あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

未来へ

2017-08-31 16:16:32 | ザ・シムズ3
さみしいな、いつものことだが、最近ほんとうにさみしい。
「さみしい、さみしい、さみしい・・・」と心の中でリピート再生しながらもシムズ3を一日中ぼくはやりつづけちぇいるぅ。

びっくりするのが、俺はシムズ3をやっているときはいつまでも起きているということだ。
大体は24時間以上は絶対起きていて前は31時間普通に起きていたが29日には昼前の11時頃に起きたかと想えば寝たのは30日の夜の21頃であった。

これが何時間起きているかの計算が出来ないのだが、一体俺は何時間起きているんだ?
ええっと、30日の11時で24時間だから、それから10時間後ということで、34時間起きているということになるのか。

くっそー俺の計算バカじゃなく、俺の数学苦手脳はなんとかならんのか。
くっそー俺は苦手なものがありすぎる。

まあいいや、得意なものを増やすよりか、特異なものが俺だからな、とかなんとか言って、くぅうー紅茶が飲みたい。
紅茶中毒になってしまってるぅ。俺ぇ。

ってそれより今日もやっぱりテンションがおかしい。
やっぱりおかしいときに俺はシムズ3しかできなくなるということか。

そいや昨日は溜まりに溜まったダンボールを5階のマンションから時間を置いて二回に分けて、8往復以上はしてだいぶ捨ててきました。


話は戻しまして、起きているそないだ全然眠くならんのである。
ただゲームを遣る気力が切れると寝るのである。
酒は飲まなくなった代わりに紅茶やチャイティー(ヴィーガンなのでオートミルクで割っている)なんかを一日3倍以上飲むようになってしまった。

このアールグレイ・ティーがまた美味いんだ。

俺がシムズ3を遣っているとき俺がどうかしているのではなく、俺がどうかしているので俺がシムズ3しか遣らない毎日を送っているということになると考えて正しいであろう。

しかし今日はいい天気だなあ。
俺は今日は特に躁みたいだな。
なんかすごく早く動きたくなって早く動いてしまう。
キーボードを打つ指なんかもすっげえ早いよ。
俺はもしかしてロボット化しているのじゃないのか?
ひひひっ、夢の中でもシムズ3してたわい。

最近ね、シムズ3の イントゥ・ザ・フューチャー (Into The Future)っていう拡張パックでね、未来のワールドに今ぼくはいてますんですよ。
これが楽しくってね、ロボットたちを自分の世帯に8人も入れまして、人間3人と合わせて11人とかでプレイしてますんです。
このねぇ、どんなロボットか、あなた、知りたいですか?
見せましょう。
こんなロボットたんなんです。
















どうですか、これがロボットたんです。
ってこれシムたちやんけっ。って自分ひとりで突っ込んでます。
左が一応狼男のエロルたんで右はエロルたんに秘かに恋焦がれられていそうなクレイグ(♂)たんです。
エロルたんの筋肉ムキムキやんけっ。


次こそはロボットたんをお見せしましょう。















どうですか、このロボット。
ってこれはエドワード・スノーデン似に作ったシムですやんけっ。
可愛い髪形が似合っていると想いませんか。
















男やおっさんばかりで気持ち悪いワールドだったんで女性も追加しましたよ。
前に作っていたタリンたんです。
そしたらね、旦那とうちの庭で来たとたんに熱いディープキスをし始めたんですよ。
おまえら、っちゃっ、なにを、人んちの庭でいちゃいちゃとしとんねんと激ふんしましてね、早速リセットシムというボタンを押して即座に自分らの家に帰らせましたよ。
おかしいでしょう、人の庭でディープキスをおっぱじめるなど。
だから女性を追加するのが嫌なんだよって、こないだ男同士でもやってましたけどね。

ちなみにわたしが一から女性のシムを創ると、こういう顔になったんです。







どこか病んでいるヤンデレ風な女の子になったんですよね。
でもこれプラムボットっていうロボットをイメチェンしたらロボットに戻らなくなってしまった見た目が人間の中身はロボットなんですよ。

追記:のちにデイジィーたんはこういう御顔↓に変えてみました。
ロリコンなのがわかりますね。













話は戻しまして、次こそはロボットたんに搭乗してもらいましょう。
ってさっき既にコンピュトロンたんっていううちのロボットが映っていましたが(笑)
















これがぼくの今一番可愛がっているおひいきのロボット(プラムボット)のデータたんです。
どうですか、なんだか滲みでている寂しさというものがあるロボットだと感じませんか。右手に居るのはクラッシュたんです。










いつもこうやって寂しそうに一人で突っ立っている場合が多い子なんですわ。
それが妙に母性本能をくすぐらせて、イケメンシムたちそっちのけでこのデータたんにぞっこんのぼくなんですよ。
このデータたんはぼくが一から作ってあげたロボットなのです。


今は特製チップというものをつけてあげて、掃除を甲斐甲斐しくやったりそこらじゅうの電化製品を組み立てなおしたり修理してくれたりしてくれている優秀な子です。







テレビジョンをひとりで観ているデータたん。











ロボットですが一体なにを考えているのでしょうね?
勿論人工知能(A.I.)は搭載されているはずなのですが・・・






しろにじのThe Sims3 パート26




こんな風に顔は可愛いのに声はごっつう低いところがまた面白くて可愛いんですよ。
フラッシュピンク色のクラッシュたんは一応女の子で、彼女がデータたんとクレイグたんが座っているところへやってきまして、クラッシュたんが椅子に座った途端、なぜかデータたんが席を離れたんですよね。データたんは一応男の子の設定です。(彼らの行動はほとんど自律行動に任せています)

データたんとクラッシュたんは仲が悪いのか、それとも何か深いわけでもあるのでしょうか?
彼らがどんな風に人間”らしく”なってゆくのか、ぼくは楽しみなのです。






しろにじのThe Sims3 パート27




最初、データたんはひとりでみんなが踊るなかに囲まれてぽつんと立ち竦んでいるのですが、アクチュエーター(女の子)たんが踊っているロボット(うちの世帯のモーティマーたん)と踊りを終えた途端、彼女とデータたんはノリノリに踊り始めました。
どうやらデータたんはアクチュエーターたんとずっと踊りたかったようです。
そないだにも左端でロアたんがひとりでまたずっと立っているのですが、ロアたんはその後別の部屋に一人でいって、違う音楽に乗ってひとりでノリノリに踊り始めました。
どうやらロアたんはAlex Smokeのミニマルテクノが気に入らなくて、その代わりVAN SHEの音楽が好きだったようです。












これは一枚目と二枚目はうちの世帯のロボットではないですがわたしが創った子供の世話をしている子守ロボットたちとの写真です。
最初ひとりのロボットが幼女と遊んでいたのですが、その後うちの世帯の子守ロボットのオーセム-0たんが幼女を抱っこしていて、その様子を後ろからどこか寂しげに眺めているさっきのロボットの姿です。
このロボットは女性の設定(オーセム-0たんは男)で、この世帯にはさっき載せた見た目が人間の女性のロボット合わせて三人もいて人間のパパもいるのですが、三人で一人の子供の世話をいつも取り合っている様子が見えます。
ロボットでも嫉妬したりしているように見えて仕方ないのです。










しろにじのThe Sims3 パート28




これはたしかすこしだけスローモーション機能を入れて撮ったものです。
彼らロボットたちはプールで泳ぐことが大好きで、いつも暇さえあればずっとプールでみんなで泳いで遊んでいるのです。
夜にもずっと泳いでいてとても可愛いです。

