松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

テレビが嫌いな宇野常寛をNHKで見た

2013-03-31 17:52:14 | テレビ番組

テレビが嫌いだという宇野常寛がNHKEテレに出ていた。気鋭の批評家を半年

追っかける、というドキュメンタリーだ。彼を知ったのは、小林よしのり始め大の大人が

AKBを真剣に語っているあれはSAPIOの討論会を読んでからだったと思う。

第2回総選挙の結果について、結局あっちゃんが主役ではなかったかとか、なんで

自分の推しメンがもっと上に行かないのかとか楽しそうな話題だった。

今、理解できないのはご本人が知っているように「怒り」の源だ。常に怒りが内部に

宿っている。それが原動力なのだろう。しかし何に対して。体制に対して。団塊の

世代が作り上げた既得権益に対して。少数派のキミが。大多数が占めるこの日本に

対して。そこが良く分からない。ノンポリと自称している意味も分からない。日本を変えたい

のならなんらかの思想信条があって当たり前なのに。体制側にいるはずの出版社を通して

本を売っているんだよね。ちなみにボクはどっぷりと体制側に浸かっていた。しかしココロは

反体制だった。内側から壊してやろうと若い頃考えていた。だから職員だけのネットワークに

頻繁に投稿していた。オレには彼の怒りがひがみに見えてしょうがない。

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佐藤四段お疲れ様、残りの対戦を面白くしましたね。

2013-03-31 07:38:09 | ギャンブル

今朝の新聞に電王戦のことが書かれてあったので、ほほう、と思って読んだ。

現役のプロが初めて破れた一戦という意味でニュースに値する記事だったので

しょう。チェスが1997年に勝ったことも載っていたし至って客観的な表現が

淡々と書かれていた。実に面白みのない、事実そのまま、という印象の記事だ。

まるでコンピューターが書いたような記事だった。

翻って、佐藤四段の言葉が印象的だ。そして対照的だ。彼は人間と打っているようだ

と確かコメントしたようだ。第1局でもそういう表現で相手の印象を語っていた。

コンピュータが人間らしい、人間的だということだ。もちろん過去の人間の対戦を

参考にしているだろうから当然とも言える。しかしこの対比がボクには新鮮だった。

新聞は無機的で、将棋ソフトが人間っぽい。「実に興味深い」

ガリレオ風に言ってみた。福山ならそう言うだろう。

なお、詰将棋メモというウェブページからたくさんのアクセスがありましたが、

専門家の皆さんにはご迷惑をお掛けしました。特に苦情があったわけでは

ありませんが、冷や汗が出る思いです。だってあのサイト、一手ごとに解説・感想

が載ってるんだもん。非常に分かりやすいと言えば分かり易かった。なお、詰め将棋

では江戸時代の傑作「煙詰め」についても調べたんですよ。ほんと面白い時代でした

よね。戦争が無かったからと言えばそれまでだけど、なんて暇な(いい意味で)人たち

だったんだろうって。それに集中できるほど広く庶民にまで人気があったんでしょうね。

それと単純に学問を楽しむココロ、これが凄いと思います。むしろ将棋はギャンブル的

要素があったらしいですが、あの頃数学の世界では高次の方程式を解いて遊ぶのが

流行してたらしい。幾段にも重ねたソロバンでね。世界最初のコンピューターと表現した

人もいる。いい時代だったんだなあ。

さて残り3番に俄然興味が湧いてきました。機械がどこまで人間に迫れるか、

面白くしてくれた佐藤四段に拍手。

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和時計をいじっていて気がついた春分の意味

2013-03-30 08:04:11 | 日記・エッセイ・コラム

春彼岸が過ぎて1週間もなるわけだが、この間何をしていたかと言うと

何もしていなかった。ただ春の甲子園を見て、だだっ広いストライクゾーンや

きびすいハーフスィングを見て高校生は大変だなあと考えていた。

甲子園のホームベースはプロ野球の2倍大きいらしい。間口にして2倍、だから

ベース自体は4倍の面積のものを使っているらしい。外角はボール2個半広かった。

あれだけ広いと大げさに言ってキャッチャーが捕れる球は全部ストライーク!と

コールされる。それとピクッと動いただけで大げさなジェスチャーでスイングを

取られる悲しさ。高校生は大変だ。あれで運命が決まるんだから。アンパイヤーの

役目はそれだけじゃない。試合の演出も担当している。ドラマを作っているのは高校生

じゃない。それは主審の役目だ。ドラマチックな野球は主審のおかげだ。

相変わらず和時計と遊んでいる。江戸時代の時計職人も毎日大変だったんだ

と分かる。何しろ24節気に合わせたかと思うと次の節気が来る訳だから。そうして

長くなる昼と格闘しているとハタと気がついた。春分ってことは昼と夜の長さが同じ

ということ。てことは唯一、和時計と西洋時計が一致する日、という意味だ。つまり

夜の6時の暗くなる時間に酉の刻六つに合わせると、朝の6時の明るくなる時間に

卯の刻六つに6回鐘が鳴って昼天符に切り替わるのだ。実際はそれが難しい。

まだ24分の誤差がある。しかしヨーロッパの大航海時代にどうやって時計を

合わせていたのだろう。電波で知らせる標準時計がない時代に何を基準にしていた

