松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

東の海神(わだつみ)・西の滄海

2015-01-31 15:40:41 | 日記・エッセイ・コラム

 天気予報も、時には外れる。

 外れて、うれしい時もある。

 きょうは、そういう日だ。

 東から風が吹き、

 西の海が呼んだ。

 たまには、こういうことが、

 あっていい。それを喜ぶ、

 人もいる。

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イスラム国を作ったのは、アメリカ。

2015-01-30 08:33:49 | 日記・エッセイ・コラム

 宇宙から眺めると、国境は見えない。唯一、南米に森林保護の政策の違いから、くっきりとそれと分かる国境線があるらしい。これは例外中の例外だろう。中東の砂漠地帯に、宗教の違いを超えてまとまっている国があった。それがイラクだ。フセインは独裁者だったが、それでもスンニ派、シーア派、それにクルド人が、一つの国を作っていた。しかも中東の優等生と言われるほど、進学率が高く、小学3年生から英語を学び、ユネスコから表彰されるほどの教育立国だったのだ。

 アメリカは最初はイラクに手を貸していたが、核を持つようになるとそれを許さなかった。核を持っていい国は決まっているのだ。大量破壊兵器はなかったという査察団の報告を無視し、アメリカは軍事行動に踏み切った。日本はこれに追随した。イラクを民主化するという、内政干渉に等しい単なるエゴのために結局、内戦状態にし、アルカイーダの武装勢力の侵入を許し、テロ組織が活躍する下地を作って引き揚げた。

 イラク戦争がなければ、今のイスラム国はなかった。すべては身から出たサビなのだ。グローバリズムがもたらした貧富の差。その底辺にいるアメリカ人も自分の国に愛想をつかし、進んでイスラム国に合流する。2重3重の意味で、今のISISはアメリカが作ったも同然なのだ。

 宗教が違うと、価値観も異なる。価値観の違いは意見の相違を生み、対立をもたらす。対立はやがて戦争へと発展する。9.11の時から、テロは国家に対する攻撃とみなし、報復を報復で返す限りない殺し合いになった。

 アメリカはベトナム戦争から何も学んでない。自ら進んで敵を作ってきた。今回も小林よしのりの予言どおり、果てしないテロの拡大を生んだ。きっと彼の分析は当たっているのだろう。アメリカに巻き込まれた日本はどうすればいいのか。どうすれば日本という「国柄」を守れるのか。伝統を守れるのか。本当の保守とは、何をいうのか。この際、じっくり考えてみる機会にしたい。安倍さんについていくと、どういう日本になるのか。日本人はいつも総理大臣に裏切られてきた。小泉さんが開いた、地獄へのドアを、さらに広げることになるのか。タカタのエアバッグのように、こつこつと積み上げてきた繁栄を、ヤクザのようなやり方で、根っこから持って行く。そういうことを繰り返して一億総中流と言われた中間層が、貧困層に変わるのか。集団的自衛権も危ない思想だが、経済面でも我々は落ちぶれて行くのだろうか。

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白鳥さんと、戯れる。

2015-01-29 11:55:49 | 日記・エッセイ・コラム

 たいして雪も降らず、さほど冷えなかったために、小泉潟の氷が解けた。ざっと200羽ほどいるようだ。私より先客がいて、スナック菓子をあげていた。こっちは、88円で買ってあった去年のパンだど。

 うれしそうに、一羽ずつ羽ばたく。声も近いからうるさい。近所迷惑なくらい。こいつが、

そばから離れない。特等席を占領している。そこで

受け取るか、やってみた。さすがに躊躇している。この時まで、鳥インフルの事なんかすっかり忘れていた。相手の方が、しっかり人間との距離感を分かっている。最後まで、これ以上近づかなかった。

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「ホテル・カリフォルニア」イーグルス

2015-01-28 09:30:03 | 日記・エッセイ・コラム

 1970年代、ウエストコースト・サウンドと呼ばれた美しい音楽があった。その代表格がイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」だ。今聞くと、あの頃のロックでは、おとなしい演奏だったなあと思う。そのかわりハーモニーが素晴らしい。メロディの美しさと、それに調和したギター。全体の音の調和も素晴らしい。特に最後のギター2本によるハモリは、泣けるほど美しい。