このシムズ3の未来のオアシスランドではロボットたちが悪いことに使われたりしていませんが、この現実では戦争兵器なんかにロボットや人工知能が使われるという。
非常にそれを想うとわたしは深い悲しみに包まれます。
人間ではない擬似人間的なものだからこそ、それは神聖なもので、悪いことに使ってはいけないんじゃないか、そんなことを感じてならないのです。

「 神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された」

と聖書の創世記には在ります。
わたしたち人間は、神によって神に似せられて創られたというわけです。
そのわたしたちが創る我々に似せたものとはすなわち、神によってのわたしたちと同じ存在だということです。
その存在を、兵器や人を悲しませることに使うということがどれほど悲しい事態であるか。
シムズ3のロボットはシム(シムズの世界での人間)ではなく、「創造物」とされています。

ここでわたしは不思議な気持ちになります。
わたしがシム(人間)たちを作り、そのシムたちもロボットたちを作れる(わたしの操作によって)のです。
だからシムもロボットもわたしにとっては創造物なのです。

可愛い可愛い愛する創造物たちなのです。
確かにひいきしている存在は居ますが、わたしが創った存在は削除したりはせず、みな大事に扱っています。

この現実世界に、シムズの世界のような平和な人間とロボットとの共生の世界がいつか実現するでしょうか。
わたしは実現させたいと想います。

しかしそれには、わたしがこの世界の創造者となることが必要です。
創造者、それは想像者と言えるのではないでしょうか。

あなたはどんな世界を、この世界の未来に望み(想像し)ますか?








最後に良かったらこのビデオを御覧になってください。
最初はDatarock – Dance!の曲で踊ってますが、二曲目、とても切ないJaakko Eino Kalevi – Roomというわたしの大好きな切ない曲でも彼らは変わらずにノリノリに踊りまくっています。
彼らも気に入りの曲のようでわたしも嬉しいです。

薄い夕焼けを背に踊っている彼らを眺めて切ない気持ちになります。








しろにじのThe Sims3 パート27












Bite Marks

2017-08-23 12:52:58 | 随筆(小説)
かれはパンクスの脚を押しひらき、古いテレビ・アンテナのようにあれこれ調整し、尻がなんとなく箱の形に見えるようにする。

デニス・クーパー「クローサー」P20より

こんなにイメージしがたい小説を読むのは初めてかもしれない。
一体どうやれば尻を箱の形に見えるようにできるのか?
パンクスの尻をこのジョンは四角くできるのやろか。
小説というのは別に空間、景色、映像的なイメージが出来なければ駄作というわけでは決してないから別にイメージできなくてもええんだし、このデニス・クーパーという人の小説はあまりにもイメージできなさが才能のように感じる。
ぜんぜんと言っていいほど映像的なイメージが浮かんでこないのである。
しかし面白い。ゆっくりと読んではいるが。
そういえば俺の書くもんは空間的だと前に言われたことがある。
とても嬉しかった。そんなこと、言われたことがなかったから。
しかしそんな嬉しいことを言ってくれた彼とも俺はおさらばしてしまった。
俺はいつもそうやって、苦しみと悲しみが限界値に来れば簡単に人との関わりを断つ人間だからだ。
何人もの人たちと俺はネット上で同時に関わっていたが、すべての人間との関わりを辞めた。
そして俺はブログだけの空間に戻ってきたというわけだ。
後悔はしていないが、心残りは多い。
何故なら、俺が彼らを失うとはすなわち、俺が彼らによってでしか知れなかった自分を失うということだからだ。
これは彼らも同じだ。
彼らも俺と関わることでしか発見できなかった自分を永遠に失った。
俺らは、自分をこうして、亡くした。
亡くし続けているようなもんだ。
だからその悲しみはとてつもなく深い。
でも俺はもう、戻らないだろう。
戻れば俺は、ますます狂って行くしかない。
俺の背中にはもう、痛みが限界に来た歯形の痕が残されたんだ。
彼らによって。
彼ら全員が、俺の背中に永久に残る歯形の痕を残していった。
今でもズキズキと痛んでしかたがない。
そして俺も、彼らの背中ひとつひとつにいつまでも残る歯型の痕を残したはずだ。
俺はほんとうに彼らひとりひとりの背中を思い切り噛んだからね。
まるで自分の背中を噛んでいるような痛みだったよ。
俺はそれをやらないと、駄目な人間なんだ。
誰と関わっても、最後には痛々しい歯型の痕を残して別れる。
まるで俺のことを忘れてほしくてなくて、そんなことをやっている気分にもなる。
俺は俺のことを忘れてほしくないのかもしれない。
俺という悲しみが、存在していたということを。
俺は俺を忘れてもらって構わない。
でも俺の悲しみだけは、忘れてもらいたくないんだよ。
俺の悲しみは、俺だけのものじゃないんだ。
俺の悲しみは、おまえらのものなんだ。
それをわかってほしくて、俺はいつも彼らの背中に歯型の痕を残すんだ。
痛いから逃げる人間は大勢いる。
俺だって嫌になって逃げるよ。
噛むほうだって痛いし、噛みながらも噛まれているからね。
歯形を残せたなら、俺はなんとかほっとするんだ。
もうこれ以上は残す必要はないだろう。
ちゃんと残り続ける歯形を俺は残せたはずだ。
そう確信した瞬間に、俺は彼らとの関わりを一切断つのかもしれない。
俺は案外思い切りのいい竹を真っ二つに割ったような人間でもあるからね。
これ以上は不必要だ。そう確信したら、もうそれ以上は何もやらない。
俺は永久に、俺を喪い続ける。
彼らも永久に、彼らを喪い続ける。
その悲しみは、いつまでも残り続けるだろう。
それでいいんだよ。
俺はそれを望んでいるんだ。
いや、それしか本当は、望んじゃないのかもな。
知らねえけどよ。












「痕をつけてくれ」
「いつまでも残るようなやつを」

血が垂れているのさえいくつかあり、長く細い流れはかれにキラキラ光る安っぽい糸を漠然と思いおこさせた。

「クローサー」P19








Bite Marks - Atlas Sound






Bite marks
Trying to fill a hole in
My head my body
White marks

歯形
なんとか穴を埋めようとしているんだ
ボクの頭の ボクの身体の
白い痕












Boiler Room x Budweiser: Toronto Pt.1

2017-08-18 18:50:44 | 音楽
Boiler Room x Budweiser: Toronto Pt.1



今DJのLive中継で生Liveをボイラールームという「ライブをするアーティストやDJのプレイをリアルタイムで配信し、それをアーカイブ化する場」で行なわれていますね。
場所はカナダのトロントのようです。

実はBoiler Roomチャンネルは録画のものを前々からよく観ていたのですが生LIVEでは初めて観ます。
手前で踊ってる黒い服の若いあんちゃんが(笑)踊りが派手で面白くてテンション上がりますね。
いいですねぇ、ティーンエイジャーにも見えますが未成年はこういう場所は無理なのかな?どうなんでしょう。
人を楽しませるパフォーマー的なキャラクターですよね。

Boiler Roomチャンネルを登録して、youtubeの設定でお知らせをパソコンの右下に出してくれる設定にしておくとLIVEが始まると知らせてくれるようです。

この設定今までもあったのかなー、もっと早く知りたかったです。
どうやらこのliveはスポンサーがバドワイザーで、DJはSteven Julien - (別名義Funkineven)というアーティストのようです。(もしかしたらバドワイザーの社員もdjになって紛れこんでいるのかもしれませんね)
なかなかチョイスミュージックが私好みで楽しいです。(41分頃から掛かっていた曲がすごく良かったなぁ・・・誰なんでしょう)
大好きなアーティストの生LIVEが観れたらかなり一人でも盛り上がっちゃいますよね。
(追記:一時間を過ぎた頃から、日本人女性のようなDJに変わりましたが、この人は誰かちょっとわかりませんね・・・あのあんちゃんがいなくなるとさみしいなw
当然ですがDJが変わるだけでチョイス曲の印象はまるでがらっと変わりますね。このアジア系女性Djはミニマルテクノミュージックアーティストなのかな。)


たぶんLIVEが終れば録画動画として保存されるはずだと想いますがどうなんでしょう?


