Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

細川家の至宝展ふたたび

2010年05月26日 00時00分03秒 | 美術館・博物館etc.
特別展『細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクションー
東京国立博物館 平成館 ※6月6日(日)まで

上野で開催中の『細川家の至宝』展、数日前に入場者が10万人を超えたという記事が出ていた。
初日にも訪れたが(→こちら)、前半と後半では展示替えもあるので、再訪。
(ちなみに、前回は招待券で、今回は年間パスポートで入場

宮本武蔵の水墨画、昔は2枚一緒に観たけど、今回は前半は雁、後半は達磨と2回がかり。
同じく菱田春草も、「黒き猫」と「落葉」が前後半に分けての展示。
まぁ、一緒に観たかったけど、でも両方とも観たかったから、リピーターした価値あり。

茶道具もね、33点中3分の2が入れ替わった。(リピーターして鑑賞する価値あるでしょ)
利休の瓢花入『顔回』と添え状にかえ、利休作の茶杓『ゆがみ』と三斎筆の添え状。
利休が謹慎になって堺に帰る際、淀川の川べりで密かに見送った弟子2人に贈ったもの。
2人とは古田織部と細川三斎。
織部に贈られた方は有名な『泪』。現在は徳川美術館にある。
それと対となるのが『ゆがみ』ってワケ。
初見デス
『泪』と同じく、すっごい蟻腰
保存状況は『泪』ほどよくないみたい。
でもさー、師匠から形見にもらった茶杓を他人に譲ってしまう心理って、よくわからない
(後の代になって、再び細川家に進上されたんだって

利休作の竹二重切の花入に替えて、三斎作の竹二重切花入。
戦国武将らしい、大胆な作り。反りが面白い。
天目台は螺鈿から朱漆に。シブい。
掛分茶碗『念八』は絶妙。高麗の流れを汲んでいるような印象。
茶入茶碗写真帖も前半と開いている頁が替わって、しっかり茶碗が描いてあった。
茶釜も細長い筒釜。大西五郎左衛門作。鐶付の○3つとヘチマのような蓋がユニーク。
三斎所持と伝わる平釜(天明?)もいい形。文様もスッキリした網代。

茶道具以外では仙ガイ筆の「武渓老師安居図」。
コレクションした細川護立さんが仙ガイ作品の中で一番気に入ってたという。
仙ガイが19歳から13年間参禅した東輝庵なんだよねぇ。
73歳の時に描いたもので、この他にも東輝庵を描いていて、それは出光美術館で観た。
よっぽと“いいところ”だったんねぇ

平成館から本館へ。
第14室ではシリーズ「歴史を伝える」特集陳列『戦国大名と細川家」。※6月6日まで。
細川三斎の茶の湯を伝える史料あり。「細川茶湯之書」(印刷?」と直筆「茶事控書」
一覧

第4室「茶の美術」はちょうど展示替えがあったばかり。→一覧
彫三島茶碗は王道、古染付の手桶形水指は珍しくて涼しげな感じがいい。
いずれも日本からの注文品。
園城寺霰釜。松平不昧公が所持したという芦屋釜。
形が梵鐘の上みたいだから? いやいや園城寺からの注文品か?
※8月8日まで。

第8室暮らしの調度では尾形光琳の八橋蒔絵螺鈿硯箱を初めて観た。※6月13日(日)まで
根津美術館の八橋の屏風は観に行かなかったから、ちょうどよかった。

他も見たけど、前回と被るので、省略。
表慶館のアジアギャラリー、コンパクトすぎてちょっとガッカリ。
(東洋館があまりにも広かったので、ギャップありすぎ)

招待券を持っていたので、近所の国立科学博物館で『大哺乳類展 陸のなかまたち』を鑑賞。
みんな、写真バチバチで(←一部、撮影禁止もあったけど)
基本的に剥製と骨格。
個人的にはカモノハシとニホンカワウソの剥製が見られてヨカッタ。
なぜか、子どもの頃からカモノハシが好きで。

実物は見たことない。剥製も初めてで、カンドーもの。

そういえば10年ほど前、知人が出張でオーストラリアのメルボルンに3ヶ月間滞在した。
行くことが決まった時も「カモノハシに会えていいですネ
(別にそーゆー仕事じゃないんだけど
出張中ののやりとりにおいても「カモノハシは見に行きましたかぁ
ワタシがあまりにもカモノハシを話題にするので、たぶん見に行ってたと思う。
ワタクシ的にはカモノハシグッズのお土産をすっごく期待していたんだけどねぇ
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