Akatsuki庵

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桜満開の日に上野へ、博物館はしご

2012年04月07日 00時44分11秒 | 美術館・博物館etc.
午後2時半に都心で時間が空いた。
ならば上野に行こう

上野公園に入ってビックリ
なんとなんと、桜が満開ではでいですか
(気象庁もちょうど満開と発表していたこと、この時点では知らなかった

まずは国立科学博物館へ。
『インカ帝国展』を鑑賞。
招待券もらってたしね
春の嵐の夜、早く帰宅してぶらぶら美術・博物館』見て“予習”してたし。
ミイラや3D映像、迫力あった。

時間的に間に合ったので、東京国立博物館へ。

ホンネをいえば、こっちの招待券がほしかったんだけど、「ないっ」。
まぁ、いろいろとあるようで 前回の北京故宮博物院展とインカ展もらっただけで充分だね
と思いつつ、年間パスポートを購入
ボストン美術館 日本の至宝』展を鑑賞。

なんせ、前回が清明上河図でとんでもない混みようだったから
「並んでいない」だけで、「とても空いている~」と思ってしまう
(いや、それなりに混みあっていて、盛況だったんだけどね

エスカレーターを昇ったら、まず窓の向こうの桜に目が吸い寄せられた。


展示の方は、茶道具があるわけではないから詳しくは書かないけど、まず保存のよさに感心した。
こんなに素晴らしい日本の至宝が海外に流出したことが情けなくもあり、悲しくもあるが、
ただ、フェノロサと岡倉天心は収集することで、これらを守ったわけであるから、有り難いとも思う。

仏画のみならず、仏像まであったのには驚いた。しかも快慶の初期の作品っ
「吉備大臣入唐絵巻」は2年くらい前に見たドラマ『大仏開眼』に吉備真備が出ていたから、興味深かった。
阿倍仲麻呂が餓鬼になって吉備大臣を助けて、一緒に空を飛ぶ描写が面白かった。

「平治物語絵巻」は人が多かったのと一巻しか出てなくて残念だったけど、迫力があった。

長谷川等伯の竜虎図屏風は筆遣いが大胆金毛閣の天井絵を思い出した。

曽我蕭白筆の「ホウ居士・霊昭女図屏風(見立久米仙人)」のところで足が止まる。
なんてタイムリー
今ちょうど読んでいる池田瓢阿先生の『籠と竹のよもやまばなし』でちょっと前に出てきた名前。
あ、居士が竹籠編んでる。女性が脇に籠を置いてる~と思った。

そして、蕭白筆の雲竜図。「あれ?写真パネル?」と思うくらいキレイ???
もとは襖絵だったようだけど、ボストン美術館に入った時点で襖から剥がされていたようだ。
そのままの状態で保存されていたので、とても酷いことになっていたようだ。
それを今回パネル仕立てで修復し、世界初公開。
(方法がやっぱアメリカ的だなぁ


そうそう、NHK「日曜美術館」では5月6日(日)、「極上 美の饗宴」では5月23日、30日に紹介される。
展示品がほどよく全体的に散らさせた特製クリアファイルを購入し、本館へ。

こちらは「博物館でお花見を」キャンペーン中。 ※4月15日まで。
絵画も陶磁器も調度品も着物も、桜の意匠のものがあちこちに。
仁阿弥道八の色絵桜樹図鉢、鍋島の色絵桜図皿とか。
特別陳列も「酒宴のうつわ」。
江戸時代の調度品で葵御紋の蒔絵が入った野弁当のセットも豪華だった。

茶道具はまず陶磁。展示リスト ※5月6日まで
黒楽「末広」は長次郎というよりは田中宗慶の手のような。
一入は「ムキ栗」を写したと思われる黒楽四方茶碗。

茶の美術は先週、展示替されたばかり。展示リスト ※6月10日まで。
高取焼が3つ出ていたのが印象に残った。(片身釉茶碗、水指、州浜向付)
他は魚屋茶碗「さわらび」。最近読んだ『茶碗を見る』に入ってたっけ。タイムリー
志野茶碗『橋姫』を第4室で見るのは初めて。こんなに大きかったっけ?

見学途中で5時になってしまったけれど、金曜日だから8時まで開館延長
だから、ゆっくり見られた。(といっても、5時すぎには表へ出た)
遠目に桜が見えた。

近寄ってみたら、桜の木の下では夜桜目当ての花見の宴ですごい人混み。


風も強いし、日も暮れて夜は寒くなるだろうに。。。
と思いつつ、駅の方へ向かった。
90年代は隅田川のほとりで職場を上げての花見によく参加してたけどねー
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