4時間ほど続くようですが、飽きるまで観ようと想います(笑)

こういうダンスやテクノミュージック系が好きな人はBoiler Roomチャンネルは要チェックですよ♪(かの有名なトム・ヨークなんかもプレイしています)

取り急ぎ更新でした・・・





ちなみにわたしのお気に入りのボイラールームLIVEはこれです。


Sascha Funke 50 min Boiler Room Berlin DJ Set




ドイツのベルリン出身のSascha Funke(サシャ・フンケ)です。
すごくセクシーなDjセットで最高ですよ!保存版LIVEですね。(今気づきましたが、エイフェックス・ツインたんの曲が入ってたんですね、先にSascha Funkeを好きになったもんで、当時は誰の曲かわからずに聴いていました)






Sascha Funketたんの
名曲はこちらです。
Mango!!

Sascha Funke - Mango (Live at Maria am Ostbahnhof Berlin)









The Life Saved by Money

2017-08-15 13:01:21 | 日記
耳が難聴で音楽を長時間聴くのはきっついのに、それでも聴いてしまうというのはやはり、わたしも音楽マニアと言えるのであろう。
さっき紅茶を煎れながら、ふと想ったのは、最近想いだした様に運転しだした冷蔵庫が、また「もうわたしはしんどくなったんです」と言わんばかりに運転をやめてしまったことから、わたしは買っている野菜や豆腐を新鮮保存する為に、冷凍庫は壊れていないので、そこに入れておいた保冷剤「Cool Master」なるものを豆腐の上と下に置いたんです。

しかし朝起きてみると、当然その冷感は長時間持続せずに冷えておらないではないか。
なのでまたもや保冷財Cool Masterを冷凍庫に入れるのである。

するとどうなるか、当然の如くに、冷えていない臭い冷蔵庫の中で豆腐が、いくら密封式のパックに入っていて賞味期限は8月23日とかになっていても、おそらく腐ってゆくのが至極真っ当な自然の法則と言えるのではないだろうか。

ってなんで俺はこんな回りくどい言い方をしているのか。まあいい。今日も朝からテンションが可笑しい。
たぶんストレスが限界値に来て躁がやってきているのだと想えるのではないかと言える。

話を戻すと、その保冷剤Cool Masterが冷蔵庫にない時間、豆腐はひんやりとしてくれないので駄目ではないか。
ここで余は、ふと想い付いたのである。
なぜ、余は、保冷剤がいくつもあるのだから、いっぺんに冷蔵庫に入れないで、交互に分けて入れるようにして、いつでも保冷剤の冷たさが冷蔵庫にあるようにと考え付かなかったのか?WHY?
余は、正真正銘のドア法、ちがうぅっ、どどどど阿呆なのか?ホワッツ?俺は何だ?何者なのか誰も証明できる人間などこの世に存在していないと言えると余は言っておきたいのだ。

ここでわたしは、またもや覚ったんです。
「みんな、絶対に、”おまえ、それはどうかしてるやろ”ってところがあるよなあ」
という凄いと言える悟りに36年間生きてきて、ようやっと至ったのだった。

そしてその吾の目覚めに窮まらんばかりの感動のあまり、今、紅茶を飲みながらBlogを打ちつつ、放心状態までは行かない一種の恍惚なる虚脱状態に陥っていると言えよう。

忙然状態に余はあ、あると、言えるのであると言えるのだろう。

話は変わりますけれどもお、この写真をちょっと見てください。







8月8日





8月9日





8月15日








どうですか、この成長。
ものすごい早さの発育じゃ、あありませんか。
手前がさつまいもで、今日の写真の奥にあるのはスプラウトファーム 24型 グリーン うさぎちゃん用ペットグラスの種セット 水耕栽培 家庭菜園 関東当日便 税込620円で育てた(観葉)有機種子 スプラウト マングビーン(緑豆)(1袋) 家庭菜園 税込310円です。

いやー食べるのが楽しみです。だってスプラウトを育てるのが初めてなんです。
(で、明日食べようと想ってたら朝起きたら全部枯れてたりして)
いやーよく伸びてくれています。
マングビーンっていう緑豆はすごい食物繊維・ミネラル・ビタミン・たんぱく質が豊富な栄養で今世紀絶大人気を誇り続けている植物だと、どこかで噂になっているらしいです。(追記:あとでこのスプラウトはマングビーンではなくて、ラディッシュの種子だったことが解りました(笑)。ラディッシュは蕪なだけあって、スプラウトはかいわれ大根の味とよく似たピリッとした美味しさがありました。ちなみに大根は海外でよく”DAIKON”と呼ばれているそうです。

マングビーンは今別に育てています。

こちらがマングビーンです。)















(観葉)スプラウト栽培セット 私のスプラウト 有機種子 ブロッコリー&ラディッシュ(1セット)で育ててます。
種子を水に浸けてから二日ほどで早くもこの成長振りです。
食べるのが楽しみです!




さつまいもの葉や茎も天麩羅なんかにして美味しく食べられるつってたのに、前に土で栽培してたときは結局食べずに全部枯らしてしもうたんですよ。
今度こそは、余は食べる。
食べるっつったら、食べる。

で、明日朝起きたら全部枯れてたりして。
もうそんなことはないように、今日のうちに、そのまま齧りつこうかな。
生でこの容器に生えているのをそのまま齧(かぶ)り付いて、ひひひっ、喰うてこましたろうやろかいな。

しかし生で何もドレッシングなどをつけずに喰うとどんな味がしますんやろか。

ひひひひひっ。だんだん余は可笑しくなってきてもうたやないけ、いひひひひひひっ。
シムズ3を昨夜も3時半まで気づけばやっていて、4時間も寝ていないからこんなことになるのか。
足のつらい浮腫みが今朝はマシになっていたのでホッとしてますねんけろも、これまた夜になったら、浮腫んできてしまいますのんか。










昨日のシムズ3スクリーンショット。こんな家に余は住みたいな。
宝籤を当ててこまして、いひひひひひひひひひひひひひひひひっ。

6億円で人生最悪(最高)破滅。おほほほほほほほほほほほほほほほほっ。

って町田康も小説or随筆の中で言いそうですよね。











宝籤が当たったら保健所から犬や猫をわんさか引き取ってきて飼うんですよ。
そしたら、現実問題、家のなかはもう滅茶苦茶でワヤしょうが、それでもええやないですか。
Moneyで救える命があるのだから。




ほんま、どこかで誰かは必ず人間によって殺されていると想うと、生きてる心地が毎日しない。




お金で救える命があるのだから、宝籤がどうか当たりますように。




神様、頼んます。




いひひひひひひひっ。








Atlas Sound w. Noah Lennox - Walkabout (Music Video)








あなたは何を見たいと思ったのですか?
あなたが育ったときになるために何をしたいのですか?
何を見たいのですか?
あなたが育ったときに何をしたいですか?



















