テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

ロビンとマリアン

2011-03-17 | ラブ・ロマンス
(1976/リチャード・レスター監督/出演ショーン・コネリー、オードリー・ヘプバーン、ニコル・ウィリアムソン、ロバート・ショウ、リチャード・ハリス、イアン・ホルム/107分)


 時間が出来たので録画していた「ロビンとマリアン」を観る。1976年のリチャード・レスター監督作品。
 主演は、ロビンフッドにショーン・コネリー、恋人マリアンにオードリー・ヘップバーン。オードリーの遺作だったっけ、とか思っていたけど、違った。遺作は13年後の「オールウェイズ」だった。
 オードリー47歳の時の作品。ショーン・コネリーは一つ下だ。

 中世イングランドの伝説上の人物“ロビンフッド”の晩年を描いた物語で、十字軍の遠征に参加するも、王リチャードが亡くなったことから20年ぶりに故郷に帰ったロビンフッドが、かつての恋人で今は尼僧になっているマリアンと再会、再び愛を取り戻すのだが・・・というお話。

 リチャード王に扮するのが同じ名前のリチャード・ハリス。中世の騎士がお似合いのハリスやら40代のコネリー扮するロビンフッドが出てくるので、勇壮なドラマかと思っていたら、最後にはアッと驚く結末が待っていて、個人的には肩すかしの作品だった。

 脚本は68年の「冬のライオン」でオスカー受賞のジェームズ・ゴールドマン。
 時のイングランド王も出てきて、国民に重税を科している様子も出てくるので、伝説のように圧制者と戦う勇ましいドラマになるのかと思っていたら、allcinemaのジャンルもロマンスになっている通り、結末は蜂起した民衆は忘れ去られて、ロビンとマリアンの愛の結末だけを追ったものになっている。
 確かに、終盤にマリアンのロビンに対する深い愛情を示すシーンもあるにはあるが、構成的には結末は尻切れトンボで破綻している感がある。

 ロビンの相棒リトル・ジョンにはニコル・ウィリアムソン。同じ年に彼がシャーロック・ホームズに扮したハーバート・ロス作品、「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」が双葉先生の評価が高かったのを覚えている。
 ロバート・ショウはロビンの故郷の代官役。最後はロビンフッドとの決闘シーンがある。

・お薦め度【★★=終盤近くまでは、悪くはないけどネ】 テアトル十瑠

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