Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

東博

2008年11月03日 11時11分47秒 | 美術館・博物館etc.
東京国立博物館にて。

 平成館にて『大琳派展』。
 夏の『対決!』で宗達と光琳の風神雷神図屏風を観賞した。
 今回は酒井抱一と鈴木其一も“参戦”。
 4枚並んだ姿は壮観。

 茶の湯関係では本阿弥光悦の茶碗が3点。
 黒楽『雨雲』、赤楽『峯雲』、飴釉『紙屋』。
 『雨雲』は三井所蔵なので、もしかすると以前に見たかもしれない。
 光の加減と混雑、そして疲れで体調悪く、ちゃんと観賞できず残念。
 口造りあたりの削り部分をちゃんと見極めきれなかった。
 (帰宅して、写真を見直して、「見どころ外したなぁ」と後悔した)
 『峯雲』は『乙御前』と似ているけど、大人しい印象を受けた。
 光悦の飴釉薬は初めて見た。形がかなり遊んでいる。

 それと尾形乾山の椿図香合。

 絵画の方、もちろん宗達も光琳も素晴らしい。
 けれど、今回は酒井抱一の作品を興味がいく。
 5月に姫路で観た殿様茶人・酒井宗雅の弟さんだという親しみもあったため?
 畠山記念館や湯木美術館でもよく見かけることもある。
 茶事や茶会で寄付などで掛けるにはいい感じの絵なのがいい。

 本館の平常展。
 第4室「茶の美術」は8月に来た時と同じ展示内容なので省略。
 (9月に来た時にも観たけどね)

 第8室「暮らしの調度 安土桃山・江戸」は10/21から展示内容が変った。
 志野茶碗の『橋姫』と織部の扇形の蓋付の器、備前の虫明焼の鉢…
 などが印象に残った。

 同じ第8室内にある「書画の展開 ―安土桃山・江戸」でも宗達や光琳、乾山、抱一の絵が楽しめる。
 こちらは誰にも邪魔されず、のーんびり観賞できる。
 なんか妙な気分。

 茶の湯とはあまり関係ないけど、キリシタン関係の特別陳列も面白かった。

 第13室「陶磁」では野々村仁清の秋の茶碗が楽しめた。
 楽家は2代・常慶のでちょっと物足りなかったかなー。
 めずらしく上野焼が出ていて、「おっ!」と思った。

 東洋館は2Fの「中国の陶磁 宋~清時代の陶磁
 吉州窯の梅花天目、建窯のラッパ型の禾目天目。
 いずれも、南宋(12~13c)の逸品。

 楽しみにしている名物裂のコーナー
 4回シリーズの3回目。今回のテーマは「宝尽し文」。
 相阿弥緞子、本能寺緞子…じっくり見たけど覚えきれない!
 前田家伝来のものが多い。
 展示リストをよく見直した上で、また出直そう!と思った。
 (来年1月12日まで展示しているし)

 ※参考 向こう2ヶ月の展示予定 
 11/18~12/21が狙い目(園城寺と有楽井戸が同時に観賞できる)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お茶で季節感 | トップ | 名残の茶事 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術館・博物館etc.」カテゴリの最新記事