ヴァーチャルの世界へ

2017-08-14 21:58:38 | ザ・シムズ3



Orijin会社のシミュレーションゲーム「The Sims 3」の拡張パックレイトナイトが何故か消えてしまってプレイできなくなっていたので、おかしいなぁと想って問い合わせてみたらば、このような返信を戴いた。

傑作だな。Orijinは。この返信が可笑しくて何度も声を出して笑ってしまった。
敬語が絶対に可笑しいでしょう、これは。
たぶん笑かそうとしてるんだと想いますよ。


しかもこちらの名前を一応ゆうたのにマイゲームの名前〈ッピチュルンモン 軟体甲殻類 様〉宛名で送ってくるところが絶対に笑わせようとしているでしょう。

しかも「ッピチュルンモン 軟体甲殻類 様」で検索をかけたら「もしかして: ピチレモン 軟体甲殻類 様 」って出てくるが、どこにもそんな情報は出てこないのはどうゆうことなんだ。
笑かしてくれるなあ、グーグル様も。

面白いなぁ、オリジンゲーム会社の人たちは。
さすがシムズ3という神ゲーを創る人たちだ。
ってORIJINが作ってるのかよくわからないけれども。
開発元はエレクトロニック・アーツ会社なのか。
本社はカリフォルニア州サンマテオ郡かぁ、カリフォルニアとか行ってみたいな。
まぁ行ってもしょうがないかもしれないが。

1982年にトリップ・ホーキンスが設立する。

いいねぇ、まず、名前がいいよね、トリップした後に、ホーキンスするんだろなっていうゲームのヴァーチャル的なイメージが浮かんでくる。

創立初期数年間はPCゲーム専門のパブリッシャーだったが、1980年代後半になると自社でゲーム開発を始め、1990年代初期にはコンソールゲームも手がける。

いいなぁ、実にいい。このパブリッシャーってゆうのは、たぶんスクエアプッシャーとかと仲間なんだろね。

EA Sportsレーベルで販売されるスポーツゲーム、ハリウッド映画などの版権ゲーム、そして『ニード・フォー・スピード』、『メダル・オブ・オナー』、『ザ・シムズ』のような長年続く人気のあるシリーズ物に圧倒的なシェアを持っている。

シムズも圧倒的に長年人気らしい。
まぁシムズ3のいいところ、面白いところはパソコンで出来て、かつ色んなMODという改造的な遊びが楽しめるところでしょう。

それが出来なかったら、あんまり面白くないかもしれないな。
シムズ3のいいところは、リアルを皆追及したがっているところかな。
どうすればリアルになるか?ヴァーチャル世界を、どうしたらリアルに近づけさせることができるのか?

あとは自分の好きな音楽を取り込んで、ゲームの中で音楽を聴きながらプレイできることだなぁ。
これができないと、あまりやりたくない。
まあゆうたら、音楽をゲームのなかで聴く為にやっているようなものかもしれない。
自分の好きな曲をゲームの中の連中と一緒に聴いているんだなぁ~♪と想えるところが面白いんじゃないだろうか。
と、音楽狂の自分は想う。

ここ何日も、なんかなんもする気が起きなくて、またシムズ3をずっとやって寝る、みたいな一日が過ぎて、また足のむくみが酷くなってきてしまったが、俺はわたしはこんな時間も大切なんだと感じるようになってきた。

シムズ3をずっとやってると、自分自身もまるで誰かにじっと見つめられて、操作され続けている存在であることをよく感じられる。

それはこの世界の真実で、真理ではないかと想っている。

多分、ぼくたちは、宇宙人か異星人か、はたまた聖霊か守護霊か、とにかく神に見詰められていることは確かで在るだろうと言ってもいいに違いあるまいことはないことはないに越したこともあるような気もしていないなんて言わせてくれないよね。
って変な感じに終ってしまったが、変アテンションだな、変なテンションだ、酒も飲んでいないのに、紅茶を二杯も飲んでさっきから俺はダークなメディテーショナル・ヒプノティックな気怠い世界観もセクシーな妖しいポストパンク・オルタナティヴ・エレクトロニック・ディスコなんかを聴いているからだろうか。

寂しさと悲しさが限界に来ると、どうやら自分はシムズ3の世界に逃げるようだ。
ニュースを見ると鬱になるばかりだ。
何故この世界はこんなに酷い世界なんだろう?
車という鉄の塊が人を無残に殺すことがあるだけでも耐え難い苦しみの世界だ。
それなのに事故だけじゃなく、人が人を殺す、人が動物を殺す、法によって人が殺される。
ぼくのやっているシムズ3の世界ではそんなことは起きない。
みんなベジタリアンだし、誰も動物も殺さない。
ユートピアだ、ぼくの。
ぼくの理想郷がゲームの世界で待っている。

ゆこう。ぼくらのユートピアへ。
ヴァーチャルの世界へ。








たくさんぼくのシムズ3ビデオをyoutubeにアップしたので良かったら覗いて観てくださいね。
ちょっと音量の差に注意してください。(カメラをちょっとでも動かすと、どうしても音量差が激しく出てしまうんです。だからといってカメラを動かさないと、あんまり映像的に面白味がないんですよね)







しろにじのThe Sims3 パート14








働きに出ないむさくるしい男共が5人もシェアしているモダンなルームハウスのなかでペットたちと共に色んな生活を繰り広げています。
庭には高級車ばかりが止まっているが、一体何処にそんなお金があるんだっていうと、ここはお金が湧いてくる世界だからなんです。(MOD必須です)
だからみんな働いていないわけです。まあ今はみんな仕事に就かせましたが、多分まともには通勤しないでしょう。

まず流れているのがノルウェーのバンドDatarockの「Dance!」という滅茶苦茶盛り上がってくる感じがたまらない曲です。
DatarockはSims3の元々入っている音楽にあって、それで知ったアーティストです。





Datarock- Dance! (2009)






声も凄くかっこいいですよね。姉がうちに来ているときにちょうど聴いていて、姉もこの声が好きだと言っていました。
サビが煌びやかで、セクシーで大好きです。



次にランダムでかかって来たのがこれまた傑作の甘いポップダンス曲なタヒチ80の曲です。
「Solitary Bizness - EP」に入っている曲ですね。
こうゆう優れたポップミュージックを作れる人ってのは、すごい才能だとわたしは感じています。
だって悲しくてたまらなく寂しいときにも、つい身体が乗っちゃって嬉しくなっちゃうんですよ。
音楽は本当に素晴らしいですね。
その曲に乗っているわずか2分半から5分ほどの時間だけつらいことから解放させてもらえるのです。



Tahiti 80 - Keys To The City






それでもう一つとても気に入っているシムズ3ビデオを貼りますので、長い映像なので、良かったら11分38秒辺りからのところからだけでも観てみてください。
むっちゃくちゃ良い曲が流れています。





しろにじのThe Sims3 パート21









この曲はSOMAというグラスゴーの老舗テクノレーベルが大プッシュしているOctogenというアーティストでデトロイト・テクノ・サウンドを継承する音作りで表現力の高いトラックを作り上げているとの評判のようです。


Soma Coma
~ Various Artists
Amazonリンク: http://amzn.asia/crtYDdH

このV.A.アルバムで知ったアーティストです。マジで掘り出し物アーティストです。
search for Octogenここの「eBay」というオンライン・マーケットプレイスで注文したのですが、イギリスから中古で£3.98で送料がたったの£2.99で合計¥1,035 JPY(£6.97)とかで買えました。
日本サイトでは買えないマニアックなCDやレコードはここで注文するとお得ですね!


