松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

5年ぶりの「利き酒・早春の宴」

2024-03-24 11:58:17 | 日記・エッセイ・コラム
 帰って参りました。県内30蔵人集う、日本酒の祭典。
 何もかも、5年前と同じ段取り。それがうれしかったです。
 わざわざ、誘ってくれた通称「こーちゃん」のいる男鹿まで、電車で行って合流し、男鹿駅に手配されたワゴンに乗って大潟村のホテル・サンルーラル大潟へ向かいます。この時、「同じだあ」と思いました。酒をやめたオレが、その気になっている事が分かりました。

 受付でテーブルを確認し。あー、その前にロビーのTVをチラッと覗くと、まさに尊富士が出番を控えて土俵下に座っているのが映りました。おお、まずこれを確認してからにしよう。そしたら、あの通り足の捻挫で負傷負けでした。周りから一斉に落胆のため息が漏れました。

 で、受付からもらった出品酒・銘柄一覧をチェックします。これを丹念に眺めているのは、ボクたち二人だけでしたね。
 ナニナニ。「仙台坊主」とな。ワシの好みじゃな。酸度1.6、日本酒度マイナス0.5。(株)北鹿は「にごり酒」でお世話になっております。

 ん~、期待どおり。酸味が、さわやか~。
 酒屋さんが隣り同士の太平山「澄月・無濾過・生」を行ってみよう。酸度1.9、日本酒度0.4。うまい。県内30銘柄は、どれも美味しいのは間違いない。その中でも、自分の好きなタイプを選んで味見出来る。サイコーですな。

 ただ、禁酒していた影響で、効き目が良すぎる。舐めるように頂く。
 結局、4杯ほどしか飲めなかった。もったいないといえば、もったいない。コスパが悪い。

 ボクら二人と見知らぬ隣人は、一生懸命「水」をお代わりしたため、トイレが近くて大変だった。1時間に3回のペースだった。でもそのおかげで、オレもこーちゃんも隣人も、正気を保った。隣人は、オレのやり方を話したら、その通り「水」をグイグイ飲んでくれた。ただね。氷水なので、きっと膀胱が冷えたんだろうなあ。効率が悪かったなあ。

 余興で登場した、ものまねタレントの何とか言う女の子は、テーブルの間を歌いながら回って歩いて。チップを結構稼ぐのだった。
 千円札を口にくわえたオジサンが、彼女の顔に近づける。わおー。例のヤツだ。タイムリー。しっかり口移しにもらう彼女だった。

 帰りも男鹿まで送ってもらい、寿司陣の大将が元気な事を確認して最終電車に乗った。豪華4両編成のアキュムだった。足を進行方向にして横になった。縦に寝ながら帰るのは初めてだった。振動がスプリングを通してリズミカルに伝わって来て、サラリーマンの寝過ごす失態が妙に納得がいった。気持ちいいったら、ありゃしない。考え事をしているうち、駅名が次々変わっていく。危ねえ。やっちまうところだった。

 男鹿に、流れて行く場所が無い。スナック「モモコ」で地物の山菜・タケノコを食ったのは9年も前の話だ。ママさんだって、年には敵わないだろう。
 これは「時の流れ」と言うものだ。嘆いたって始まらない。
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