習いとはいえ、神様ではあるので、
現世に生きている人間のプライバシーは、
過去から未来に至るまで、
その寿命まで、全部知ることができるんですね。
それを記した書類の束が行状録、
というわけなんです。
で、これを私が、岩の裏から持ち出して、
なんじゃらかんじゃらで、お芝居が進んでいくので、
当然、管理は私の責任。
なんだけど、終演後は、
・・・忘れちゃう~ あは
1秒でも早くお客様と会いたい!
と思って、客席に飛んで行っちゃうので、
舞台に残したまんま、きれいさっぱり~(おいおい!)
楽しーくお客様とお喋りしたり
記念写真撮ったり、
ご本人の了解得ずにブログからもらっちゃいました
(マズいようならメール下さい←自分で聞けよ!)
大いに盛り上がって 幸せな気分で楽屋に戻って、
ほ~っと自分の椅子に座り、
・・・・・・?
ん??
・・・なにか??
・・・・・・
・・・・・・
あーーーっ!
行状録ぅーーーーっ
あわてて舞台に戻ると、
舞台はすでに「MUKAIYAMA」のセットになって、
黄泉の国など、どこにもない!
やばい・・・
(つづく)
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