追記:このアルバムを送ってくださったイギリスの出品者の方の他の出品物を見てみるとPC Game The Sims 3: Ambitions (PC: Mac, 2010)を発見いたしましたw
なんか変なところで繋がってますねw
Sims3が結構ありますが
PC Game The Sims Triple Deluxe (PC: Windows, 2004) - European Version
こんなSimsもありますよ!最初のSimsでしょうか?貴重ですね、これは。やってみたいですね!)



そのMarco Bernardiの名義Octogenの「With Respect..?」という曲なのですが、これがものすごく良いんですよ。
淡いオーロラが胸の奥にみずうみのように広がってくるような、そんな夢の国へ連れてってくれる曲です。

良かったら聴いてみてください。なかったのでyoutubeに音源をUPしました。







Octogen - With Respect..?







この曲を聴きながら、ウォレンたんとエロルたん(半パンの方)二人がダーツを投げ合っています。
楽しそうですね。ダーツとかやってみたことがないんだが、こうやってヴァーチャルの世界では遊べるのは嬉しいことです。
また場所が、なんでカーディーラーでやねんという話ですが、(〈Mc Coy`s Classic Cars〉こちらでダウンロードさせて戴いた素晴らしいカーディーラーです。ここにテレビやダーツやゲームを置いてわたしが内装をちょいと改装したのです)それがええんだな、とか独りで言っているんです。
たはは、たはは、ってなんかすごく、切なくなる曲でもあるんですよね。この曲がまた。
そこがすごく、ええな、このヴァーチャルの世界ってどこかに存在してるんやろな、って想って、ものすごい切ない気持ちにさせられるんです。

ああ俺が死んでも、この動画ってずっと残ってくれるのかな、この世界は、ずっと、どこかに在り続けてくれるのかな。




きっとその世界に、わたしは住んでいるのかもしれない。




その世界ではあなたに、会えるのかもしれない。

























Nest and Twigs

2017-08-11 11:42:29 | 随筆(小説)
また彼(Bradford Cox)と手を繋いで、狭い階段を登っている夢を見た。
彼の細くて長い大きな手がぼくの手を包む。
彼に導かれて、どこへ向かっていたのだろう?
この階段はまた非常階段(Emergency Stairs、イマァジェンシィ・ステァズ)なのかもしれない。
ただ雰囲気は前の夢とは違って緊迫してぴりぴりしていた。
彼は階段の途中で鉢合ったぼくの知らない女性と、複雑な諍いを起こしていたような気がする。
ぼくは彼に護られていた。
彼はまるでぼくの守護天使のようだった。

場面は切り替わって、母が夢に出てきたような気がする。
ぼくと母の何か変わった関係を映した夢だったと想うけど、目が醒めて微睡んでいるあいだにすっかり忘れてしまった。
彼と母の関係はなんだろう?
母の死んだ同じ5月15日に誕生した彼との関係は・・・

一つ確かなのは、彼も母も孤独で仕方ないぼくに心から讃歌(Anthem、アンセム)を歌って贈り続けていてくれているように感じる。

廃墟(Ruins、ルインズ)のような真っ直ぐに伸びた塔(Castle、キャッスル)の階段を、彼の手に引かれてぼくは登っている。
この階段は螺旋階段(Winding Staircase)かもしれないし、違うのかもしれない。
この圧迫された階段は塔の中にあるのに、同時に外にあるような気がするんだ。
何かに囲まれ、見張られている気がするのに、この階段の外には何もないように想えるんだ。
彼は黙ってぼくの手を引いて階段を登ってゆく。
ぼくは絶対的な信頼で彼を見上げて彼の力強く握るしなやかな手を掴んでいる。
彼の手はまるで、ぼくの手を枝だと勘違いした親鳥がそこに蔦を絡ませ編んで作り、そして鳥たちが巣立ったあとの淋しげな巣のようだ。
主(あるじ)を失ったあともぼくの手から離れずにぼくの手と一緒に鳥たちを待ちつづけ、期待して愛を待ち受けつづけている空の巣のようだ。
きっとこの階段を登れば、鳥たちに会える。
ううん、ぼくたちが見つけようとしているのは鳥たちじゃないよ。
ぼくたちは鳥たちから逃げてきたんだ。
あたたかい幸福の巣を、ぼくらは必要としなくなったんだよ。
巣(Nest、ネスト)はその細い蔦で梢(Twig、ツィグ)に絡まりついて、細いtwigはnestに絡まりついている。
彼らは一緒にどこへ向かっているのだろう?
途中で鉢合った女性は、実はお腹に卵を宿した親鳥だったんだ。
彼女は空っぽの巣を見つけ、ここで卵を産みたいと彼に言った。
でも彼はそのことについて、彼女をまるで空き巣(泥棒)のように軽蔑し、彼女の頼みを罵りながら断った。
彼女は彼の巣は冷え切って永い年月の雨と夜露によって湿り尽しているのを知った。
この巣は卵を育てるのに適切ではない。そう判断した彼女は階段をピーチクパーチク言いながら(怒りながら)降りてった。
彼は何も信じずに、階段を登ることだけを信じてぼくを振り返る。
「楽園はもうすぐだよ」
そう彼は、木から切り離された小さな痩せ細った梢のぼくに向かって寂しげな顔で言った。











Atlas Sound - Attic Lights









Paradise
Paradise
I implore you

天国
天国
ぼくはあなたに懇願する





















ぼくのお部屋

2017-08-07 21:48:51 | 自画像










さっき撮ったさつまいもが芽を出している写真と去年の3月に撮ったぼくのいつも座っている右手の壁際のキューブボックスの上の写真です。
当時ハマっていたヤーコ・エイノ・カレヴィ(Jaakko Eino Kalevi)たんのレコードとCDが飾られています。

今はDeerhunterとAtlas Soundにハマっているのでそのレコードを買って飾りたいところです。

一枚目の青いクマさんのぬいぐるみは姉の家にあったものをぼくが盗んできた奴です。
っていうのは冗談で、姉がわたしにくれたものです。
かなり埃をかぶっていて蜘蛛の巣が張られています。
蜘蛛の糸がゆらゆらと、エアコンの風に揺られてたゆたっています。
蜘蛛の糸を何故そのままにしているのかというと、蜘蛛の糸は、蜘蛛たんたちにとって、必要なものなんだろなと感じるからです。
なので、綺麗にしたいところなのですが、ここのところ急激に増えた蜘蛛たちによって、ぼくの部屋はそこらじゅう糸が張り巡らされています。




今日は久しぶりに買った豆腐でマクロビ揚げ出し豆腐を作って食べました。美味しかったです。
それで今撮ったぼくの手の写真です。










自分で作ったパワーストーンブレスレットをいつも着けています。















いつもこのような阿呆面で眼鏡をかけて、一日中パソコンの前に座っています。(これは去年のぼくです)








眼鏡を外すとこんな感じですが。肌荒れが酷いすな・・・
大好物のクコの実を食べてくつろいでいるところのみちたくんをさっき撮りましたが、こうして観るとやはり歳を取ったなと感じますね。
もう9歳と5ヶ月です。
うさぎの9歳半は人間で87歳だそうです。。。
それでも毎日のようにうさぎのぬいぐるみに向かってマウンティングを励んでいるみちたくんです。元気いっぱいです。
とても長生きしてくれていて嬉しいです。
サークル内が汚くなってきてしまって、早く取り替えてあげたいのですが
その前に山のように溜まっているダンボールをなんとかせんければなのです・・・







そういえば昨日、アボカアドの種を二つ、うちのマンションの駐車場の前の植木のところにこっそりと埋めてきました。
芽が出るかな?

