昔サファー艇に乗ってると人が集まってきた。
なんで集まってきたと思う?
走ってないからだ。
セイルアップしてインサイドでヒヨヒヨして足のつくところにいたからだ。
それに海水浴場でやってたからだ。
海水浴エリアから海水浴客が泳いで近づいて来るんだ。
当時はウインドサーフィンは画期的なカッチョいいスポーツで注目されてたんだ。
集まって来る人のタイプは決まっていた。
ヤクザか若い女の子だ。
ヤクザは結構海が好きだ。
ある意味、北島三郎ちっくで漁場に似合う。
背中にハイビスカスの刺青でもして欲しいものだ。
セドリックあたりが多くてバックウインドウに家紋なんかが貼ってある。
何故か田舎の海には、サーファーよりも露店でチョコバナナ売ってるタコ入道野郎がしっくりくる。
不思議だね。特に日本海には!
で、彼らは必ずウインドを貸してくれ、とか、乗せてくれ、と言って近寄ってきた。
『流されても俺は責任持てないよ』というとだいたいはソソクサ去っていった。
一度乗ってるの見せてくれと言われて、そいつらの前で華麗なフレアジャイブをした。
知ってる?フレアジャイブって。オイラは得意だったんだ。(レイルジャイブより!)
彼らは『おおおお!』といって、オイラとオイラの友人を海の家の座敷に招待してくれた。
海の家って畳敷きが当たり前だった。海の家『平野屋』とかだ。
『ツネラルドハウス』なんていう洒落た名前は見たことない。
好きなもの食え!って言われてイカの姿焼きを頼んだ。
その中の一人と結構気があって、後日飲みに行った事もあった。
オイラは小学校低学年のときイジメラレっ子だった。
オイラはお坊ちゃんで、ガキというよりお子様的雰囲気が強かったのだ。(きっと)
クラス中の男子に囲まれて殴られ蹴られ、ついでにウンコもらして泣きながら帰ったことがある。
囲まれたことよりウンコもらしたことが悲しかったな。
坂道で転んで、膝をすりむいた。
お袋が風呂に入れてくれた。ケツにこびりついたウンコを洗い流すと凄くケツがヒリヒリする。
そのウンコが足を伝い膝の傷に染みて、今度は膝がヒリヒリする。
もうこんなのイヤだ!と心の中で叫んだ。
殴られてウンコもらす生活は、も・う・い・や・だ!
オイラはそのウンコ事件を機に脱糞、いや発奮し、強い子に変わった。
オイラをいじめたリーダー格を呼び出してボコボコにしたんだ。
そいつは泣いてオイラに許しを乞うたけど、オイラは容赦しなかった。
その後クラスのオイラに対する態度は豹変した。
オイラはケンカに素質があるなんて勝手に思ってしまった。
死んだ親父に殴り方をよく教わったからだ。
まず目を潰せ!それでひるんだらボディーだ!そんなことを教えたメチャクチャ親父だった。
立場は逆転し、オイラは弱気を守り強気を挫く4年3組のヒーローになった。
女の子をいつもいじめる奴がいて、ある日オイラはそいつに鉄拳を浴びせた。
その女の子はオイラの大好きな女の子だったのだ。
オイラはそいつを許すことができず、会うたびに殴ったり蹴飛ばしたりするようになった。
やがてそいつは高校を中退してモノホンになった。
で、話戻り、オイラがウインドをキッカケにヤッ君と飲みに行った帰り、
そのモノホン君とばったり道で会った。
ボッキーが出張で行ったことのある『カワバタ』という繁華街だ。
オイラは覚悟した。やられるって。
モノホン君は眉毛がなく大仏のようなパンチパーマだった。
モノホン君はオイラに向かい深々とお辞儀をした。
何故かというと、モノホン君のいじめた女の子とオイラはロマンスだったからだ。
(もうとっくにその時点でロマンスは終わっていたけどね、オイラがウインドする前だ。)
モノホン君はオイラの隣にやはりモノホンのヤッ君がいることと、
その女の子とオイラが付き合ってるのを風の便りで知ってたんだろう。
また殴られると思ったんだろうな。
ふと、そんな懐かしいことを思い出した。
これもウインドにまつわる話だ。
次回は、サーファー艇に寄って来た人たち、女の子偏だ。
なんで集まってきたと思う?
