テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

かぐや姫の物語

2015-04-09 | アニメーション
(2013/高畑勲 監督・共同脚本/声の出演: 朝倉あき=かぐや姫、高良健吾=捨丸、地井武男=翁、宮本信子=媼、高畑淳子=相模、田畑智子=女童、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、古城環、中村七之助=御門、橋爪功=車持皇子、朝丘雪路=北の方、仲代達矢=炭焼きの老人、三宅裕司/137分)


(↓Twitter on 十瑠 から[一部修正アリ])

TV放送を録画していた「かぐや姫の物語」を観る。が、午前中に半分しか観れず。面白いし、分かりやすい。さて、問題は後半なんだが、数日後になりそうだな。CMが入っているので、レンタルした方がいいかもね。
[ 4月 3日]

「かぐや姫の物語」後半を観る。飽きずに観る事が出来るが、メッセージはまだ掴めてはいないと思う。死に際して初めて生の意味を考える、そんな人生の寓話なんでしょうか?月からの使者にお釈迦様みたいなのがいるしね。それにしても個々の絵の構図がいいね。タッチの味わいもイイ。
[ 4月 4日 以下同じ]

まさか高畑さんの作品で、感情を表現するのに人が空を飛ぶとは思わなかったなぁ。一瞬、宮崎作品かと思っちゃったよ。「平成ぽんぽこ」では化け物が空を飛んだけどね。「かぐや姫」もう一度観ないと、なんとも言えないな。★三つ以上は確実だけど。地井さん熱演だったねぇ。

昨日「かぐや姫の物語」の2回目を観た。かぐや姫ってハイジだね。四季折々の自然や動物と共存するのを楽しんだハイジだ。さすが高畑さん。でも「ハイジ」の物語と違うのは、「かぐや姫」にはオンジが居なかったことだ。だからハッピーエンドにはならない。
[ 4月 9日 以下同じ]

たった今「かぐや姫」のオフィシャルサイトを覗いたら、「ハイジ」との共通点、高畑監督が『日本を舞台にしたハイジを作りたい』と語っていた旨の記述があった。納得。





 かぐや姫のあらすじは子供の頃から知ってはいるが、原作は読んだことがないのでストーリーには興味があった。
 結構端折っている所もあるようだし、追加されたエピソードもあるらしい。例えば「ハイジ」に於けるペーターの位置にある、捨丸‘にいちゃん’は原作にはない人物とのことだ。
 そう考えると、終盤の捨丸との再会は蛇足のような気がしたな。というか、再会シーンはあってもいいが、互いに見つめ合うだけで別れさした方がいいと思う。その方が余韻が生まれたと思うし、あの再会後の空飛ぶシーンなどの大仰な、かも知れないエピソードは品を下げたような気がした。

 元ネタの「竹取物語」をwikiで読むと、やはり印象はまるで違うので、この映画は高畑勲版の「かぐや姫」と考えた方がいいと思う。
 アラビアンナイトとか西遊記とか外国にも奇想天外な話はあるけれど、月からやってきた女性を主人公にした物語が今から一千年前の日本で作られたなんて驚きですな。

 2014年の米国アカデミー賞で長編アニメ賞にノミネート。
 同年のLA批評家協会賞ではアニメーション賞を受賞したそうです。

追加のネタバレ備忘録はコチラ

・お薦め度【★★★=一見の価値あり】 テアトル十瑠

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