Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

久しぶりにトーハク

2011年05月03日 00時00分12秒 | 美術館・博物館etc.
3.11大震災以来、初めて上野へ。
今年のGWは近場の行楽地が賑わっているらしい。
パンダ人気の上野動物園はすごい混雑ぶりで、手前のレンブラント展も開館前から行列が。

トーハク(=東京国立博物館)も行列していたが、心配した混雑ぶりではなく
当初の予定より約1ヶ月遅れで始まった特別展「写楽」。

謎の多い浮世絵作家・東洲斎写楽。
寛政6年(1794)5月から翌年1月までの1年にも満たない活動期間の中で発表した約140点。
写楽といえば、歌舞伎役者の顔部分を強調した~という印象が強かったけれど、
全身を描いた作品も多かったことが意外な“発見”。

モデルとなった役者について、他の作家と写楽との比較展示も面白かった。
「あ、この人はもともとこういう特徴を持った顔だったんだねぇ」と苦笑。
極端に写楽がデフォルメしていたワケではないみたい。
でも、ちょっとした表現が「あ、これは写楽ダ」とわかるのが我ながら不思議だった。

メトロポリタン美術館蔵の作品もいくつか。
「光琳の屏風はダメでも写楽の浮世絵はOKなのか」とフクザツな心境。

ついでにブッタ展も観た後、総合文化展へ。
興味深かったのは今年度の新指定重要文化財。
上村松園の「母子」があった。それから瀬戸黒茶碗「小原木」も。不審庵蔵。

第4室「茶の美術」は柿の蔕茶碗「唐衣」と中国産の火入3つ。八角釜。
蒲生氏郷の茶杓と書状もよかった。
今の展示は5月29日(日)まで

第8室「書画の展開 安土桃山・江戸」も面白かった。
風炉先屏風が大きく見えた。
細川三斎筆の「茶事控書」も興味深かった。
そこから、伊達政宗、小堀遠州、片桐貞昌、金森宗和と茶の湯に親しんだ方々の書状が続く。
清巌宗渭筆の一行書「松無古今色」は力強かった。

第12室の漆芸は「桜」特集
展示手法を変えただけで、注目度が断然違う。
光の具合を変えただけで、こんなにも蒔絵が素晴らしく見えるなんてね。
さすが「Japan」。

第13室の陶磁器は長次郎の「尼寺」かなぁ。

人出はそこそこの盛況ぶりだけれど、外国人観光客にまったく遭遇しなかった。
やっぱりねぇ
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