上野で茶道文化検定の試験勉強？

1週間前、あまりの暑さに夏バテして起き上がれなかった

でも、今週は少し涼しくなったかのか、わりとすんなり起きれてお出かけ。
向かった先は上野公園。
東博では「中国文明展」開催中。
でも、まず本館へ入り、ミュージアムシアターの予約。サイト
10:00の回に入れた。
集合時間まで10分あったので、１階の陶磁と漆工を鑑賞。

長次郎の黒楽茶碗「尼寺」、ラブリーなライオンの織部獅子鈕香炉が印象的。
あと、色絵の七宝文が入った天目茶碗も可愛かった。
漆工はね、いつものことだけど茶道具がないので、物足りないんだけどネ。
でも、今回は片輪車蒔絵螺鈿手箱（かたわぐるままきえらでんてばこ） がヨカッタ。
平安時代後期１２世紀の作。→こちら
この時代にこんな精緻な技術があったなんて、スゴイ。
それに「片輪車文」というのがいかにも雅。
乾燥を防ぐために牛車の車輪を川に浸すという景物を意匠化したもの。
（つい最近、聞いたんだけど、ホント夏らしいナと思う）

ついでに、その奥ものぞく。
白磁の枕がいっぱい。（特別陳列「中国磁州窯の枕」）

そうこうしている時間に。
毎週金、土、日にバーチャルリアリティ(VR)作品を上映してくれる。
東京国立博物館と凸版印刷株式会社が共同でなかなか面白い体験ができる。
9月26日までは唐招提寺。

私自身、ＶＲは3回目。
去年の夏、江戸城の内部を観て、最近もならで平城京の再現を観た。
今回は初めて“現実”に見たことがあるＶＲだったので、そのリアリティーに感心した。
金堂や御影堂など見応えあった
（もう十数年訪れてないなぁ。平成の大修理も終わったし、また再訪したい）

で、それから中国文明展。
年間パスポート持ってるから“タダ”ってワケじゃないけど。
１０年前、東京・横浜の４つの美術or博物館で開かれた四大文明展を鑑賞した。
あのときも「中国」は難しかったなぁ。
今回も、最後の方で見た竹簡が一番印象に残った

さっさと出てきて、再び本館へ。
酒井抱一の夏秋草図屏風をみて、京焼や高取や伊万里をチラッとみて、茶道具も。
畠山記念館にもあった祥瑞の茶器。こちらは「朝顔文」。
大きさはほぼ同じくらい。脇の獅子文も似た感じ。
（ワタシはこの２箇所でしか見たことがないんだけど、他にもあるのかなぁ）
だけどさ、蓋置を見れば「七種の蓋置って、蟹、三人形、火屋香炉～」と唱え始め、
玉舟宗はん筆の横文字をみれば「このヒトは～」と、ブツブツ言ってる自分がいる。

その手前の鎌倉から室町時代の「禅と水墨画」も見る。
うーーむ。今回もイマイチだなぁ
茶道文化検定の公式テキストの中で一番手こずってるのが「茶と禅」。
「破れ虚堂」とか「流れエン悟」、「板渡しの墨跡」って、全然ピンとこない
でも、いずれも国宝で東京国立博物館所蔵って、書いてあるんだよねぇ

１回も見たことないんですけどぉ
（もしかする展示されたことはあったのかもしれないけど、
豚に真珠で気がつかなかったのかも、、、）
見れば心に響くものが得られて、覚えられるかも～

試験が終わっても、チェックを続けていつか鑑賞したい
と思いつつ、東博を後にして東京藝術大学大学美術館へ。

シャガール展を鑑賞。
招待券を持っていたからなんだけど、バブル時代にはよく見た。
没年が１９８５年だし、それとバブリー趣味がマッチして世間的にブームだったのかも。
サーカスのリトグラフをよく見た記憶がある。
今回はロシア時代の作品が多かったから、ちょっと印象が違った。
「でも、やっぱり退廃的というか排他的というか、ダルい感じだなぁ」
ま、当時はワタシ自身も日々の暮らしに閉塞感があったから、妙に好きだったのかなぁ。

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