 このアルバムには、最初に同名のヒット曲がいきなり出てくる。あと、聞かなくていいのかと言うと、その後もリラックスしたいい曲が続く。中でもWASTED TIMEはバラードの私の好きな曲だ。こんなにスローだったっけ、というほどのスローバラードだ。スローバラードが書けるロッカーは間違いなくいい。桑田佳祐もそうだろう。

 バランスの取れた演奏は、脳波をリラックスさせる。それだけではなく脳細胞に刺激を与える。ロサンジェルスで生まれた「ハーモニー・プロジェクト」というのが全米で話題になった。この町の貧困層の子供たちに、バイオリンなどの楽器を与えて演奏させると、その後の大学進学率が驚異的に上がるのだ。10才の子供の脳内で何かが起きている。

 人間の脳細胞は、生まれてから急激に増殖を繰り返す。これが止まってからの学習では、音楽が重要だということだ。自分で演奏するということは、手や指を動かし、同時に音程を確認する。つまり脳の多くの領域を同時に活性化させている、という意味だ。こういった作業が、神経細胞同志を結ぶ「幹線道路」を太く充実したものにすることができる。ということが分かった。

 面白いのは、これがボケを防ぐ方法と似ていることだ。だから皆さん、親の教育が悪かったと悲観する必要はない。これからでも、柔軟な脳は作ることができる。とにかく脳細胞を刺激することが大事だ。楽器を演奏できなくても構わない。きれいな音を聞くだけでも、脳に良いと思う。そこで壁に頭を打ち付けているキミ、その方法は無駄だと思うよ。

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「沈みゆく大国 アメリカ」

2015-01-27 09:58:59 | 日記・エッセイ・コラム

 この前、再生医療とガン患者の末路に関して西洋医学の問題点を突っついてみた。神の領域を荒らすのか、とかね。しかし実際のところ、日本が置かれている医療制度は世界的に見て依然として素晴らしい。負担額が3割に増えても、介護保険料を払わされても、依然として世界に賞賛される保険制度に変わりない。そのことが「沈みゆく大国アメリカ」という本の紹介で、良く分かった。

 端的な話、カード型の健康保険証を持って行くだけで、日本中どこでも好きな病院で、平等に、現代の進んだ治療が受けられる。これが普通ではないのだ。これをまねようとしている国が40か国あると言っていた。意外なことに最先端のアメリカは、国民にとっても、医者にとっても、最悪の環境にあることが分かった。アメリカは健康保険も主体は民間企業で、医療保障も商品となっている。つまり様々な保険証が乱立し、掛金も保障額もばらばらで当然利益がピンハネされる。還付率の悪い保険はかえって病院の赤字になる。これにメスを入れようとした「オバマケア」は、さらに混乱を増幅した。負担金は強制で高額であり、罰金制度があり、医者は医者で各種の保険会社に対応した書類を完璧に作成する必要があり、文書作成の合間に患者を診ているような状態なんだそうだ。しかも病院には6割程度しか戻ってこないし、訴訟でも起こされたら莫大な金額を要求されるので、そのまた保険に収入の大半を掛けているような状態だという。訴訟大国アメリカの実態を見た。だから「オバマケアお断り」の病院が増えている。

 そうやって人口の1%の富裕層が、残りの90%を支配している。最新の医療を受けられるのは富裕層に限られる。保険が利かないとガン患者には負担が大きすぎ、そのかわり終末医療が用意される。それは1枚の処方箋だ。それには安楽死のための薬品が書かれている。薬局ではご丁寧に、「胃を悪くするので、事前にアルコールか軽いスナックを食べてからにして下さい」と助言するそうな。アルコールは薬が良く効くからだ。

 そうやって市場は日本を淡々と狙っている。すでに生命保険は外資の荒らし放題の状況だ。日本人は保険の大好きな国民なんだそうだ。この魅力的な市場を放っておくはずがない。規制緩和やTPPとか言ってじわじわ攻めてくるのは目に見えている。日本人は自分たちの医療制度がいかに整っているかを再認識する必要がある。もっとも病気に罹らないというのが、一番いいに決まっているけどね。

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