望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その11

2011-12-15 01:19:41 | 舞台・ウラ話

忘れた頃の(つづき)ですが、
まぁ、ゆる~く思い出して下さいませ 


お芝居ではなく、
オペラでの、すごい死に様の話です。


ドミンゴが主役をつとめた「道化師」というオペラを、
これはテレビで観たんですが、

そのときの相手役のテレサ・ストラータスが、
ラストシーンで、
殺されて、さかさまにのけぞったまま、

すさまじい形相で、
目をカッと見開いて死んだんです。


ラストシーン、
それも凄惨な悲劇ですからね。

カーテンも余韻を残しつつ、
ゆっくりと下りていきます。


そのかなりの長い時間、
ずっとその形をキープしなきゃならないんです。

本当に「カッ」っと見開いてるんですよ!
それも、のけぞって、逆さまで。

映像ならともかく、
舞台であそこまでの表情を作った人は、

私は、後にも先にも見たことがありません。



実は、ラストシーンに至るまでの、
彼女の舞台を観ていて、

「激しい女の役ではあるものの、
 この人は、素の性格のきつさが見えるなぁ。
 共演者はさぞかし大変だろうなぁ」

と思ったんですね。

特にテレビなんかで、アップになると、
やっぱり素の性格って現れますよね。


でも、このラストシーンで、
なんかすべて納得しました。

役者ではなく、オペラ歌手で、
このシーンで、ここまでやってのけたら、
もう何も言えないだろう。

うーーん。
きっと私の想像以上にきつい、あ、いや、
強い、人なんだろうな、って。


間違いなく、観客の記憶に残るのは、
ドミンゴではなく彼女だったと思います。


本当に世の中にはすごい人がいる、
プリマドンナになる人は違うわ~、と、

歌よりもそればっかりが記憶に残っちゃいました。



・・・と、延々続けてまいりました「死体ネタ」、
やっとこれにて終わりでゴザイマス。

次のネタは何にしようか、考えています。

ま、たぶん、
あまり遅くならないうちに続けたいな、と。
(久々に続けて書いて、ノリ始めてしまった)

またまた、お付き合いのほどを!







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