先日投稿した英語のフレーズ、日本語にすると「母親は人間でいられるし、人間であるべきです」となる。最近改めて読んだ本で心に響いた一言。
この言葉が掲載されていたのは『ヘルシンキ 生活の練習』(朴沙羅)。同業(といっても分野は少し違う)の彼女が、日本からヘルシンキに生活の拠点を移し、そこで子育て仕事をしながら綴ったエッセイだ。子どもとの生活の中で怒りが抑えられない時に相談したネウボラ支援員からの返答が冒頭の一言。感情的になることはよくないことで、女はすぐに感情的になるという考えが繰り返される家庭で育った私には、すごく沁みた。
「母親は我慢しなければならない存在だというメッセージが子どもに伝わってしまうことの方が問題」「感情それ自体には良いも悪いもなく、ただそこにあるだけ」