asahi.comの書評「ベストセラー解読」【日本会議の正体 [著] 青木理/[文] 永江朗】(http://book.asahi.com/reviews/column/2016081600001.html?iref=comtop_list_cul_b01)。
《日本会議は右派団体で、安倍政権に強い影響を与えている。閣僚にも関係者は多い。彼らの歴史や思想、運動方法、そして今後について、ジャーナリストが調査し、取材して書いたのが本書である。「戦後日本の民主主義体制を死滅に追い込みかねない悪性ウィルスのようなもの」と青木はいう》
平凡社のWeb頁によると(http://www.heibonsha.co.jp/book/b226838.html)、《安倍政権とも密接な関係をもち、憲法改正などを掲げて政治運動を展開する、日本最大の草の根右派組織「日本会議」。虚実入り混じって伝えられる、その正体とは。関係者の証言を軸に、その成り立ちと足跡、活動の現状、今後の行方を余すことなく描く。 反骨のジャーナリストがその実像を炙り出す、決定版ルポルタージュ》。
目次はコチラ(http://www.heibonsha.co.jp/book/b226838.html)…「プロローグ」「第1章 日本会議の現在」「第2章 “もうひとつの学生運動”と生長の家──源流」「第3章 くすぶる戦前への回帰願望──日本会議と神道」「第4章 “草の根運動”の軌跡」「第5章 安倍政権との共振、その実相」「あとがき」「参考文献・資料一覧」「関連年表」。この目次には「節」まで詳しく書いてありますので、ストーリーがかなり分かります。
【↑(http://www.heibonsha.co.jp//images/book/226838.jpg)
すいません、コピペさせてもらいました】
この強烈な「悪政」悪性ウィルスは「壊憲内閣」を確実に蝕み、与野党問わずニッポンの政治のDNAの中に潜んでいたものが、細胞内で無数のコピーを造り出し、親細胞を食い破り、ニッポン中に無数のウィルス粒子が放出されている。
前田朗さんのブログにも書評が出ていますので、是非、全文を読んでみてほしいです。その【日本会議の正体に迫る/青木理『日本会議の正体』(平凡社新書)】(http://maeda-akira.blogspot.jp/2016/08/blog-post_21.html)によると、《右派政界の次期エース》稲田朋美防衛相らのように青木さんのインタビューを受けた方々の一方で、《「あとがき」には、日本会議事務局長の椛島有三からも断られたが、明治神宮会館の「奉祝行事」の際に椛島を見つけて、再び取材を申し入れたが、「最後の最後まで椛島氏は口を開かなかった。応諾の言葉も、拒否の言葉も、あいさつの言葉すらも、まったく発しなかった。一言も、である。私たちとあいさつを交わすことすら拒絶する――そんな強固な意思を示しているかのようだった」という》。また、《青木も述べているが、取材を受けるも拒否するも自由である。だが、日本会議という巨大組織で、現実政治に圧倒的に強い影響を与え、安倍政権を動かしているとさえいわれ、憲法改正を呼号している団体の事務局長の行動としては異様というしかない。ここに日本会議の決定的に重要な特徴がある》と指摘されています。
『●「闇社会」との関係まで疑われるとは!? アベ様、ダークすぎます』
「《安倍首相が、多くの犯罪を犯したカルト教団「統一協会」や
ファシスト団体「日本会議」と密接な関係にあることは周知の
通り……もう一つ、安倍首相には表に出してもらいたくない関係が
あります。先日、組織のトップが殺人の関与で逮捕された
九州最大のヤクザ「工藤会」と密接な関係》……。
「とある暴力集団」との関係でさえウンザリなのに、「闇社会」との
関係まで疑われるとは!? アベ様、ダークすぎます。
ますます国際社会の印象が悪くなる一方です」
『●アベ様のオツムの中身のネタ元:
「憲法改正、愛国心教育、自虐的歴史教育是正、戦後レジーム脱却」』
「政界には日本会議を支持する「日本会議国会議員懇談会
(日本会議議連)」があるが、そこには安倍政権の主要メンバーが
ズラリなのだ。特別顧問は安倍首相と麻生財務相で、会長は
次世代の党の平沼代表。石破地方創生相が相談役を務め、
副会長には菅官房長官、下村文科相、高市総務相が並ぶ」
『●「統一協会、暴力団、日本会議に
神道議員連盟・・・どうするの」?、とアベ様をヤジり返してみては?』
『●「日本最大の右派組織とされる「日本会議」」:
「ネジレ」を取り戻すためのステップを阻むもの』
《「統一地方選の議会議員選挙には、日本最大の右派組織とされる
「日本会議」の地方議員連盟メンバーが多く出馬する》
一方、「ネジレ」を取り戻すためのステップを阻むもの・・・・・・
「日本最大の右派組織とされる「日本会議」」。これは、「憲法改正、
愛国心教育、自虐的歴史教育是正、戦後レジーム脱却……」
といったアベ様のオツムの中身のネタ元。「右翼」「保守」というのも
随分と落ちぶれたものです。」
『●「戦後70年 統一地方選/その無関心が戦争を招く」
『週刊金曜日』(2015年4月3日、1034号)』
《佐高信の新・政経外科第31回/「日本会議」ならぬ「日本だけ会議」】、
「石原慎太郎たちが指を切って血判を捺し、青嵐会を作った時はキワモノ
扱いされましたが、安倍内閣は8割以上が…「日本会議国会議員懇談会」
(平沼赳夫会長)のメンバーだとか。…特徴は日本だけがすばらしいとする、