ぼくはこっそり、ぼく以上に長生きするぼくの存在に期待しています。







Atlas Sound - Amplifiers



「このシーンには君と僕だけ」







Sound of smth. Floating box

2017-08-07 15:51:24 | 
そうだずっと、箱のなかで生きてるみたいだ。
磨りガラスの向こうにいつも何も見えないんだからね。
自分を慰めて眠ると悪夢を見て起きる。
そんな毎日の繰り返しさ。
でもその悪夢をちっとも想いだせないんだ。
ただ目が覚めると外は暴風か工事の音かわからない暴力的な音に浸されていた。
色のない世界に忘れ去られた小さな箱のなかにぼくが住んでいるってわけ。
歳を取った一匹のうさぎと一緒にね。
ぼくらは世界から確かに切り離されているんだよ。
窓をさ、暴力的な何かがぼくを壊そうといつもぶつかってくるんだよ。
ぼくのケツを狙っているんじゃないか?そんなことを想ったりもしてみたけれど。
たぶんそれは間違いだろう・・・彼らが狙っているのはぼくのケツなんかじゃない。
もっと、もっとものすごい快楽のものさ。
かれらはぼくにあるひとつの快楽を狙っているに違いないんだ。
だからぼくはまだ窓を開けたりしない。
この世界を、開いたりしないんだ、誰にもね。
そしてぼくはこの狭い箱のなかでひとりでいつも「かれらはきっとマシュマロのような柔らかさだろう」
そんなことを想って震えている。
きっと凶暴で凶悪なまっしろなマシュマロなんだ。
かれらに捕まってしまえばきっともう引き返せなくなるに決まってる。
まっしろなましゅまろたちはぼくのちいさな箱の壁を外からでっかい穴開けハンマー電動ドリルでドルドルやってくるんだよ。
穴を開けて、そこにかれらの身体の一部を差し込もうとしているんだ。
その先端からは猛毒の白濁して透明な液体が飛び出してくるだろう。
ぼくはそれにかけられたら、一溜まりもない。
一瞬でさえ、その水溜りのなかに溜まっていることさえできないよって意味さ。
そう、かれらの液体のなかは、溜まらないし、溜まれないんだ。
嫌になるな!ほんとうに。
ぼくは神を呪ったりはしないけれど、それはまさしく「God damn」
ゴッドダム(神のダム)だよ。
かれらはダムを建設するために、ぼくの箱の壁に穴を開けようと企んでいるってことさ。
かれらの液体にこの箱が満たされたら、ぼくら窒息死してしまうよ!
それもこれも、ぼくが窓を開けないからだ、なんてかれらは言っている。
どういった論理でかれらはできているんだろう?!
どういった道理で秩序で?
かれらがただ欲しいのは絶対的な快楽のくせに!
つまりかれらは、かれらの液体をこの箱の内部へ行き渡らせ、そしてその液体を堰き止めるためのダムを建設しようと考えているんだ。
かれらの最終目的はでもダム建設じゃない。
かれらはそのダムで、ぼくを囲むつもりなんだ。
どこにも逃げられないようにね!
ぼくらはフローティグボックス(Floating box、浮かぶ箱)と化す。
Google 翻訳で「ぷかぷか箱」を英語に翻訳すると「Sound of smth. Floating box」って翻訳されるのは知ってた?
「かすかな音。浮動箱」って意味さ。
たしかに水面を揺蕩(たゆた)う音は微かな音なんだろな。
ぼくの四角い家が、ほんとうにかすかな音を発ててぷかぷかとかれらの液体のみなもを惨敗した様子で浮動しているんだろう。
いやぁ、おかしいなこの翻訳はまったく、だって「ぷかぷか」ってのは音じゃなくて、浮いている様子を表している擬態語じゃないか。
だいたいほんとうに「ぷかぷか」と言いながら浮いている何かはあるのか?
だとしたら驚愕して失神しそうだよ。
「ぷちゃぷちゃ」の間違いだろう?
ぷちゃぷちゃ、ぴちゃぴちゃ、ちゃぱちゃぱ、みたいな音じゃないか。
「ぷかぷか」と音をさせながら浮いて揺れ動いている船なんて、かつて居たのだろうか。
そうだそれを証明させる為に、ぼくらの箱はきっと、ぷかぷか箱にされるんじゃないか。
かれらの最終目的とは、ぼくらがほんとうにぷかぷかと言いながら(または音を立てながら)かれらの水面を浮き漂いながら何にも定まらずに揺れ動き続ける存在であるかどうかを確かめようとしている。
かれらの真の快楽とは、きっと「ぷかぷか箱」なんだよ。
信じられないし、信じたくないけれど、たぶん正解だよ。
ぼくの感は、はずれたことなんて、あったことなんて、なかった記憶だからね。
もうずっと、そんな感じにぷかぷか箱になっていたらさ、ああ、なんてことだ。
ぼくら、角が取れて、きっとまるくなっちゃう。
かれらはぼくらを、球体にさせようとしている。
ああこれは、ぼくに見える、ぼくのただしい、とてもただしい世界の在り方だ。














Quarantined - Atlas Sound















「僕たちは共に老い、共に独りで死のう」

2017-08-05 23:43:40 | 随筆(小説)
花火の音なのか、雷の音なのか、爆弾テロの音なのか、戦争勃発の音なのか、家にずっと居てニュースも見なければ全く解らない。
しかも音と共に閃光が絶えない。
一体この世界はどうなっちまったんだ?
一体何が起きているんだ?
何故こんなにマンションが響くほどの音がずっとし続けているんだ?
みんなとうとう、本当に発狂したのか。
本当に優しい人は本当に孤独な人だと誰が言った?
俺か。
そうさ歳を取るってことは、死に向かって近づいていくってことさ。
地上に産まれ落ちてから留ることもできずに着々と死は近づいてくる。
死が俺を追いかけてくる。
死が俺を待ちわびている。
死が俺に向かって微笑みかける。
在り得ない優しい笑顔で。
歳を取るってことは、人間が生きてゆくってことは、そうゆうことさ。
だから人の一生はみな悲しくてならないものなのさ。
それに気づいて欲しい。
つってな。
って誰にゆうてるんだ俺は。
もうこんなことは、始まりにしよう。
そう言って俺は棺の中へとひとり入って深い眠りに就いた。
そうそうこの狭さ、この狭さが本当に、最高だよね。
寝返りを打とうとするだけで肘を棺の天井やら側面やらにぶつける始末だ。
なんとかならないのか、この狭さは。
でもだからと言って三百坪もある棺なら、どこかに必ず誰かがいる。みたいなことに不安になって嫌になるに決まっているさ、そうだろう?ジェイムズ・ディーン。
ジェイムズ、何故死んでしまったんだ。
寂しいよ。ジェイムズ、君が死んでしまって。
君を観ていたかった。
生きている君を、観ていたかった。
1分間、いや30秒、いや、10秒、いや待てよ、たった1秒間、君の運転する車を止めることがあの日あの時できていたなら、君は生きていたんじゃないか。
たった一秒で、世界が変わる世界を、生きている。
たった一秒の差で地獄に堕ちて、死の淵に突き落とされる世界にみんな生きているんだそうだよねジェイムズ。
でも恐れない。
君は恐れなかった。
この世界を。
恐れるよりも、悲しみのほうがずっとずっと深かったから。
君の表情をいくつも観ていると、そう想えてくるよ。
誰もが死へと近寄ってゆく。
それは恐れることより、悲しいことだって、君も気づいていたんだ。
君は死を恐れなかった。
君は死を、いつも悲しんでいたから。
君はいつでも死を感じながら生きていた。
死は君を優しく包み込んだ。
硬い鉄の痛みを解き放った。
死は君を優しく連れ去った。

