赤い傘と一杯の珈琲とちょっと一息

なんとなく考えたことを書き留めていきます。

「わかりやすい」ことのこわさ

2015-08-04 | 言葉にする
 ここ2日何をやっても手につかない。それじゃいけないと自分を奮い立たせつつ、過ごしている。
 その理由は自分でもよくわかっている。最近、おそらく自分の人生の中で大きい(と思われる)決断をしたから。そして、その結果がもうすぐわかることになるだろう。いい方に転んだときの想像と、悪い方に転んだときの想像。そんなものがずっと頭の中をループしている。
 きっとうまくいくことなんてありえないと思う。全部はきっと伝わらないし、とてもきれいな「わかりやすい」ストーリーではないからだ。でも、そこに絶望してしまうのではなく、1つ1つ伝えていくしかないのだ。そのどれかが届くことを祈って。
 
 それと関係がどのくらいあるかわからないが、最近「わかりやすい」ことには注意するということを学んだ。社会は、人間はそんな簡単なシンプルなものではない。ひとつひとつはシンプルかもしれないが、そんなものがたくさん寄り集まって、化学反応を起こして、そして存在している。
 ついつい、「ずばり一言で言うと?」とか「簡潔に言うと?」と人に求めてしまいがちだが、そんな自分を少し戒めようと思った。物事に近道はない。そして、シンプルではないものをシンプル化させることを強制してしまうことによって、お互いに見えなくなってしまうことがあるはずだ。その「こわさ」を肝に銘じる必要がある。