望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その9

2011-12-07 00:22:46 | 舞台・ウラ話

死体(私)を乗せた大八車が登場し、
大勢の仲間がその後ろを練り歩き、
粛々とシーンが進む・・・はずでした。

ところが、

大八車と共に、

みんながソデに入った途端・・・、


全員が一気に、

早替えの場所に走り出したではありませんか!!


裏の広い劇場だったから、
もうほとんど短距離走 

大八車を引いていた、私の夫役も、
後ろで押していた、私の娘役も、

一気に手を離して、走りだしました。



「あーーーーーーーーーっ



と声にならない叫びとともに、
あわれ大八車の板は、パッコーンと跳ね返り、

乗っていた私は、冗談のように飛ばされて、

頭から床にどーーーん。


「痛ったぁ・・・


痛さにうずくまっていても、
周りにはもう誰もいない・・・。


仕方なく、1人でヨタヨタと歩きだし、
大八車を邪魔にならないところまで引いていき、

足を引きずりつつ、楽屋に戻りました。



さて、そんなこんなで、いろいろありつつゲネ終了。

ゲネが終わると、すぐに全員で集合して、

「何か問題、ありましたか?」

と、本番寸前のチェックをします。


はい、もう当然、私は問題ありすぎ


「あのー、大八車なんですけど(このあたりで、すでに怒ってる)、

 1人じゃ降りられないんですね。
 誰かに支えててもらわないと。

 ゲネ前には〇〇さんと〇〇さんに支えてもらったんですが、
 ゲネのときには、皆さん忙しいから(忘れてっただろっ!)、

 これだと私、毎回、落っことされちゃうんですけど。
 (いーかげんにしろよ!)」

「ありゃりゃ、そうですか。
 えーと、あのシーンで時間のある人は・・・」

と、舞台監督さんが解決法を探ってくれたのですが、

どう考えても、人がいない。
そりゃそうです。全員、早替えなんだから。


頼みの綱の舞台監督さんも手が離せずで、

結局、
ちょっとだけ出が遅いために、
ちょっとだけ余裕のある、

私の夫役の役者さんに、1人で支えてもらって、

滑り台のように滑り降りることで解決になりました。


かくして、本番中は、毎回、
ソデにはけた途端に、

かぶされていた白布を一瞬ではぎ取り、

スーッと滑って着地! という、

なかなかの早技をこなしておりました。

(誰も見ちゃいないけどさ・・・)


        (つづく)






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