松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

沈みゆく集落に残った、最後のダリア。

2021-10-31 09:04:24 | 日記・エッセイ・コラム
 法体の滝に行くためには、必ず手前の集落「百宅(ももやけ)」を通る。7年後、この村はダムの底に沈む。

 でも法体の滝が無くなるという話は聞かない。きっとダム湖を見ながら迂回するんだ。

 あらためて百宅集落の場所を見ると、そこは「エデンの園」だった。

 周りを山に囲まれた盆地だった。その山が燃えている。もったいないこった。これが見られなくなるなんて。だがその一瞬後には、地獄の積雪が待っている。

 そこで暮らす一組のご夫婦。これが最後の1軒だ。移転の手続きのため残っている。他の住民は移転を終え、彼らの墓だけが一つ残った。そして来年は、誰も居なくなる。奥様が育てたダリアと共に。

 まずは投票に行って来よう。県内はすべて二者択一の選挙。3区は自民対共産。究極の選択だ。オレが3区だったら、男系男子しか頭にない政党には入れない。消去法による究極の選択。

 旅の中間に、西滝沢水辺プラザがある。前に由利牛カレーを食った施設だ。ここの売店の品物には、心奪われる。

 で、4点選んで、外のベンチで味見する。特に気に入ったのが「やきもち」。平たくした餅に醤油をかけて焼き、海苔で巻く。これは日本人で嫌いな人は居ないでしょう。団子の遊山で言えば、「みたらし」か「磯辺」。遺伝子に刻まれた伝統の味。

 これを錦秋に囲まれた滝の東屋でいただく。小さいが贅沢な気持ち。あれが一番、ホッとする瞬間だったな。
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紅葉見ごろ「法体(ほったい)の滝」

2021-10-30 16:24:49 | 日記・エッセイ・コラム
 県内の紅葉情報で法体の滝が見ごろと言っていたので、行こうと思った。

 追分からはかなり遠い。ナビでは、一般道を使うと4時間以上と出る。それは愛嬌としても、休憩を挟むと2時間半。100kmをちょっと超える旅となる。

 珍しく妻が行く気になっていた。一人旅よりは、連れが居た方が心細くない。

 矢島を過ぎ鳥海町直根(ひたね)からまだ20kmほどある。山道だし、退屈かなあと思っていたが、全くそうじゃなかった。

 看板で、あと何キロとカウントダウンするし。周りの山は、見ているだけで飽きなかった。「うわ~、きれ~い」と溜息をつきながら登った。

 滝は、赤いつり橋を新調するらしく、撮影には工事中の機械が邪魔だった。しかし紅葉は見事だった。

 つり橋を渡ると、展望台までは急な階段の連続。ロープを伝いながら進むが、皆さん元気に登って行く。私には無理だった。貧血で心臓ドキドキ。足は動くが、心拍が持たなかった。

 撮影にかこつけて、休みながら登った。それでも途中で仰ぎ見る透過光のきらめきには、こころが奪われた。

 帰りは下りだから楽だったが、風景にはがっかりした。降りると里の山々は色が無い。杉の緑ばかり。

 いかに目が美しいものに慣れていたか、よーく分かった。
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メルク社の計算力

2021-10-29 14:16:16 | 日記・エッセイ・コラム
 つい最近メルク社が、飲み薬の「モルヌピラビル」を途上国向けに一部特許を開放し、安価に生産できるようにすると発表しました。
 メルク社と言えば、あのイベルメクチンの会社。え~。あの会社が素直にそんな事をするか? なんか怪しい。
 イベルメクチンを効果ないと言って見捨てて、新薬「モルヌピラビル」を惜しげもなく途上国に上げる。これは「ポーズ」だね。

 そして今日、日本のマスコミ(FNN)の取材に応じて、この薬を「日本への年内の供給」も現実的との見方を示した。開発責任者のダリア・ハズダ氏「(年内供給は夢でない?)はい、実現に期待している。経口薬の一般供給に日本などの規制当局が素晴らしいスピードで協力してくれていることに感謝している」と来たもんだ。
 一番先にワナにハマったのが日本かいな。まあ、いいだろう。しかしやり方を見ていると、どうもイベルメクチンを下敷きにしてモルヌピラビルを開発したように感じる。それが最も手っ取り早いからな。ラベル、張り替えた、だけじゃないか。

