おうどうもん(Oudoumon People of Hakata)

福岡周辺における祭りや四季の移ろいを・・・・・・

2017 カンガルーがみる白昼夢  《福岡市中央区福岡市動物園》

2017年02月07日 07時00分56秒 | 日記

 

 

白昼夢とは広辞苑によると昼間にみる夢、非現実的な夢をさすと記してある。

暖かい日差しを浴びて、カンガルーが太陽の恵みを享受していた。

突き出した手で虚空をかくように伸ばしたり縮めたりと、余りスムーズではない動きをしている。

さらに目を閉じたまま太陽に向かい、鼻先を出して匂いを嗅ぐような動作をする。

異国で生まれ育ってもDNAに組み込まれた記憶が、オーストラリアの広大な平原に己が身を運んでくれているのだろう。

ヨンガラレックの沈船ダイブをするために、ケアンズからタウンズビルに向かったことがある。

バスの車窓から見える何処までも続く平原に、異様なほどたくさんのアリ塚が並んでいた。

その傍らでカンガルーが、あちらこちらでバスを見送っていた。

動物園の柵に囲まれた中で、あのような風景を夢見ていたのかもしれない。