テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

「ジュラシック・パーク III」を観る

2012-08-30 | つぶやきメモ
 何度目か分からないくらいだが、夕べTV吹き替え版で久々に「ジュラシック・パーク III (2001)」を観た。全3作のこのシリーズに印象深さで順番を付けると、1→3→2になる。
 閉鎖されていたジュラシック・パークのある島で行方不明になった小学生の息子を探し出そうと、離婚中の元夫婦(ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ)が、サム・ニール扮するグラント博士等を騙して案内役として連れてくるというお話で、グラント博士を尊敬している男子学生ビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)も同行していて、博士との間に印象深いエピソードを形成してくれる。

 出てくる恐竜はT.レックスよりも強いと言われているスピノザウルスと、この作品で初登場のプテラノドン。そしてやはりベロキラプトルだ。
 プテラノドンは吊橋の上に初登場するシーンも忘れられないし、ラストで(鳥篭から脱出して)軍事ヘリコプターの横を悠々と飛んでいるシーンも後日談を期待させて記憶に残る。
 シリーズ1作目と同じく印象深いベロキラプトルは、今作では盗まれた卵を取り返そうと執拗に人間達を追いかけている。彼等が仲間と交わす「クォン、クォン」という叫び声、小さい時から息子はあのシーンが好きでよく真似をしてたなぁ。

 終盤で、グラント博士達が彼等に取り囲まれるシーンがあるが、冒頭で出てきたラプトルの頭蓋骨の模型が意外な使い方をされて窮地を救うのが面白い。

 監督は、「ジュマンジ (1995)」、「遠い空の向こうに (1999)」のジョー・ジョンストン。スピルバーグは今回は製作総指揮のみ。
 脚本は3人の共作で、その中に「サイドウェイ」の監督アレクサンダー・ペインと、同作の脚本家ジム・テイラーが入っているのが、今回データを見ての新発見。軸のぶれない構成は、実力者が集まった賜物だろう。

 1作で出てきたローラ・ダーンも客演程度に出てくる。


・お薦め度【★★★★=SF好きの友達にも薦めて】 テアトル十瑠

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ライフ ―いのちをつなぐ物... | トップ | カレン・ブラックではありま... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
劇場で見たよ~ (anupam)
2012-09-01 00:06:54
公開当時、劇場で見たよ。
全然期待していなかったからなのか、
すごく面白く感じました。

1では技術的にできなかった色々なことが
実現されていたし!
返信する
劇場か・・・ (十瑠)
2012-09-01 10:52:18
さぞかしハラハラどきどき、手のひらじっとりだったでしょうなぁ
プテラノドンの子供たちが少年に群がるところなんか、「鳥」がチャちく見えるくらいリアルで痛そう
ところどころ都合がよすぎる描写もあるけれど、ま、許しましょ。
返信する
私もIIよりこちらが楽しめました (宵乃)
2016-01-19 13:53:24
映像も美しいし、ベタながら家族の絆などが良かったですよね。

>ラプトルの頭蓋骨の模型が意外な使い方をされて窮地を救うのが面白い。

博士自身も当たって砕けろという感じで頑張ってました。狙い通りに通じていたのかな?

仰るとおりプテラノドンの描写も素晴らしかったし、細かいところはスルーして楽しんだ者勝ちですよね♪
返信する
プテラノドン (十瑠)
2016-01-19 19:09:34
今考えると、結構CG使ってたんでしょうね。
あの川に落ちたビリーを執拗に追いかける描写とか、怖さもしっかり出てたし、面白かったっス。
返信する

コメントを投稿

つぶやきメモ」カテゴリの最新記事