もう、君は戻らない。
ここには。
誰ももう、君の続きを観ることは叶わない。
夢の世界以外では。









Atlas Sound - Shelia




「そして僕らが死ぬとき、僕らの手でこの身体を埋葬しよう」


















ѦとСноw Wхите 第16話 〈36th Birthday〉

2017-08-04 19:45:33 | 物語(小説)
2017年の8月4日午後5時前、Ѧ(ユス、ぼく)はぼんやりとDeerhunter(ディアハンター)の「Microcastle(マイクロキャッスル)」を聴きながら曇った不透明の磨りガラスの向こうを眺めてた。
飛行機が飛んでゆく音がする。

「But my escape,
would never come
でもぼくの脱出は、
決してやってこない」


「Would never come(決して来ないだろう)」
そうスピーカーから甘く気だるいポップソングに乗って繰り返し聴こえてくる。

時計を見ると17:00を過ぎた。
外はまだそんなに暗くなってない。
それに比してѦの部屋はとても暗い。
最近、部屋のなかはデスクライト一つしか一日中点けていないから。
天井の蛍光灯の灯りはこの目には眩しすぎる。
だんだん目が悪くなってきているのかどうかもよくわからない。

Ѧはさっきアボカドを丸侭一つ食べてお腹がいっぱいになった。
いや、一つも食べ切れなくてすこし残した。


声が聴こえる。
スピーカーの中から。
声が聴こえる。
Ѧの内側から。


Сноw Wхите「Ѧ、お誕生日おめでとう」

Ѧが目を開けると、目のまえにСноw Wхите(スノーホワイト)が微笑んで座っていた。

「this is the land of OAO
 ここはOAOの国」


そう何度もそばにある50年代のジュークボックスから音楽が流れている。
Wurlitzer 2300 Jukeboxもあるってことはここは1959年の時代か・・・
ってなんでѦはそんなことに詳しいんだっと心のなかで自分でツッコミを入れた。
それにしてもどこか廃墟じみたDiner(ダイナー、食堂車)だ。

人っ子ひとりいないじゃないか。


Ѧ「Сноw Wхите!ありがとう。Ѧ、また年を取っちゃった」

Сноw Wхите「Ѧが産まれてから、36年の月日が経ったのです」

Ѧ「もうそんなに経ったんだ。Сноw Wхите、いったいここはどこだろう?」

Сноw Wхите「ここはどうやら、OAO(オーエーオー)の国のようです」

Ѧ「そんなバカな、ѦはOAOになってしまったのかな、ミセス・ヘミングスではないことは確かだよ。そういうСноw Wхитеは今日はどこか顔色がいちだんと白い気がするけれど、まさかヴィクトリア朝の吸血鬼になってしまったとか、まさかのバカな、バカなのまさか?」

Сноw Wхите「わたしは実は過去の罪人のゴーストを探している無駄棺の凶悪なティーンエイジャーの少年たちに地下室に1600年間も閉じ込められていた吸血鬼だったのです」

Ѧ「そんなことだろうとは想ったけども、不滅の魂たちはやたら田舎者だったなんて、そんなあほな?」

Сноw Wхите「彼らは歳を取ったブラック山賊でもあり、1600年間も自分たちとの戦争で戦っていたのです」

Ѧ「けっこう、自分に対しても厳しい少年たちだったんだね。それで耐えられなくなって、逃げてきたの?彼らもOAOだよね?」

Сноw Wхите「耐えられませんでした。1600年間はなんとか耐えられましたが、それ以上は、しんどかったのです」

Ѧ「気持ちはわかるよ。ところでさっきからずっと気になっているのだけれども、Сноw Wхитеの膝の上に載っている袋のなかになにがいるの?動いているし、何か、か細い声で鳴いているような声が聴こえるよ」

Сноw Wхите「はい、すっかり渡しそびれてしまっていました。これを受けとってください。Ѧ、わたしからの誕生日プレゼントです。サプライズの」

Ѧ「なんてことだろう!Ѧはこんなに袋を開けるのが恐ろしいプレゼントは初めてだよ。開けてもいい?」
Сноw Wхите「勿論です。早く開けて、新鮮な空気のなかで息をさせてあげてください」

Ѧ「苦しがっているのか・・・このなかにいる奴」



Ѧが袋を開けると、なかにはこいつが、Ѧを見上げていた。
















Aurora World Taddle Toes Krakers Octopus Plush
by Aurora
Link: http://a.co/eAo8nPx




Ѧ「このOctopusは!Ѧが欲しくてAmazonの欲しいモノリストに入れていたやつじゃないか!ピンタレストにも貼ったやつだ。Сноw Wхите、ѦのPinterestを観たの?」

Сноw Wхите「わたしはいつも覗いています。でもѦのPinterestを覗かなくてもわたしはѦとテレパシーで繋がっているので、Ѧの欲しいモノはすべて把握しているのです」

Ѧ「Wow!Ѧはとても嬉しいよ!だってこいつ、ずっと観ているとどこかСноw Wхитеに想えてくるから・・・」

Сноw Wхите「Snow deep blue boy(スノーディープブルー坊や)と呼んで可愛がってあげてください」

Ѧ「約してディブボって名前にしよう!」

Сноw Wхите「それはとてもその生命体にぴったりないい名前です。ディブボはѦに会いたがっていたようです」

Ѧ「そうだったのか!ディブボ!Сноw Wхитеが買って連れて来てくれなければ、1600年は会えなかったかもしれないね」

Сноw Wхите「たぶんOAOの国で手の込んだ文化と戦い続けていたことでしょう」

Ѧ「そしてぼくらと出会う未来もあったのか・・・」



it never stops
it never stops
it never・・・




音楽はずっと鳴り止まなかった、ぼくの誕生日!
36度目の・・・Birthday!

ずっと続く
ずっと・・・

ぼくらの脱出は、決して来ないだろう・・・











Deerhunter - It Never Stops (album version)

























モリッシーの切実な訴え「僕らはこれが起こってしまう社会に生きていて幸せとは言えない」

2017-08-03 17:09:48 | 音楽






去年の記事ですが、80年代UKインディー・シーンを代表する伝説のバンド、ザ・スミス(The Smiths)のヴォーカリストであるモリッシー(Morrissey)の訴えを今日は載せてみたいと想います。



非常に、わたしはモリッシーの苦しくてたまらない感情がこの声明のなかに詰まっていることが感じられて、胸が締め付けられてなりません。






「動物愛護の団体は単なる存続のために存続していてはダメだ。

英国の動物たちに課せられた地獄のような時代遅れの社会的不正に対しては行政の声が必要なんだ。

だって、当然動物たちは言葉で訴えられないし、一方で数多くの思慮深い市民たちは誰も何もできないこの問題をすごく気にかけているじゃないか。

動物愛護の活動家たちが訴えたいことは、ものすごく言う価値も聴く価値もあることなんだ。

でも、僕らは政府が市民を啓蒙するのをただ座って待っていればいいってわけじゃない。

酪農農家の偽善による災いをこれ以上続けてはならない。
その甚大な影響ときたら最悪だからね。

牧場と"と殺(屠畜)"場の動物たちは必死に生きようとしているのに、生きたまま、包丁の刃の下で身動きできずにバラバラに引き裂かれる。

どんな結果もこの状況を正当化なんてできない。
僕らはこれが起こってしまう社会に生きていて幸せとは言えない。
このように無慈悲な社会は滅亡するだけだ。

と殺(屠畜)場は現存するナチスの強制収容所のようなもので、もし君が牛乳を飲む人なら、君は虐待のシステムを容認してるってことになる。

人間のと殺(屠畜)なんて存在しないし、もしそれが存在するって信じてるなら、自分で体験してみたら? 

