望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・・・本番の1日(その・12)

2013-02-10 12:00:07 | 舞台・ウラ話

本番中、みんな舞台そでにいて、
楽屋に戻らない。
いくら、そでが広くて、ゆっくりできると言っても、
疑問は解消できませんでした。

だって、舞台そでと楽屋は、
根本的に違うんです。

本番中の楽屋は、まさにオアシス。

我慢していた咳払いをしてホッとしたり、
お茶飲んだり、お菓子食べたり(おいっ!)

台本チェックしたり、
ブツブツ台詞を復唱したり。


自分の出番が早いうちに終わっちゃう、
なんてときは、
さっさと帰り支度を始めます。


そういえば、昔、カーテンコールを忘れて、
私服に着替えてしまい、
カテコであわてふためいたバカがいたっけ。
・・・あ、これは私じゃありません。

でも、出番さえ終わってしまえば、
楽屋では、それほど、のんびりできるんですよね。


はたまた、こっそりとお弁当食べることも可能(笑)
ただし!これは絶対に「こっそり」です。

だって、まだ出番のある人たちの中に、
そんなぬる~い体で存在してたら、
これから舞台に出て行く人に迷惑になりますからね。


ま、それはそれとして、
楽屋は、いわば本番中のオアシスでもあるのに、

<楽屋に戻らない>
ということが、不思議でならなかったんですね。

それも「絶対に戻れない」といった語調じゃない。

「できれば戻ることを避けた方が望ましい」
といった感じ。

うーーむ・・・

ただ、ひとつ想像できたのは、
先ほど書いた、
「お弁当を食べるような、ぬる~い体」
の問題です。


今回は、しつこいようですが、2演目交互上演。
片方が本番中の間、
もう片方がすでに楽屋に入っています。

だけど、自分たちの本番はまだまだ。
だから、それこそ、お弁当を食べたり、
わいわいお喋りしたりと、
ぬる~い体でいるわけです。

そこに本番中の人間が入る。
これはもう、身にまとう空気がまるで違いますからね。

本番中に、ぬる~い空気の中に入るのは、
かなりのストレスなんですね。


一方、
せっかくゆっくりしてる別チームのキャストに、
早々と緊張を強いるのはかわいそうだし、

だから、楽屋には戻らないんだろう、
という想像はできたのですが、


あ、
・・・いや待てよ、

2演目交互上演なんて、今回初めてのはず。
普段は違うってことは、
これは当たっていないことになる。


ならば、理由は何なんだ?
なぜ、楽屋に戻らないんだ??


楽屋に届いたお菓子

ピラミッド状態になってますが、千秋楽には全部なくなりました

  (つづく)








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