走ってないからだ。
セイルアップしてインサイドでヒヨヒヨして足のつくところにいたからだ。
それに海水浴場でやってたからだ。
海水浴エリアから海水浴客が泳いで近づいて来るんだ。
当時はウインドサーフィンは画期的なカッチョいいスポーツで注目されてたんだ。
集まって来る人のタイプは決まっていた。
ヤクザか若い女の子だ。
ヤクザは結構海が好きだ。
ある意味、北島三郎ちっくで漁場に似合う。
背中にハイビスカスの刺青でもして欲しいものだ。
セドリックあたりが多くてバックウインドウに家紋なんかが貼ってある。
何故か田舎の海には、サーファーよりも露店でチョコバナナ売ってるタコ入道野郎がしっくりくる。
不思議だね。特に日本海には!
で、彼らは必ずウインドを貸してくれ、とか、乗せてくれ、と言って近寄ってきた。
『流されても俺は責任持てないよ』というとだいたいはソソクサ去っていった。
一度乗ってるの見せてくれと言われて、そいつらの前で華麗なフレアジャイブをした。
知ってる?フレアジャイブって。オイラは得意だったんだ。(レイルジャイブより!)
彼らは『おおおお!』といって、オイラとオイラの友人を海の家の座敷に招待してくれた。
海の家って畳敷きが当たり前だった。海の家『平野屋』とかだ。
『ツネラルドハウス』なんていう洒落た名前は見たことない。
好きなもの食え!って言われてイカの姿焼きを頼んだ。
その中の一人と結構気があって、後日飲みに行った事もあった。
オイラは小学校低学年のときイジメラレっ子だった。
オイラはお坊ちゃんで、ガキというよりお子様的雰囲気が強かったのだ。(きっと)
クラス中の男子に囲まれて殴られ蹴られ、ついでにウンコもらして泣きながら帰ったことがある。
囲まれたことよりウンコもらしたことが悲しかったな。
坂道で転んで、膝をすりむいた。
お袋が風呂に入れてくれた。ケツにこびりついたウンコを洗い流すと凄くケツがヒリヒリする。
そのウンコが足を伝い膝の傷に染みて、今度は膝がヒリヒリする。
もうこんなのイヤだ!と心の中で叫んだ。
殴られてウンコもらす生活は、も・う・い・や・だ!
オイラはそのウンコ事件を機に脱糞、いや発奮し、強い子に変わった。
オイラをいじめたリーダー格を呼び出してボコボコにしたんだ。
そいつは泣いてオイラに許しを乞うたけど、オイラは容赦しなかった。
その後クラスのオイラに対する態度は豹変した。
オイラはケンカに素質があるなんて勝手に思ってしまった。
死んだ親父に殴り方をよく教わったからだ。
まず目を潰せ!それでひるんだらボディーだ!そんなことを教えたメチャクチャ親父だった。
立場は逆転し、オイラは弱気を守り強気を挫く4年3組のヒーローになった。
女の子をいつもいじめる奴がいて、ある日オイラはそいつに鉄拳を浴びせた。
その女の子はオイラの大好きな女の子だったのだ。
オイラはそいつを許すことができず、会うたびに殴ったり蹴飛ばしたりするようになった。
やがてそいつは高校を中退してモノホンになった。
で、話戻り、オイラがウインドをキッカケにヤッ君と飲みに行った帰り、
そのモノホン君とばったり道で会った。
ボッキーが出張で行ったことのある『カワバタ』という繁華街だ。
オイラは覚悟した。やられるって。
モノホン君は眉毛がなく大仏のようなパンチパーマだった。
モノホン君はオイラに向かい深々とお辞儀をした。
何故かというと、モノホン君のいじめた女の子とオイラはロマンスだったからだ。
(もうとっくにその時点でロマンスは終わっていたけどね、オイラがウインドする前だ。)
モノホン君はオイラの隣にやはりモノホンのヤッ君がいることと、
その女の子とオイラが付き合ってるのを風の便りで知ってたんだろう。
また殴られると思ったんだろうな。
ふと、そんな懐かしいことを思い出した。
これもウインドにまつわる話だ。
次回は、サーファー艇に寄って来た人たち、女の子偏だ。
モノホンがサーファー艇に乗ってるんですから!