１９８０年（昭和55年）の大湊 その６

今回は、「たかみ型」の次級「はつしま型」（MSC-649～671)
たかみ級よりまたさらにひとまわり大きくなって、
基準排水量は440t、全長は55m(新幹線２両分より大きい）
1979年に１番艇の「はつしま」が就役、2013年に全艇が除籍。
船型はたかみ型を踏襲していますが、このはつしま型から
これまでの舷側排気が煙突排気に改められています。
函館で多分たかみ型だと思うのですが、桟橋で出港を見て
いたらすさまじい青い排気、水しぶきを浴びました。
また、４番艇からは、20ミリ多銃身機銃が搭載されたそうです。
この時点で就役している３艇をすべてフィルムに納める
ことができました。
MSC-649「はつしま」

MSC-650「にのしま」



MSC-651「みやじま」

YAL-02 元は揚陸艇LCU2002だと思います。

米国からのお下がりではなく国産新造ですが
お金は米国予算で供与品だそうです。
船体は３つの水密ブロックに分けて搬送が可能だそうです。

１９８０年（昭和55年）の大湊 その５

今回は、かさど型の次級たかみ型（MSC630～648）
ひとまわり大きくなって、基準排水量は380ｔ、全長は52m
船型はよく似ていますが、マスト、デリック、錨に差異があります。
たかみ型の錨はホースタイプとなり、船首に錨がついています。
就役期間は、1969年～2000年
MSC-630「たかみ」

MSC-631「いおう」

MSC-634「あわじ」

MSC-637「むろつ」

MSC-639「みやと」

MSC-641「むつき」

MSC-642「よこせ」

MSC-643「さかて」

MSC-645「ふくえ」

MSC-646「おきつ」

MSC-647「はしら」

MSC-648「いわい」

たかみ型は計19隻ですが、この日だけで計12隻が撮れ
まさしく一日打尽、大湊は大漁でした！
フィルムの時代で矢鱈にシャッターを押すことは出来ず
撮りそこねもあったかも知れません。

1980年（昭和55年）の大湊 その４

今回は、激レアさん、掃海艇７号型（MSB-707～712) です。
掃海艇7号型は昭和33年に就役した浅海用の小型掃海艇1号型の派生型。
基準排水量は50t、全長は22,5m
すごく小さいと思えるでしょうが、京急の電車１両の長さは18ｍ
ですので以外と大きいのですよ。

手前が709、それに続くのが711

MSB-707 その後ろはDE-214「おおい」(いすず型）
「おおい」には、上から　L（リマ）、W（ウィスキー）の信号旗が掲揚されていますが、
これはどういう意味？久里浜の匠、ことミヤ様、ご教示いただけませんか？
ちなみに、掃海艇7号艇型のマスト頂部には、ループ状のアンテナが
これは方位測定義儀のようでいやはや骨董品。

写真が小さくて艦番号が判らないかもしれませんがこれは、712
今にして思うと・・・・

1980年(昭和55年）大湊 その３

かさど型掃海艇（MSC-604～629)
1958(昭33)年から1968(昭43) 年にかけて計26隻が建造
満載排水量　360t 全長　45.5ｍ

623「りしり」　624「れぶん」　629「かしら」
「りしり」「れぶん」の対水上レーダーはマストの中段にOSP-4
「かしら」はどこかしら、艦橋の上の棒状のOSP-9
MSC-21「おおつ」

MSC-６２４「れぶん」

MSC-625「あまみ」

MSC-627「みなせ」

MSC-628「いぶき」

左は「しさか」で元MSC-605でこのときはYAS-62に種別変更　
右は、AG1と書かれているのが見えますが、AGS-5111で元MSC-605「しさか」
ではないかと思われます。

1980年(昭和55年）大湊 その２

掃海母艦　MST-462 「はやせ」
1971年就役、1998年特務艦に種別変更、2000年除籍

後部甲板には、三菱ジープの姿

主砲は、退役した「わかば」の50口径３インチ連装速射砲
でこの時点では防盾がついていますが、竣工時には防盾がありません。

艦尾に強いシアーを有するのは荒天時の機雷敷設を考慮
したためだそうです。
クレーンを装備しているので、車輛の搭載も容易なのでしょう

掃海母艇　MST-473 「こうず」
かさど型掃海艇の６番艇「こおづ」が種別変更


かさど型掃海艇　MSC- 625 「あまみ」

比較してみると、どこが違うのか判り興味深いかと
「こうず」は母艇機能を付与するために艦橋の後ろに
構造物を増設しているのが如実に判ります。
「こうず」は舷側にフェンダーを増設していますね。