(1963/アンリ・ヴェルヌイユ監督/ジャン・ギャバン、アラン・ドロン)
先月、仕事が忙しいときに、NHK衛星放送で流れていたのを録画した作品。やっとひと月後に見れました。前回は何十年か前、やはりTVの深夜放送か何かで見たものでした。
フランス映画なんだが、いわゆる芸術作品ではなく、娯楽映画。しかし、ラストのどんでん返しに老ギャングの哀愁がにじみ出て大好きだった映画です。現在(いま)見てもイイ映画だと思います。
5年ぶりに刑務所からシャバに出てきたシャルル(ギャバン)だが、すでに次の計画をもっていた。人生最後の大仕事と考えているそれは、カンヌのカジノから売上金をごっそり盗んでしまおうというモノ。先に出所している刑務所で知り合った若者フランシス(ドロン)を訪ねていく。更にそのフランシスの義兄をも運転手役に引き入れようと、義兄の自動車工場で落ち合う。計画を話すと、3人で実行することとなった。
この計画を話すシャルルの言葉に重ねて、すぐに実行のシーンが流れてくる。この辺はアメリカ映画的で、マックイーンの「華麗なる賭け」なんかに引き継がれているような気もする。
フランシスがいいとこのお坊ちゃまになりすまし、まずカジノの常連となる。そして、盗みの実行に際して、楽屋に自由に出入りする事が必要になるので、ショーの踊り子に近づいていく。”女”で躓くのは、この手の映画の決まりだが、安物映画のように泥臭くはならない所がいい。
シャルルも数日後にカジノに現れ、更に細かく説明をする。そして、週に一度の集金日を狙って計画が実行される。
銃はでてくるが、ドンパチはない。換気ダクトを通ったり、エレベーターシャフトを使ったりするアクションでは、「ダイ・ハード」を思い出す。
盗みは成功。1週間ほどのんびりして、ゆっくりとカンヌを出ていくはずだったのだが、フランシスの些細な行動から、事件の翌日に街を離れなければならなくなる。カジノの周囲には、昨夜の事件の後なので、警官がウヨウヨ。そして、シャルルに大金の詰まったバッグを渡そうとするフランシスが、陥った窮地とは・・・。
有名なテーマ曲が懐かしいです。とんでもないバカはいないのにミスってしまうのがこの映画の面白いところ。ラストシーン。グラサンで顔の表情は見えないのに、ギャバンのシャルル爺さんは本当に哀しそうでした。
1963年のゴールデン・グローブ賞で、外国映画賞をとっています。
先月、仕事が忙しいときに、NHK衛星放送で流れていたのを録画した作品。やっとひと月後に見れました。前回は何十年か前、やはりTVの深夜放送か何かで見たものでした。
フランス映画なんだが、いわゆる芸術作品ではなく、娯楽映画。しかし、ラストのどんでん返しに老ギャングの哀愁がにじみ出て大好きだった映画です。現在(いま)見てもイイ映画だと思います。
5年ぶりに刑務所からシャバに出てきたシャルル(ギャバン)だが、すでに次の計画をもっていた。人生最後の大仕事と考えているそれは、カンヌのカジノから売上金をごっそり盗んでしまおうというモノ。先に出所している刑務所で知り合った若者フランシス(ドロン)を訪ねていく。更にそのフランシスの義兄をも運転手役に引き入れようと、義兄の自動車工場で落ち合う。計画を話すと、3人で実行することとなった。
この計画を話すシャルルの言葉に重ねて、すぐに実行のシーンが流れてくる。この辺はアメリカ映画的で、マックイーンの「華麗なる賭け」なんかに引き継がれているような気もする。
フランシスがいいとこのお坊ちゃまになりすまし、まずカジノの常連となる。そして、盗みの実行に際して、楽屋に自由に出入りする事が必要になるので、ショーの踊り子に近づいていく。”女”で躓くのは、この手の映画の決まりだが、安物映画のように泥臭くはならない所がいい。
シャルルも数日後にカジノに現れ、更に細かく説明をする。そして、週に一度の集金日を狙って計画が実行される。
銃はでてくるが、ドンパチはない。換気ダクトを通ったり、エレベーターシャフトを使ったりするアクションでは、「ダイ・ハード」を思い出す。
盗みは成功。1週間ほどのんびりして、ゆっくりとカンヌを出ていくはずだったのだが、フランシスの些細な行動から、事件の翌日に街を離れなければならなくなる。カジノの周囲には、昨夜の事件の後なので、警官がウヨウヨ。そして、シャルルに大金の詰まったバッグを渡そうとするフランシスが、陥った窮地とは・・・。
有名なテーマ曲が懐かしいです。とんでもないバカはいないのにミスってしまうのがこの映画の面白いところ。ラストシーン。グラサンで顔の表情は見えないのに、ギャバンのシャルル爺さんは本当に哀しそうでした。
1963年のゴールデン・グローブ賞で、外国映画賞をとっています。
・お薦め度【★★★★=友達にも薦めて】
いや、私の記事の内容が純映画評なので、書きにくいのは分るのですが、宜しくお願い致します。
ハリウッドの犯罪映画に比べると、フランス犯罪映画はのんびりしていますが、行間から滲み出る味わいが良いですよね。特に昔は役者が良かったし。
深夜にコメントやTB操作はしない方なんですが、案の定1発では成功せず、そうするうちに睡魔に襲われまして床についてしまいました。ご免なさい。
viva jijiさんの記事にもありましたが、カラーバージョン一度観てみたいですねぇ。
わたしは、仕事が忙しくて記事更新も滞りがちですが、何とか生きています(笑)。
さて、「地下室のメロディー」を映画館で観てきましたよ。素晴らしかったです。まだ、感動が抜け切れていませんよ。
カラーバージョンは、その後ご覧になられました?これも悪くはなかったのですが、味わいがあるのは、わたしは、やはりモノクロ映像だったと思っています。
では、また。
たまに、当家にもお寄りくださいませ。
こちらもご覧の通り個別映画に関する記事はぱったりで、同じく仕事に時間をとられていて観れません。なんとかブツブツとツイッターで呟くばかりですね。
映画館で旧い名作を色々と上映する企画が実行中のご様子。他の方の記事を読んでもまことに羨ましいかぎりです。
カラーバージョンは相変わらず未見ですね。
私もモノクロの方に軍配をあげそうです。^^
コメントありがとうございました。
時々お寄りしてるんですが、なかなかじっくり読めなくて・・・。
シャルルが換気ダクトを通れる体格だったら、彼にやらせたこと全部自分でやるつもりだったのかぁと思いながら観てしまいました。
ラストもいいけど、鏡を使った奥さんとの会話シーンも印象に残ってます。
鏡を使った会話シーンなんて全然記憶にありませんが、奥さんが出てくるのなら最初の方ですね。
最後のサングラスの爺さんの顔が忘れられないです。