赤い傘と一杯の珈琲とちょっと一息

なんとなく考えたことを書き留めていきます。

父のつくる宝石

2019-10-22 | 食べること飲むこと
毎年10月の10日前後。私はこの時期になると、どうしてもいくらの醤油漬けが食べたくなる。海がないこの県のスーパーであっても、ありがたいことに生筋子が並んでいる。
もう何年前のことかあまり覚えていない。高校生の頃にはすでにあったような。普段、まったく台所に立たない父が、、、食事を済ませた自分の器も下げない父が、いくらの醤油漬けとイカの塩辛だけは、台所に立ち手作りする。(調理器具の準備・片付けは結局母がやらされているのだが…。)でも、私も母も、家族もみんな父が作ったいくらの醤油漬けとイカの塩辛が大好きだった。待ちきれない私は、父が黙々といくらをほぐしていくのを隣で見ていたこともある。見ているだけだったのが、自分でもやってみようと思ったのは、一人暮らしを初めて4年目か5年目くらいの時だった。
細かい父の指先の動作、水で洗って白濁する様子。そんなものを思い出しながら、今年もいくらの醤油漬けを作った。10月の10日前後あたりの時期が、身が入りすぎず小さすぎずちょうどいいとのこと。
白濁した粒が、漬け込むことによって綺麗に透き通ってキラキラしていく。真っ赤な宝石を頂く。
コメント

言葉にはできない色

2019-10-10 | 言葉にする
私が住んでいるこの街は、西を向いても東を向いてもアルプスの山々が広がる。そういえば、私の生まれ育ったところも東西を山脈に挟まれる地域で、毎日山々を眺めて育った。特に、大学時代は、山脈と平行に走っている線路を片道50分の電車通学で、ずっと山々を見ていた。50分間で、昼から夜に変わっていく。そんな、夕日が沈む山々に感動することが何度もあった。そんなこんなで、立山連峰を見上げる富山にはとても憧れていたなあ。
その後、しばらくは山の無い愛知で生活をしたこともあったが、今は毎日山々を眺められるのが嬉しい。朝起きたとき、お昼ご飯を食べるとき(職場の食堂が建物の最上階にあり眺めは抜群。)、そして日が暮れるとき。本当に様々な色を見せるから、表現力が追いつかない。
夕暮れを見ながらよく流していたSalyuの歌を久しぶりに聴く。
コメント

出会いと縁

2019-10-03 | 言葉にする
この前の週末には、ソファーとダイニングテーブルをお迎えした。ソファーは「地元の掲示板♪」のジモティーで、譲ってくれる方を見つけて。少しほつれがあるものの、なかなかのソファーで、家にやってきてすぐに私の「居場所」となった。あとはこのソファー用のローテーブルを見つけたいところ。
ダイニングテーブルが実は喫緊の課題で、それまで1週間ちょっとは段ボール箱をテーブルにご飯を食べていた。こちらは近所のリサイクルショップをはしごして、椅子とテーブルがセットで4000円というちょうどいいものを発見。テーブル板がガラスなのが少し気になるけれど、それはそれでいいかもしれない、と決めた。
ジモティーもリサイクルショップも夫のすすめ。(ジモティーでの交渉や引き取りは夫がすべてやってくれてもいる。それは私にとっては面倒なことで、そんなことするくらいなら普通に買っても…と思ってしまう。)面白いのは意外と「出会い」があること。量販店はどこに行っても同じような規格のものが多いが、リサイクルショップでは「こんなものが」というのが並んでいたり、楽しい。そこで出会ったのも何かの縁ということで、大事にしていきたい。
コメント