トーハクにて王義之と円空

トーハクの年間パスポートが4月5日までで。

たぶん、4,000円の元はとっているとは思うものの、
王義之展行かないとスタンプ全部埋まらないし、
文化総合展の入れ替えしないと本館も楽しくないし～って、
ウダウダしていたら、

結局、最終日に行くことになった。

駆け込み（？）入場者が多く、いきなり平成館の前で入場制限。

「こんなに日本人っって、漢字が好きだったっけ？」

でも、中に入っているとほとんどの人が「ただ見てる」だけ～？

かくいう私もその一人。

一応、関連番組を見て予習はいていただけど、
それだけに「そもそも、真筆は存在しない」という事実に
興味は薄れてしまって。

それでも、わずか2行のカンペキ（？）な模写はしっかり見て、

「蘭亭序」もあんなに後の時代の写しがあるとは！
とげんなりしつつ、会場を出た。
（一応、記念のクリアファイル購入）

それにしても、この1年のトーハクは中国もの企画が多かった。

それは国立だけに日中国交回復40周年を意識してのことだと思うが、
まさかその40周年の年に尖閣諸島を巡って、こんなに関係が悪化するとは。

歴史とは皮肉なものだ。

40年前。
かすかな記憶にパンダが上野にやってきたニュースをテレビで見たことしか覚えてない。

本館に行って、円空展。

正直、期待はまったくしていなかったんだけど、

見ているうちに、あまりの素朴さに心が癒されて、
もう1回入口に戻って、じっくり見直した。

円空仏って、単なる木彫りの仏像としか認識していなかったけれど、
仏教が民衆レベルに浸透して、
信仰心が薄い日本人の中にある、かすかな信仰に寄りそうにあるような。

そんな懐かしさと呼び起こしてくれる仏様たち。

こちらは4月7日(日）まで。

総合文化展の感想はまた後日。

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2010年4月　特別展『細川家の至宝　珠玉の永青文庫コレクション』(前期)
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2008年9月　特集陳列「茶人好みのデザイン～彦根更紗と景徳鎮」
2008年8月　『対決　巨匠たちの日本美術』
2008年1月　本館の平常展
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