赤い傘と一杯の珈琲とちょっと一息

なんとなく考えたことを書き留めていきます。

納得と自由

2021-02-24 | 読書
■2月ももうすぐ終わりが見えてきた頃、やっと自分のペースが掴めてきたような…。少し気持ちが焦ったり、落ち込んだりしたこともあったけれど、あと1ヶ月はマイペースに1日1日を大事に過ごしたいと思うこの頃。
■機会があり、日本学術会議問題で話題の宇野重規さんの『民主主義とは何か』を読んでいる。現代の「民主主義の危機」を考察するために民主主義とはそもそも何だったかというところから問い直す1冊。世界史専攻ではなかったために、はじめて知る古代の民主主義の歴史に苦労しつつも、古代ギリシアに想像を巡らす。古代ギリシアの民主主義の根底にあったという「自ら決定に参加し、納得したものでなければ、いかなる決定にも従わないという古代ギリシア人の自主独立の精神」が心に残る。
■説明なく進められる物事が多いようにも感じるし、日々の人間関係の中でいちいちお互いの「納得」ばかり追い求めていても、と思うこともあるけれど、納得なしに従わなければいけないことは「自由でない」ことでもある。相互に自由でいるためにも、相手への説明は大事にしたい。今更ながら、2021年の目標に。

 
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