望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話(№4)

2010-02-04 21:27:56 | 舞台・ウラ話
しかし、

(なぜ「しかし」から始まっているのか、
 わからない方は、ウラ話の№2と3をお読み下さい)

緊張感の漂う現場で、
なぜ、忘れ物なんかをするんだろう?

・・・と、
みんな、そう思っています。

でも、なぜか、みんなやっちゃうんです。
(たぶん、みんな・・・だと思う 


もっとも、前回の下駄みたいに、
キーポイントになるような、
小道具とか衣裳の忘れ物はそんなにありません。

芝居の流れに関わるような小道具は、
やっぱり怖いですから、
徹底的に危機管理をします。


たとえば、いくつも用意しておける小道具があります。

典型的なのが、手紙ですね 
どうせ勝手に作るニセモノなので、
同じものを沢山作っておきます 

そして、それをいくつも、
カバンやポケットに忍ばせておいたり、
他の場所に仕込んでおいたりするんです。

・・・あ、いや、やらない人もいますが、
小心者の私などは、たっくさん作ります。

だって、ありますからね~、
ゾッとするようなことが。


舞台上で手紙を渡し、そのまま、
次の回までに返してもらうのを忘れて、
「手紙を」と言った途端に・・・ないことに気づく・・・
なんてオソロシイことが。



舞台上で、
手紙を渡されて、涙ぐみながら 
大切に背広の胸ポケットにしまって・・・。

舞台そでに入った途端、

一瞬で手紙もろとも、背広を脱ぎ散らかし 
別の衣裳に着替えて出て行って、
終演後にささっと背広をハンガーにかけ 

そのまんま、ってことも、あるので。


特に紙ものは、すぐクシャクシャになるので、
そういう意味でもたくさん作ります。
(中には気にせず、作らない人もいます 




とはいえ、

これがないまま、次にどうやって進めるのよっ!
みたいな重要な小道具は、
やはり徹底的に、できる限りの手を打ちます。

舞台そでに小道具置き場があって、
本人はもちろん、小道具の担当者もチェックをしてくれて、
何度もチェックが行われてもいます。

それでも、

私のように、上手と下手を間違えて探す、
なんて極度の方向オンチもいますし。
(でも何とか間に合ってるのがスゴイ
 ・・・のか?ホントに?)

どきっ、ヒヤッ、ということは、
数限りなくあります。

そして、やっぱり、もうひとつ、
これも新人さんに!
滝の汗をかかされた公演があります。

(つづく)
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