のか。おそらく天体観測だろう。望遠鏡のない人は太陽が南中する時刻に12時を

合わせていたに違いない。考えてみれば難儀なこった。やはり生活に合った古来

日本の報時制度は賢かった。これは驚くべき歴史を持っている。芭蕉と共に旅行した

曾良が日記を書いている。例えば宿を8時(辰中刻)に立って山寺に15時(未下刻)に

着いたとある。もちろん懐中時計なんか持っていなかった。日本全国至る所にあった

お寺の鐘の音で時刻を知ったのです。この頃、鐘に使われた銅は阿仁の鉱山を筆頭

にオランダに輸出するほど採れていました。日本の銅が世界経済に影響を与えるほど

の量だったそうです。

芭蕉で驚いてはいけません。平安末期、1100年頃「中右記」という日記があります。

これも曾良に負けず劣らず時間の記述が正確です。そもそも和時計に象徴される

不定時法は天智天皇が西暦671年に漏刻(水時計)によって測定した時刻を鐘や

太鼓によって知らしめたのが始まりだそうです。そのお役所が陰陽寮ですね。

去年の今頃を回想しています。卒業するために大変なプレッシャーと闘っていました。

ようやく1年が過ぎました。今考えても、36年続けた会計の仕事をまたやるなんてゾッと

します。ようやく仕事の夢を見なくなったんだから。貧しくても無職の年金生活を選んで

良かった、と思っています。

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コンピューターに勝ってほしくない理由、電王戦5番勝負

2013-03-24 08:25:16 | ギャンブル

将棋のプロ4段が世界で5番目に優秀な将棋ソフトを破った。この勝負はもっと

注目されていい。チェスの世界では15年以上前に既にロシアの天才棋士が

IBM社のコンピューターに負けている。それほどチェスと将棋はコンピュータに

とって難易度が違うのだ。将棋は例えば十一手先までの全局面を読むのに

十の十乗から十二乗という膨大な数字を必要とする。これをいちいちチェック

していたのでは時間がかかりすぎるのだ。なお参考文献は地球日本史第2巻

「日本将棋の独創性」である。そう、将棋は日本人の発想の凄さが端的に表れた

ゲームなのです。大陸から伝わった時、飛車、角の大駒はなかった。そして取った

駒を再利用できるというルール、これが将棋を決定的に面白く、難しくしている。

しかも将棋は庶民でも駒や盤を作ろうと思えば簡単にできる。これが今日まで

千年以上にわたって親しまれてきた理由だ。実はオレは将棋ができない。駒の

動き方も飛車や角がひっくり返るとどう動けるのか正確には知らないくらい。

だから大それた事を言っているという自覚はある。でも日本が誇るゲームが簡単に

コンピューターなんかに分かってたまるか、という気持ちは強い。この本には

あと十年は勝てないだろうと書いてある。1998年の出版だからもうそろそろ

互角に戦えると大概の人は考えていたに違いない。おれはコンピューターが

独創性を持つまで勝てない気がする。創造性というか。過去の統計を処理した位では

無理でしょう。大局観という視点を持てない限りは人間に勝ってほしくない。将棋は

序盤、中盤、終盤と進んでいくがコンピューターは中盤が不得意だそうだ。中盤とは

「駒の動きと効率」。将棋にも「形式美」があるのではないだろうか。この形がいい、悪い

という判断。おそらく第6感も使っているかも知れない。無意識という領域だ。これが

機械には無理だろう。いくらなんでも。だから機械には勝ってほしくない。大げさに

言えば人間の尊厳がかかっているのだ。だからこの先、もう4局、次第にレベルが

上がっていくだろうが、その結果がとても興味があるしとても楽しみだ。

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念願の大久保界隈に行ってきました

2013-03-22 23:22:31 | 食・レシピ

3年前から行こうと思って、なかなか機会がなかった大久保界隈を探索して

きました。潟上市の大久保です。正確には旧飯田川町。わかさぎ亭がボクの

理想の店。

P3220492


まずイシャジャが出てきました。八郎潟の恵みです。日本語で言えば「アミ」

こうこなくちゃ、です。さしみは甘エビとタコ。タコは苦手な方ですが、これは水っぽく

もなく抵抗なく、のどを通ります。

P3220494


いつもの事ですが、一口食べてから、いけねぇと撮りました。煮付けは大好物です。

この赤い魚が江戸の方ではえらく高級魚になっているらしいです。おいらの藩では

ずっと庶民の魚でした。しかし最近では中央の影響で、タイより高いかも。男鹿では

タイ祭りをするほど捕れますから。なお酔っ払った勢いで書いてます。早く帰ったもんで。

ママさんの写真もあるのですが、もっと美人なはずなので次回にしておきます。

話も上手で飽きません。先輩にも気に入ってもらえたようで良かったです。

秋田から20分位で大久保。駅から徒歩5分。移動で歩く時間がとても節約できる

いい場所です。と先輩が言ってました。そして追分に戻ってカラオケをやると。

理想的じゃないスか。雨が降ってきたのに全然気になりませんでした。

2回行ったきりでブランクも2年。ママさん、覚えていてくれてありがとう。

また行くからね。

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