 東京と全国の数字を見ていると、集団免疫に達した感がある。そんな時期に、この話題はちっともうれしくない。
 もしイベルメクチンを最初から使っていたら。あの方も、この方も。自宅療養を余儀なくされた野々村真も、死ぬ目に逢わなくて済んだ。かも知れないのに。
 モルヌピラビルは一日2回×5日間飲まなきゃいけないらしいが、イベルメクチン(商品名メクチザン)は年に1度で済む。これでアフリカ、中南米、東南アジアなどに無償・低価格で提供され、沖縄を含む熱帯地域に住む人々延べ10億人以上を風土病などから救った。それは大村博士が特許ロイヤリティを放棄し、無償配布に賛同したために実現した。

 この薬を「おまじない」でいいから、飲みたいものだ。なにせ実績があるから安全そのもの。それに引き替え、新しい薬はどういう弊害が出るか誰も分からない。まんず誰か、先に飲んでみてくれ。
 コロナで全世界497万人が死んだ。初期の頃、話題にしたのが「人口を減らすため」という説。あながち間違ってはいない。今、戦争を起こしても、人海戦術を使う国はない。何千万も死ぬ戦争はもう、無いかもしれない。そう考えると、なかなか効率的なやり方だ。とも思う。もしかすると自分だったかも知れない犠牲者に。今一度、黙とう。
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電子レンジの残り秒で、イライラする。

2021-10-28 15:51:41 | 日記・エッセイ・コラム
 海の向こうの野球を見ていたが、沢村のいたチームとオレの好きな男前のシーガーがいるチームが負けて、ワールドシリーズに勝ち上がってきたのは、どうでもいいチーム同士となった。ヒューストンとアトランタ。でも一つ分かったことがある。

 勝ち上がるチームは、流し打ちのうまい打者が多い。いいピッチャーがいいピッチングをしている時は、なかなかクリーンヒットは出ない。遅れて手を出して、シフトの穴にポテンと落ちたヒットが突破口を開く。
 大谷に、この技術は必要ない。遅れたようでも、バットスイングが速いので間に合う。調子のいい時はね。

 毎回、牛乳を温めているのに、きょうは残り時間が進まない。まだ1分あるのか。まだ30秒。時計が遅い。
 こういう時は、内面がイライラしているか、今日に限って頭が良く回転しているかどちらかだ。あっという間に、出来上がる時がある。な~んも考えていない、ボーッとしている時だ。

 ことしもあと2か月となった。速いねえ。という人は、間(あいだ)にあった出来事を忘れている。いろんな事があったでしょう。ことしも。
 まさか眞子さんのことは、忘れてないでしょうね。眞子さまから眞子さんへ。人間の価値って、そんなにすぐに変わるものなのか。よほど今まで、「さま」付けで呼ぶのが嫌だったのかい。

 みな一様に「幸せになって欲しい」と言う。余計なお世話じゃわい。言われなくとも、普通に暮らすワイ。
 甘い夢を見るのは今だけよ。幸せでなくても、普通の暮らしが一番。
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犯人は、こいつだ。

2021-10-27 08:14:30 | 日記・エッセイ・コラム
 記者会見を聞いた。前代未聞だった。笑顔が無かった。終始硬い表情だった。こんな会見は、あとにも先にもないだろう。祝いの会見を、説明の会見にした責任は誰かが取らないといけない。ただ1点。互いがリレー形式で伝えた言葉。あれだけが、華やかと言えないこともない新鮮な形式だった。

 二人とも自分を最後まで信じて支えてくれた方々に「だけ」感謝を伝えた。
 さて犯人捜しをしなくちゃな。その一人はフジテレビで皇室ジャーナリストと名乗る近重幸哉だ。「会見というよりもご自身たちの意見を述べたという印象。会見とは呼べず、発表で終わった印象が残りました。自分たちの主張に終始したと感じられましたね」「残念なことに、多くの人の気持ちにモヤモヤが残ったまま結婚されるんだなという印象を受けました」

 ひと昔前なら「切腹もん」だな。現代に生きたことを有難く思いなさい。
 モヤモヤのひとりは坂上忍だ。出演者の弁護士の「心変わり」をあげつらう前に、自分の気持ちを素直に言いなさい。

 由利本荘市の60代女性がワクチン接種の後、トイレで亡くなっているのが発見された。15分観察の段階では異常なかったという。

 すでに対象者が若年層に移っている段階で、なぜまだ受けてなかったんだろう。接種会場は病院じゃなかったのかな。病院のトイレだったら、緊急ボタンがあったのに。副反応が頭に先に来ると、何も出来ないで終わってしまうかもな。一人で行くと、こういうことも起こる。活かせる教訓になるケースがたくさんあっただろうに。

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