Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

トーハクにて『北京故宮博物院200選』展を見る

2012年01月18日 00時00分21秒 | 美術館・博物館etc.
先週末、しばらく御無沙汰していた東京国立博物館へ行った。

自分では早めの9:15に現地到着。
が、すでに長蛇の列

なんじゃ、こりゃー

平成館で開催中の『北京故宮博物院200選』展への入場待ち行列。

ここ3年ばかりは毎年、パスポート(4,000円)を購入していたが、昨秋期限切れ。
でも、今回は招待券をもらったので、とりあえずそれで入る。

9時半に列が少しずつ動き出したものの、入館できたのは10:20。(75分待ち)
目玉の『清明上河図』を間近で見るには更なる忍耐が必要
列を並び直して、180分待ち
とのこと。

そんなに待てないし、そこまでして見たいとも思わない
なので、さっさとエスカレーターを昇った。

そしたら、会場内はごくごくフツーの混み具合
(てゆーか、空いていた)
他の199点(←展示替えもあるので、そんなにない)をゆっくり鑑賞。

続に“中国四千年”ともいうが、今回は北宋(11c)以降のものがほとんど。
『大観茶論』を書いた徽宗の図巻に「おっ
あとは南宋時代の磁器と絵画、書あたりといったあたりに注目。
茶道の検定対策でお馴染みのところだからね
(牧谿がなくて、残念)

見ながら気が付いたのだけど、
中国の陶磁器や書画鑑賞を通して「元」に対する印象が改まった。
以前は元寇のイメージが強すぎて、「武力国家」の印象が強かった。
武力国家は文化を弾圧する~という先入観もあったしね
でも、実際はハイレベルな工芸技術を誇っていたようだ。
(もっとも、携わっていたのはモンゴル系ではなく、中国系の人々だと思われる)

元時代は日本とも交易はなかったから、渡来品も少ないのかもしれない。
ゆえに馴染み薄かったのかもしれない。
元寇以前の「宋」か、後の「明」の渡来品は日本にも伝わっているんだけど。
どうしても、学校の教科書から滑り落ちてしまうなぁと思った。

漆芸品もよかった。
存星の丸い御盆でとっても美しいものがあった。(←たぶん明代)
未だに「存星」の特徴が理解しきれていないんだけど、やっぱ底は深い。
中国漆器について、見る目が改まったのも検定の効果かな。

量的に「清」代のものが一番多かったけれど、興味がないのでサラッと流し見。

さて、例の『清明上河図』について。
まったく見ないというのも、もったいないので、
一般通路から目一杯身体を乗り出して、切れ端を少し見た。
「見たぞっ

あとは、和紙っぽい特製のクリアファイルを買って、そちらをじっくり眺めてる

まぁ、もとから自腹切って入場券買ってないし
タダで見てるんだから執着はしない。

招待券と身銭を切ったチケットでは鑑賞のモチベーションにも差がある

そんな感じで、本館へ向かう。

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1 コメント

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上田宗箇展 (レイチェル)
2012-01-19 10:17:25
先週末ようやく東京へ行く機会ができたので、何を見に行こうか、ブログを参考にさせていただきました。トーハクと迷ったあげく銀座へ。こちらも終了前日ということもあり、かなり混んでいましたが、トーハクはすごいですね。連れもいたので、銀座で正解でした。次回は根津美術館へひな祭りを見に行きたいと模索中です。前売り券がこちらで買えないのが残念ですが。
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