動物連続と殺(屠畜)犯のジェイミー・オリヴァーが『キッド・ミート(仔ヤギ肉)』をあんなに情熱をつぎ込んで人間の食事に加えたのなら、彼は自分のキッド(子供)を人々に消費してくれと差し出すんじゃないか? 
もしそうしないなら、それは何でだ? 
なぜ動物に対してあんなに残酷になれるんだ? 
どんな憎悪が彼らを駆り立てているんだ? 

食肉業界は、結局のところ、地球のことも、気候変動のことも、動物のことも、人間の健康のことも思いやってない。

これは悪魔的に仕込まれた世界で一番の問題なんだ。

おまけにどんな政治的な論争でも、この問題は押さえ込まれてしまっていて、もし触れられたとしても、その重要性を強調するだけ。

と殺(屠畜)場は僕らの誰もが安全じゃないっていうことを雄弁に示してくれている。

食肉製造が気候や環境、草原、森林、湖沼、河川、海洋、大気そして宇宙に及ぼすゾッとするような影響を調査してみてほしい。

目ん玉が飛び出るさ。これ以上に大きな地球的悲劇は発明できないだろう。

動物に対する社会正義を要求なんていうレべルじゃない。

僕らはただ、人間たちに合理的に親身に考えてほしいと頼んでいるだけだから。

 キツネ狩りや野鳥狩りができないことで、ザクセン=コーブルク=ゴータ家はやることがなくなるだろうけど」





わたしたちはモリッシーが言うように、動物たちが人間によって苦しめ続けられている世界では幸せになることは不可能だとわたしも感じます。









昔から動物を本当に愛しているモリッシー。








1985年にはザ・スミスの「Meat Is Murder (ミート・イズ・マーダー、肉食は殺人)」という2ndアルバムがUKチャート1位を獲得し、このアルバムを聴いてレディオヘッドのトム・ヨークもベジタリアンになったと言っていました。

当時の日本盤LPの帯には「肉喰うな!」と書かれていたそうで、わたしが買ったCDも帯には「肉喰うな!」と書かれています。

モリッシーはこのアルバムの最後の曲「Meat Is Murder」でと殺(屠畜)される牛の悲しみを感情を押さえ込んだ悲しい声で訴えかけるように歌い上げています。
その曲の2011年のLIVEの映像にPETAが映像を合わせているものを見つけました。




Morrissey - Meat is Murder [Glastonbury & PETA footage]



家畜たちの絶望的な悲しみが伝わってきます。




それでモリッシーがPETAと一緒に製作したこのビデオを観て悲しくて涙が溢れました。

'Someday' | Morrissey's New Opening Act







このようなビデオを観るなら、肉を食べるならばせめて大量生産されている肉は食べるべきではない、と想う人は多いのではないでしょうか。


モリッシーの声って本当に優しいですね。
深い悲しみのなかでずっと生きていることがわかります。
この時代で世界で一番に利益を上げ続けている畜産業に対して訴え続けるのは本当に命懸けの行為なのですが、
モリッシーのような命をも犠牲にして訴え続ける人たちをわたしは心から尊敬しています。


















Half possibilities

2017-08-02 05:47:56 | 
僕は結構酷い皮膚疾患を抱えている。
今も首や頭が痒くてたまらない。
洗っても洗っても痒い。
これは明らかに遺伝性の体質だ。
遺伝する確率は多分50%くらい。
僕が子供を持てば、その子供も僕と同じ苦しみのなか生きていかなくてはならない確率が50%あるってことだ。
なるべく僕は皮脂分泌量の少ない人と結婚したい。
そうしないと遺伝する確率はぐんと上がってしまうだろう。
ニキビ体質だからって軽くは考えられないよ。
何故ならニキビの辛さから引きこもる人が大勢いるし、ニキビの辛さから命を絶った人もいるのかもしれない。
あとは遺伝すると言えばこの鬱気質もそうだ。
これも確かに遺伝性のものだろう。
僕の家族は全員繊細で神経を病みやすい。
これは甥っ子までに全員遺伝している。
神経が繊細だということはこれも自殺する可能性が高いということだ。
つまり自殺する遺伝子が遺伝する確率は差し引いても50%といったところだろう。
だからと言って神経の繊細ではない人とは僕は結婚したくないし、できれば繊細な人の子供が欲しい。
甥っ子の父親と母親も神経を病みやすい人だった。
僕が子供を持てば、少なくても子供が自殺する可能性が50%なんだ。
でも僕はそれでも子供が欲しい。
僕の遺伝子を受け継ぐ子供がこの地上に存在するってことは、僕の愛する父と母と僕の遺伝子の合わさった遺伝子を受け継ぐ存在がこの地上に存在して人生という物語を自ら創りだしてゆくということだ。
一体どれほどの喜びだろう?
でもそんな信じられないほどの喜びがすべてに公平に与えられないなんて、おかしいよ。
この世界は不公平だと諦める必要があるのかな。
ブラッドフォード、君だって本当は諦めてなんかいないんだろう?
確かに君の遺伝性の難病は遺伝する確率は50%だ。
君の深く抉れたような胸の陥没を僕は心底美しいと感じるけれど、それは君の苦しみを僕が解っていないからだと君は想うかい?
でも僕は君の悲しみと苦しみを君のなかで一番に美しいと感じている。
君のみぞおちは、きっと君の悲しみがあんまり深くて穴を開けてしまったんだ。
君の心の傷の表象が表層化したんだよ。
そして音楽だけでなく、肉体によっても君の悲しみが表現され続けている。
だから僕は君の痩せすぎた身体も猫背も歪んでいるだろういくつもの骨格もすべて美しくて愛おしくてならない。
それは君の内面の美しさの芸術的表現だ。
君の病気はまるで芸術なんだ。
すべてが美しいよ。
そんなに美しくてならないのに、君はきっとその病気を遺伝させることを恐れて、恋愛を否定している。
性欲も否定している。
君は女性を愛することができない。
それは許されないことだから。君のなかで。
もし愛してしまったなら、過ちが起きかねないから。
君はきっと生命を愛しながら生命の一番の愛を否定し続けている。
ブラッドフォード、僕はそんな君を心から愛してるよ。
最近眠る前も起きた瞬間もずっと君が側にいるのを感じる。
夢のなかではずっと君と話をしたり、同じ景色を眺めたりしている気がするんだ。
これは恋愛に似た友情だよ。
僕と君の魂は多分ずっと前からフレンドだっただろう。
僕が君の側にいたなら、きっと君の子孫を欲しがるだろう。
愛する子供が苦しみ抜いて夭逝する可能性が50%以上でもね。
だって君は信じられないくらいに美しいから。
僕は君の美しい苦しみと悲しみをこの地上に遺したいんだ。
僕はすべては叶うと感じている。
この世界は、公平でならない世界だよ。
もしここでは叶わなくとも、別の時間軸では君の子供が君と笑い合っているんだ。
僕の子供も僕と微笑み合っているんだよ。
見えるかい?それは今、ここにある時間なんだ。
僕には見えるよ。だから君も僕と一緒に見て欲しい。
僕と君がこの世界で子孫を遺せる確率は50%以下だ。
でも僕らの世界は幾つもある。
僕らの生きる世界は、僕らの望む数だけ存在している。
君が望むなら……
僕が望むなら。
すべて存在している。
すべて同じだけ存在しているはずだよ。
その半分の可能性を、一緒に信じ続けて行かないか?
僕の勝手な望みだけれども。












Dear Deerhunter to Bradford Cox


Deerhunter - All The Same