きわめて狭いナショナリズムにあり、つまりは「日本だけ会議」》
『●「“帰れ”や“戦争屋”の叫びが投げかけられ」る
世界でも稀有な王様・アベ様 ~壊憲を食い止める~』
《「ヌーベル・オプセルバトゥール」の論調は強烈だ。
先月21日号で「安倍晋三の隠された顔」という特集記事を掲載。
4ページにわたって〈閣僚の4分の3が、歴史修正主義で権威主義の
極右団体、「日本会議」に属している〉と指摘。
日本会議の夢は〈個人に天皇への全面服従を押し付けた
1890年代の帝国時代の法にできるだけ早く近づくこと〉と分析した上で、
〈大多数の国民は日本会議の思想に反対でも、アベノミクスに
気をとられていて、安倍首相と日本会議の思惑通りに事が運ぶ可能性は
十分ある〉と危惧していた。
これだけ世界に危ぶまれる首相のままでいいのか。
日本国民もよくよく考えるべきだ》
『●大水害被害者は癒えず……そんな時に
極右ネットテレビに出演して御自身が「癒される」アベ様の神経とは?』
《司会を務めたのは、今年8月6日の原爆投下日にわざわざ広島で
「反核平和70年の失敗」(主催は日本会議広島)というイベントに講師として
登壇した極右の女神・櫻井よしこ。ゲストは日本会議の会長・田久保忠衛という、
安倍首相にとっては最高の布陣。……この人は、どうやらほんとうに自分を
持ち上げてくれるメディアにしか出ないと本気で決めたらしい》
『●宜野湾市長選: 直近の沖縄主要選挙で5連敗目をアベ様に』
《もっとも、それ以前にこんな人物を再選したら、宜野湾市民は
常識を疑われることになりそうだ…日本最大の右翼組織
「日本会議」の中地昌平・沖縄県本部会長が開会宣言し、
宮崎政久衆院議員といった面々が「日本人の誇り」について
熱弁を奮う》
「番犬様に好き勝手やっていただくことが「日本人の誇り」?
中高生を「青田買い」…、それに続いて、宜野湾市では園児を「洗脳」」
『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」』
「アベ様の内心を体現していて、「メディアの言論の自由に対する挑戦」です。
『琉球新報』『沖縄タイムス』以外で、《改憲積極派》《(相も変らぬ)
押し付けられた憲法》論者・《安倍政権を支える日本最大の右翼組織
「日本会議」の地方議員連盟幹事長代行》の小島健一神奈川県議は
「おかし」くはない報道機関としてどこを挙げるの?」
『●「人殺し」に行くのはアナタ、「自分は“お国のために
死ぬのはゴメンだ”と」言うヒトを支持する人って?』
《参院選勝利で日本会議会長が「我々は軍隊をつくる」と宣言!
安倍首相からは既に「日本人も血を流す国にする」との答え》
『●「あとの祭り」: 「自民党きっての極右議員」
「極右思想」大臣…こんな防衛相が誕生しちゃいました』
《実際、稲田氏は、日本会議関連の講演会にも登壇。
…そういう意味でも稲田氏の考えは、日本会議の思想と極めて親和性が高い
といえる。
現に、先月発売された『日本会議の正体』(平凡社新書)では、著者である
ジャーナリスト・青木理氏のインタビューに稲田氏が応じ…。
稲田氏は日本会議的な草の根運動に近いかたちで極右思想を培ってきた
“本気”の人物であることはたしかだ》
《ネット右翼と同様、稲田氏は、産経メディアで学んだ歴史修正主義や
日本会議的な復古主義を身につけると同時に、排外主義を振りかざす
ヘイト団体とも距離を縮めてきた》
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【http://book.asahi.com/reviews/column/2016081600001.html?iref=comtop_list_cul_b01】
ベストセラー解読(週刊朝日)
日本会議の正体 [著] 青木理
[文] 永江朗 [掲載]2016年08月08日
(表紙画像 著者:青木理 出版社:平凡社 価格:¥ 864)
■安倍政権に強い影響
なんで日本は急に右旋回しちゃったんだろう……唖然、呆然、慄然とする。ネットのせいなのか、民主党政権がスカだったからか。
青木理『日本会議の正体』を読むと、こうなった背景が理解できる。
日本会議は右派団体で、安倍政権に強い影響を与えている。閣僚にも関係者は多い。彼らの歴史や思想、運動方法、そして今後について、ジャーナリストが調査し、取材して書いたのが本書である。
「戦後日本の民主主義体制を死滅に追い込みかねない悪性ウィルスのようなもの」と青木はいう。
日本会議はふたつの流れが合流したもので、ひとつは新興宗教の「生長の家」に関係した人びと。もうひとつは靖国神社を頂点とする国家神道の復活を望む人びと。国家神道は「村の鎮守の神様」とは違って明治以降につくられたイデオロギーだから、これも新興宗教といえる。
そういえば公明党と関係の深い創価学会も新興宗教だ。安倍政権は新興宗教に支えられた政権だったのだなあ。
日本会議の結成は1997年だが、源流は半世紀前の右派学生運動にある。彼らは地道に組織を広げ、影響力を強め、地方議会を動かし、国会に議員を送り、右派文化人を動かしてきた。元号法制化運動などの成功体験によって自信を深め、ついには内閣を牛耳るとまでいわれるようになったのだ。
『日本会議 戦前回帰への情念』(山崎雅弘著、集英社新書)や『日本会議の研究』(菅野完著、扶桑社新書)も併せて読むと、彼らがよくわかる。
気をつけよう、勇ましいことばと日本会議。
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